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ブラックスプロイテーション映画のサントラ盤について -Dig up the memory-vol.4

私はブラックスプロイテーション映画のサントラ盤が大好きである。
ブラックスプロイテーション映画とは1970年代前半にアフリカ系アメリカ人をターゲットにした エクスプロイテーション映画(当時のアメリカにおける大衆向け映画ジャンルのひとつ。物語より、ポルノ、暴力、薬物などのメインストリームの映画が扱わない題材で低予算で量産された) である。

今回選んだ一枚もブラックスプロイテーション映画の
SHAFT”の続編のサントラである。
3シリーズ(最近新たにシリーズが増えたらしいが、それを含めるともう少しありそう) あるがサントラも全て名盤なので
SHAFTのタイトルを見つけたら必ず購入することをオススメする。


O.S.T. /黒いジャガー シャフト旋風

当時のアメリカでアフリカ系アメリカ人のマーケットも興行が
期待できそうだったため、主人公を黒人に変えブラックスプロイテーション映画が量産された。
内容は大抵プッシャーかマフィアかワイルドな刑事もので、
ストーリも大方想像できてしまうものが多い。
ただどの映画もこの時代の空気感や音楽や”FUNK”さを映像でも感じられ
とても魅力的である。

私は元々定番どころの"シャフト"やカーティス・メイフィールドの
"スーパーフライ"のサントラなどのレコードを購入し
音楽に魅了されこの映画ジャンルを知っていった。

大方ストーリが想像できるように、音楽にも特徴があった。
例えば”チェイス”いわゆる追いかけるシーンでは
ハイハットやボンゴなどの高音域の打楽器などを刻み、
時計の針が差し迫る様な表現を入れ、
緊張感が出すような音楽が使われることが多いように感じる。

またラブシーンではスローなジャズバラードが使われたり
怪しい取引のシーンではベースラインが効いたクールなファンクが演奏されたりと当時の映画の演出を光らせたり、
時代感を感じる事ができる楽曲も多い。

その後、私はDVDも集める様になり挙げ句の果て幾つかの文献も読みあさり、ブラックスプロイテーション映画のトークイベントも企画した。

コロナ禍の真っ只中だったが、
中々時間もあったもので、多くの映画や本を読んだ。
そして自身のリーダバンドRyozo Bandでも
架空の70’s MOVIEのサントラ盤を作った。

Ryozo Band / CITY 

トークイベントや、自身の架空サントラ盤も
また是非、作成&研究したいテーマである。

大林 亮三(おおばやし りょうぞう)

1990年9月7日生まれ。 2015年5月に自身がリーダーを務めるRyozo Bandにて DJ MURO(King Of Diggin')プロデュースによる7inch作品をリリース。 2017年にはJAZZ/HIPHOPバンドのSANABAGUN. に加入。バンド活動以外にも様々な分野でのスタジオセッション ワーク、Jazz Funk プロジェクトにてロンドン・パリなど海外演奏も経てベーシストとしても国内外ともに活躍の幅を 広げている。他にもアパレル・ブランド「ISSEY MIYAKE」のタイアップ映像の音楽制作や、ジャニーズ・ エンタテイ メント / mix / ヒプノシスマイクなどといった大手企業コンテンツにも楽曲提供を行う。 2022 年には音楽劇『スラムドッグ $ ミリオネア』で劇伴演奏のバンドマスターを務める。
●INSTAGRAM : https://www.instagram.com/ryozo_obayashi/
●TWITTER : https://twitter.com/ryo338

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『Utopia』- Ryozo Band

海外での人気も高い「Get Lost」「CITY」に続く Ryozo Band の 3rd アルバム「Utopia」がリリース! AFRO BEAT のエッセンスを取り込んだ FUNK の曲が多く、聴き応え抜群。 表題曲の「Utopia」は Ryozo Band が得意とするパーカッションが効いた生バンド Groove、 ハウスチューンとなっている。
LP | BDRD-1011 3,520円(税込)


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