いつだって音楽はタイムマシーンのよう -Dig up the memory- vol.7
今回の話は高校生の頃まで時代は遡る。 高校の頃も音楽は好きで割とコアな音楽や古い音楽を聞いていた方だと思う。地元の駅から3,4駅離れたところにある、通っていた高校には音楽の話を出来る友人はいなかった。 そのため遊ぶ時はいつも地元のエリア:藤沢駅まで戻り中学の頃からの繋がりの友人達と遊んだ。地元には音楽が好きな友達が多かったのだ。 高校の頃は割とアイデンティティーを求めてる時期なのか、なんとなく自分の好きなジャンルに対してプライドを持ちだしたりしていた時期だと思う。 HIP HOPが好きなやつや、VINTAGE ROCK好き、MODS、PUNK好き、REGGAE好きなやつとか、いて面白かった。自分の哲学や考えなども好きな音楽のジャンルの文化性に反映させて熱く話すという行為もこの時期からであろう。まだまだ滑稽さや青春さながらの青さもあったと思うが、自分としてはこの多感な時期にそういった体験ができたのは貴重だったと思うし、とても良き思い出である。
地元には違う出身中学の友達も多かったが、自分と同じ出身中学校の友達も何人かいた。 一人、A君というROOTS REGGAEにハマっていた友達がいた。 彼はとてもカリスマ性のある子で、中学校の頃から彼の周囲には人が集まってくるようなやつだった。元々ヤンキーでもあり、そういった不良感もありカッコいいやつだった。 高校の頃は既に周囲の人間達と比べ落ち着き大人びた落ち着いた雰囲気もあり、それがより一層カッコ良さを感じた。 彼はROOTS REGGAE、ボブ・マーリー及びピーター・トッシュなどの音楽を愛し服装なども、その影響を受けたような格好をしだす。少し記憶が曖昧だが、チリチリのパーマをかけ、麻の服などを着ていた記憶がある。サングラスや大きなアクセサリーもつけていたな。 今思うと、いわゆるREGGAEらしい格好だったかはわからないが元々お洒落な奴だったので良い感じに着こなしていたと思うのと何よりその心意気が素敵だった。
そんなA君や皆んなでカラオケにも行ったりしていたのだが、A君が歌うのはもちろんボブ・マーリー。彼はとても歌が上手く、No Woman,No CryやI shot the sheriffをサラッと歌いこなしていた。 そんな魅力に溢れる彼だが、一曲だけいつもSOULの曲を歌っていた。それが今回チョイスしていたアルバムのリードソングMavin GayのSexual Healingである。
もちろんこの曲もとても上手に歌いこなしていた。
とても大人びた奴だったなと今こそとても思う。そして才能に溢れいていたなと。
しかし彼は音楽の道には進まず、今は社会人として生活している。もう10年前くらいから全然会わなくなってしまったが、この曲はもちろん私の大好きな曲でもあるし、この曲を聴くと、そんな音楽愛に溢れた青春の1ページを思い出したりもするのだ。
1990年9月7日生まれ。 2015年5月に自身がリーダーを務めるRyozo Bandにて DJ MURO(King Of Diggin')プロデュースによる7inch作品をリリース。 2017年にはJAZZ/HIPHOPバンドのSANABAGUN. に加入。バンド活動以外にも様々な分野でのスタジオセッション ワーク、Jazz Funk プロジェクトにてロンドン・パリなど海外演奏も経てベーシストとしても国内外ともに活躍の幅を 広げている。他にもアパレル・ブランド「ISSEY MIYAKE」のタイアップ映像の音楽制作や、ジャニーズ・ エンタテイ メント / mix / ヒプノシスマイクなどといった大手企業コンテンツにも楽曲提供を行う。 2022 年には音楽劇『スラムドッグ $ ミリオネア』で劇伴演奏のバンドマスターを務める。
●INSTAGRAM : https://www.instagram.com/ryozo_obayashi/
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海外での人気も高い「Get Lost」「CITY」に続く Ryozo Band の 3rd アルバム「Utopia」がリリース! AFRO BEAT のエッセンスを取り込んだ FUNK の曲が多く、聴き応え抜群。 表題曲の「Utopia」は Ryozo Band が得意とするパーカッションが効いた生バンド Groove、 ハウスチューンとなっている。
LP | BDRD-1011 3,520円(税込)
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