見出し画像

時効が過ぎた保険は請求できる?諦める前に保険会社に問い合わせを

 こんにちは、ユナイトnote担当です。

 生命保険には、死亡保険金や医療給付金、満期保険、解約返戻金などを請求する機会があります。しかし、時には請求可能な期間を過ぎてしまうことがあります。こうした場合、保険金は請求できるのでしょうか?また、そもそも保険金には時効があるのでしょうか?

 ここでは、「保険の時効」について詳しく解説し、時効が成立した場合の対応方法についてお伝えします。

■保険の時効とは?

 保険の請求には法律上「時効」が存在します。時効が成立すると、保険金などの請求権が失われるため、注意が必要です。しかし、時効が適用される条件やその対応方法については、あまり知られていないことが多いです。まずは時効の基本的な概念から見ていきましょう。

■時効の援用とは?

 時効が成立した場合、保険会社はその旨を通知する必要があります。この通知を「消滅時効の援用」と呼びます。援用が行われることによって、保険金の請求権は正式に失われ、裁判所での時効の根拠になります(民法第144条)。ただし、すべての場合において保険会社が援用を行うわけではありません

例:保険会社が時効の援用を行わず、請求に応じるケースもあります。例えば、顧客との関係性や特別な事情を考慮し、請求に応じることがあり得ます。そのため、たとえ時効を過ぎてしまったとしても、まずは保険会社に問い合わせてみることをお勧めします。

■時効の期間

 時効の期間は、契約している保険会社や保険の種類によって異なります。基本的には、以下の法律に基づいて時効の期間が決められています。

・保険法(第95条): 3年
・民法(第166条): 5年

 保険法が優先されるため、一般的な生命保険や医療保険などでは3年が時効期間となることが多いです。ただし、例外として、一部の保険会社や特別な契約内容に基づく場合は5年とされることもあります。そのため、具体的な時効期間については、保険の約款を確認したり、保険会社に問い合わせることが良いと思います。

■まとめ

 保険の請求には法律上「時効」が存在しますが、時効が成立した場合でも保険金を請求できる可能性があります。保険会社が時効を援用しない限り、請求に応じることもあるため、諦める前に一度保険会社に問い合わせてみることをお勧めします。

 お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございました。

※記事内容の正誤に関わらず、読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。
※税務の取り扱いについては、2023年11月時点の法令等にもとづいたものであり、将来的に変更されることもあります。変更された場合には、変更後の取り扱いが適用されますのでご注意ください。詳細については、税理士や所轄の税務署等にご確認ください。
※私なりに言い換えた表現を使っているものもあるため、より正確な内容を知りたい場合は以下の■参考などをご覧いただければと思います。

■問い合わせ先

 保険の質問やご相談は以下のフォームがございますのでご覧いただけると嬉しいです。
https://unite-consulting.co.jp/contact/
instagramはこちら↓ https://www.instagram.com/hoken.keieisya.houjin.unite/
また感想や質問などコメントいただけると嬉しいですっ!

■参考

▼e-Gov法令検索

民法 | e-Gov 法令検索

保険法 | e-Gov 法令検索