13輪目「Phantom Papillon」

やっほー!わたし花道はなみち 陽鞠ひまり!このまえブラック企業きぎょう退職たいしょくした24さい乙女おとめ! 

前回ぜんかいは、怪物かいぶつになったティーダこと丁田ていだ 祈壱きいちあたらしい必殺技ひっさつわざやさしいひともどしたの!

まちへの侵入しんにゅうふせげたからさいわいニュースにはならずにんだの…!

さぁ、お風呂ふろにもはいったことだし、今回こんかいはサンフラワーハウスでまえからおはなしはじまるわよん♪

マリーエ「じゃーん!ひまりんたちのお部屋へやにはすでにマリーエのほうでベットメイキングしていまーす♪」
花道はなみち 陽鞠ひまり素敵すてき!」
マリーエ「まくら、お布団ふとん、シーツのデザインはこちらのほうえらんだんだけど…、どう?った?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「さすがよ、マリーエ♪」
アモル「とてもセンスがいいのね♪」
マリーエ「えへへ…♪さて、マリーエのお仕事しごとはまだのこっているから…、じゃーねー!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「うん!ありがとう!!」

部屋へや可愛かわいくコーディネートされているわ…!

なんて素敵すてきなお部屋へやなの!?

しばらくして…、

花道はなみち 陽鞠ひまり「うーん、ヤンマたちの名前なまえ、どうしようかなー」
アモル「締切しめきり日曜日にちようびまで?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そうねぇ…」

コンコンコン…。

花道はなみち 陽鞠ひまり「はーい、どうぞ」
丁田ていだ 祈壱きいち陽鞠ひまりちゃん、はいるよ」
花道はなみち 陽鞠ひまり「いいわよ」

ガチャ…。

丁田ていだ 祈壱きいち「ありがとう、れてくれて」
花道はなみち 陽鞠ひまり「いいのよ。それより、なにかご用事ようじ?」
丁田ていだ 祈壱きいち「うん。まえにちょっと…、陽鞠ひまりちゃんとはなしたくて…」
花道はなみち 陽鞠ひまりはなしべつにいいけど」

わたしたちはまどからえる星空ほしぞらながめたわ。

丁田ていだ 祈壱きいち綺麗きれい星空ほしぞらだね」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そうね。…ちっちゃなころれなかったから…。こうしてると新鮮しんせん気持きもちになるわ」
丁田ていだ 祈壱きいち「そっか…。あ。そうだ、星空ほしぞらがもっとうつくしくれる場所ばしょあるんだけど…、どう?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そんな場所ばしょあるかしらね?」
丁田ていだ 祈壱きいち「サンフラワーハウスにバルコニーがあったはず。そこにってみない?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ふーん…、まぁ、いいけど」

わたしたちはサンフラワーハウスのバルコニーにかったわ。

花道はなみち 陽鞠ひまり本当ほんとうにあったわね。バルコニー…。さすがもとホテルだわ」
丁田ていだ 祈壱きいち「ここ、もとホテルだったんだね…。すごーい!」
アモル「でかいもんね」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…、このなか凡人ぼんじんなのはひまだけよ」
丁田ていだ 祈壱きいち「…そう?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…だって、みんなセレブだし…、千咲ちさきさんだってそう」
丁田ていだ 祈壱きいち「そうなの?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「それに、あんたたちは人間社会にんげんしゃかい上手うまんだ妖怪ようかい。ほんっとひまって平凡へいぼん凡人ぼんじんなんだから…」
丁田ていだ 祈壱きいち「…そうかな?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「え…?」
丁田ていだ 祈壱きいち陽鞠ひまりちゃんこそ、ほかひとにはかんじない特別とくべつちからっているんだし…、平凡へいぼんってことはないとおもうよ。もちろんいい意味いみで」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そ、そう?たしかにカラカラヒマワリがあらわれたら左胸ひだりむねがズキズキするし…、それに、ヒマワリガニのテレパシーとかほかひとにはない能力のうりょくがあるものね…」
アモル「陽鞠ひまり本当ほんとう不思議ふしぎちからっているとおもうわ」
丁田ていだ 祈壱きいち「うん。そうだよ。陽鞠ひまりちゃんは特別とくべつおんな。それはほかひとからしても、それに…、ぼくからしても…ね」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…え?あんたからしても?」
丁田ていだ 祈壱きいち「そうだよ」

え…、ちょっ…、ってよ…、なんであいつわたしのことを真顔まがおつめるのよ…。

さっきまで無邪気むじゃき笑顔えがおだったのに…。

丁田ていだ 祈壱きいち「…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「え…、ちょっと…、なんかいなさいよ…」
丁田ていだ 祈壱きいち「…、ぼくむかしからきみのことがきだった」

…?

…え?

ひまの間違まちがい?

花道はなみち 陽鞠ひまり「え?なにかの冗談じょうだんじゃないでしょうね?」
丁田ていだ 祈壱きいち冗談じょうだんなんかじゃないさ」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…なんかのばつゲームで告白こくはくさせられてるとかでもなく?」
丁田ていだ 祈壱きいち「そうじゃないよ。ぼくがそんなおとこえる?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「あぁ、ごめん。むかしのことで不信ふしんになっていたわ」
丁田ていだ 祈壱きいち「もう…、かなしくなっちゃうじゃん…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「わ、わるかったわよ…。あんたがひまのこと、きだってことはめておくわ」
丁田ていだ 祈壱きいち「…!うれしい!…あ、いますぐえってわけじゃないけど、どうしてもきみつたえておきたかったんだ」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そう…。あっ!ながぼしながれているわ!」
アモル「ながぼし?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「どっかにえるまえに3かいねがごとうとねがいがかなうってわれているものよ」
アモル「えー?そうなの?!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「あっ!またねが事願ごとねがごと!!」
アモル「意外いがいはやい!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり転職てんしょく上手うまくいきますように転職てんしょく上手うまくいきますように転職てんしょくが」

キラリーン☆彡

花道はなみち 陽鞠ひまり「あー…」
アモル「3回唱かいとなえるまえにどこかにえちゃった…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「はぁ〜…。やっぱりむずかしいわね…」
アモル「簡単かんたんそうにえるけどね…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「む〜」
丁田ていだ 祈壱きいち「じゃあ、ぼくもやってみようかな」
花道はなみち 陽鞠ひまり「あら、ながれてきたわよ!」
丁田ていだ 祈壱きいち陽鞠ひまりちゃんとえますように陽鞠ひまりちゃんとえますように陽鞠ひまりちゃんとえますように!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「!?」

うそ…、ねがごとが…?

アモル「お、お星様ほしさまえるまえに3回唱かいとなえた!?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「き、祈壱きいち…!!」
丁田ていだ 祈壱きいち「ふふ、できた!これで陽鞠ひまりちゃんの彼氏かれしになれるね♪」
花道はなみち 陽鞠ひまり「もう!!!」

秋元あきもと 千咲ちさきいちゃったいちゃった…!!」
紫安しあん 華夏かなつ「あの2人ふたりいいかんじなんじゃなーい?」
白雪しらゆき 明乃めいのになるからこっそりあとをつけちゃったんだけど…」
空園そらぞの 乃空のあ陽鞠ひまり…、さすがね」
美鳥みどり 時雨しぐれ拙者せっしゃらよりも恋愛経験れんあいけいけん豊富ほうふなことはある」
空園そらぞの 乃空のあ「ねっ!」
秋元あきもと 千咲ちさき「あぁ…、なんて素晴すばらしいカップル…!これぞティひま?いや、きいひま!むかしからきなおんないかけるために人間にんげん姿すがたになって彼女かのじょにアプローチしようと奮闘ふんとうするなんて!メルヘンチックなことが人間界にんげんかいこるなんてしんじられないけどこれは現実げんじつなのよね?!ワンダホー!!」
空園そらぞの 乃空のあ「…ち、千咲ちさきさん…!?」
紫安しあん 華夏かなつ普段ふだんクールな千咲ちさきさんがこんなにベラベラしゃべるなんて…!」
空園そらぞの 乃空のあ「そんなことしていたら陽鞠ひまりたちにバレちゃいますよ…!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「…、ここは一時撤退いちじてったいしたほう賢明けんめいか?」
秋元あきもと 千咲ちさき「あら…、ごめんなさい…。こいバナになるとつい興奮こうふんしちゃって…」
白雪しらゆき 明乃めいの「わかるわ〜!わたし興奮こうふんしちゃ…」
空園そらぞの 乃空のあ明乃めいの!」
白雪しらゆき 明乃めいの「はっ!す、すみません…」

丁田ていだ 祈壱きいち「くすくす…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…?祈壱きいち?」
丁田ていだ 祈壱きいち「そこでこそこそはなしていてもちゃんとこえているよー?」

秋元あきもと 千咲ちさき「!」
白雪しらゆき  明乃めいの「バレた…!?」

え?物陰ものかげから千咲ちさきさんたちがてきた?!

秋元あきもと 千咲ちさき「あら…、えっと…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「えっ?!千咲ちさきさん…?」
空園そらぞの 乃空のあ「ごめん、陽鞠ひまり…、祈壱きいち…」
丁田ていだ 祈壱きいち「あらら、ぬすきかい?」
美鳥みどり 時雨しぐれ「そうわれても否定ひていのしようがない…。拙者せっしゃたちはになってあとをつけてしまった…」
花道はなみち 陽鞠ひまりうそ?!ひまは全然ぜんぜんづかなかった!!」
紫安しあん 華夏かなつ「あんたたちのこれからがになってしまって…」
白雪しらゆき 明乃めいの悪気わるぎはないの!本当ほんとうにごめんなさい!!」
秋元あきもと 千咲ちさき気分きぶんわるくしてしまったらごめんなさい…」

うわー!みんなあやまってきたーっ!!!

花道はなみち 陽鞠ひまり「そんないいのに!あやまることじゃないし、わるいことでもないわよ!」
丁田ていだ 祈壱きいち「そうそう。応援おうえんしてくれるのはすごくうれしいからね」
白雪しらゆき 明乃めいの2人ふたりとも…」
空園そらぞの 乃空のあ「それじゃあ、わたしたちもよっか」
美鳥みどり 時雨しぐれ「フィーデスたちはすでにサンライトブレーンでている」
秋元あきもと 千咲ちさきいまはもう22!?はやいわね…」
丁田ていだ 祈壱きいち「さて、陽鞠ひまりちゃん、明日あすから勉強教べんきょうおしえるからそのつもりでね」
花道はなみち 陽鞠ひまり「あんたって本当ほんとう勉強べんきょうきなのはわりないんだから…」
丁田ていだ 祈壱きいち「ふふ、ひさしぶりにきみ勉強べんきょうおしえられるなんてね」
花道はなみち 陽鞠ひまり「まぁ、ひまのほうこそまたお世話せわになるわね。そのときはよろしく」
丁田ていだ 祈壱きいち「うん!」

こうしてひまたちはみんなと星空ほしぞらつめたあと、ルンルンとした気分きぶんでそれぞれの部屋へやもどったわ。

そして、翌日よくじつになったわ!

マリーエ「おはよー!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「おはよう!」
空園そらぞの 乃空のあ「おはようみんな」
美鳥みどり 時雨しぐれ「おはよう」
秋元あきもと 千咲ちさき「あっ、た!みんな!あさごはんのホットケーキ、ヤンマくんとウスバくんつくったのよ!」
シオカラ「おぉ…!」
コノシメ「おい、ウスバ、つまいしてないよな?」
ウスバ「してないよ〜」
シオカラ「そうですかね?」
ウスバ「してないよ〜!」
秋元あきもと 千咲ちさき大丈夫だいじょうぶよ。ウスバくんつまいなんてしてないわ」
シオカラ「そうでしたか…」
コノシメ「よかった…。こいつ、いつもつまいするもので…」
秋元あきもと 千咲ちさき「そうだったの…」
ウスバ「千咲ちさきちゃんのところではいいにしてるんだもん!つまいなんてナンセンス!」
ヤンマ「(千咲ちさきさんのことがきだからカッコつけてるんだな…)」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ところでところで、ひまなんだけど、もうあんたたちの名前決なまえきめちゃったわ」
秋元あきもと 千咲ちさき「えっ!?」
紫安しあん 華夏かなつ「はっやっ!!」
白雪しらゆき 明乃めいの何々なになに!?になる〜!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「まぁ、異議いぎがあればみんなでかんがえてちょうだい!…まず、マリーエは白星しろほし 真莉絵まりえ
マリーエ「わぉ!素敵すてき♡」
花道はなみち 陽鞠ひまり「トンボ4兄弟きょうだい苗字みょうじ鬼矢おにやね」
コノシメ「ほぅ…」
シオカラ「わたしたちはオニヤンマの妖怪ようかいですからね」
ウスバ「すっごーい!イカしてるぅ♪」
ヤンマ「なかなかやるな!…んで、おれらの名前なまえは?」
花道はなみち 陽鞠ひまり兄弟きょうだいうえからじゅんに、明司あかし潮香しおか碓樹うすぎ摩耶まや!どう?」
マリーエ「めちゃくちゃイカしてんじゃん♪」
白雪しらゆき 明乃めいの陽鞠ひまりちゃん、本当ほんとうにセンスいいわよ!」
秋元あきもと 千咲ちさき同感どうかん!」
丁田ていだ 祈壱きいち「ふふ、素敵すてきだとおもうよ」
美鳥みどり 時雨しぐれ短期間たんきかんであるにもかかわらず見事みごとなアイデアだ」
空園そらぞの 乃空のあ異議いぎはないよ」
アモル「センスいいのね!陽鞠ひまり!」
フィーデス「反対はんたいはいないようだ」
ヤンマ「にいさんたちもいいよね?」

トンボ4兄弟きょうだいうなずいたわ!

空園そらぞの 乃空のあ「と、いうことで優勝ゆうしょう陽鞠ひまり!ご褒美ほうびに…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そのご褒美ほうびなんだけど、みんなでけない?ひま、はいらないのよ」
サピエン「ふとぱらです!」
フォルティ「陽鞠ひまりありがとう!」
空園そらぞの 乃空のあ「さすがあいのひまわりメイデン!みんなでけましょう!!」
紫安しあん 華夏かなつ「わーい!!」

…。

Xエックス日後にちご…、

ツォルセットのアジトでは…?

ツォルセットのボス「なに?ティーダがあいつらのほうに!?」
カメルダ「…はい…。あいつはわたしたちを裏切うらぎりました…。ここでそだったおんらずに…」
ツォルセットのボス「なんということだ…。ティーダがいなければ秘密兵器ひみつへいきたちの管理かんりきびしいではないか!!」
カメルダ「はい…。ですが、ティーダはなんらかのかたち研究けんきゅう記録きろくのこしているはずです」
ツォルセットのボス「うむ…、カメルダよ。本来ほんらいならばまだそやつらをひまわりメイデンたちがここにるまでは目覚めざめさせたくなかったが…、もう仕方しかたがない…」
カメルダ「ま…、まさか…」
ツォルセット「あぁ…仕方しかたがないな…。早速さっそくだが、秘密兵器ひみつへいきたちを目覚めざめさせてくれ…。たのむ…」
カメルダ「わ…、わかりました…」

カメルダはスリープモードの秘密兵器ひみつへいきたちがいる部屋へやかった…。

カメルダ「…ここね…。…パスワードは…」

ピッピッピッピ…。

カメルダ「…よし…。はいるわよ…」

ウィーン…。

カメルダ「こ…これは…?取扱説明書とりあつかいせつめいしょみたいなもの…?」

パラリ…。

カメルダ「これが…、強化人間きょうかにんげんたちのデータね…。あいつ、随分ずいぶん派手はで改造手術かいぞうしゅじゅつをしたわね…。これは複雑ふくざつ構造こうぞう…。でも…、なるほど、すぐに理解りかいしたわ、さてと…」

スタスタ…。

カメルダ「1人ひとりずつこのなかからせばいいわね。スリープモードを解除かいじょするには…」

ピッ…。

カメルダ「うふふ、上手うまくいったわ。この調子ちょうしつぎ強化人間きょうかにんげんも…」

カメルダは次々つぎつぎ強化人間きょうかにんげんおもわれるものたちのスリープモードを解除かいじょしていく…。

カメルダ「…、よし…、これで全員ぜんいんかしら。…5にんね。しかも、みんな可愛かわいおんな♪とりあえずベッドまではこばないとね」

パチン!(ゆびパッチン)

カメルダ「研究員けんきゅういんたち!このたちわたし研究室けんきゅうしつまではこびなさい!わたしはベッドの用意よういでもしておくわ」
研究員けんきゅういんたち「ははっ!!」

カメルダ「…よし、上手うまはこべたわね。どうもありがとう」

しばらくして…。

カメルダ「さて…、そろそろめるかしら」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「おはようございます…」
カメルダ「…おはよう。どう?お目覚めざめの気分きぶんは?」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「まだすこし…、ふわふわする…」
カメルダ「…、そう…。じゃあ、ちょっとトレーニングルームでトレーニングでもしてくる?」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「トレーニングですか?」
カメルダ「えぇ。あなたたちはツォルセットの秘密兵器ひみつへいき。ひまわりメイデンたちをたおすためにあなたたちはここにいる」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「ひまわりメイデンを…、たおす…?」
カメルダ「そうよ。ひまわりメイデンに対抗たいこうするの。もし、ひまわりメイデンをたおすことができたらあなたたちをしあわせにしてあげる」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「しあわせ…?」
カメルダ「そうよ。…あら、ほかたちもお目覚めざめのようね」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「おはようございます。…あら?ティーダさまは?」
カメルダ「…あいつはわたしたちを裏切うらぎったわ」
???(水色みずいろかみ女性じょせい)「えっ…」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「そんな馬鹿ばかな…!!」
???(赤髪あかがみ女性じょせい)「わたくしたちこれからどうすればいいの?ティーダさま本当ほんとうにわたくしたちを裏切うらぎったの?」
カメルダ「そうっているわ。トレーニングルームでできるかぎきたえておいて。出動準備しゅつどうじゅんびととのうまでにね」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「わかった…」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「みなさん、きましょう」

スタスタスタ…。

そして、数時間後すうじかんご…?

カメルダ「…ふぅ、今日きょう業務ぎょうむはこんなものかしら。とゆーかティーダはよくこんなものをつくげたわね…。あのたちはちゃんとトレーニングしてるかしら?トレーニングルームにってるとしますか…」

スタスタスタ…。

ドン!

バゴン!!

カメルダ「あら、荒々あらあらしいおとだこと♪」

???(赤髪あかがみ女性じょせい)「このベンチプレス200キロもあるのに、かるいわ!寝起ねおきなのにこんなにてるなんて…、わたくしついてる♪」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「ランニングマシンこんなに楽勝らくしょうだったなんて!もっとはやく…ってこれが最大速度マックススピードか…」
???(水色みずいろかみ女性じょせい)「わたし一輪車いちりんしゃりながらお手玉てだまできるよ。もっと上手じょうずになる」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「どうやらわたしたちの身体能力しんたいのうりょくおとろえていなかったようね」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「うん。なんとかうごけるね」
カメルダ「あなたたち、順調じゅんちょうそうね」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「カメルダさま?いらしてたんです?」
カメルダ「えぇ。あなたたちのトレーニング、見守みまもっていたわ」
???(水色みずいろかみ女性じょせい)「てくれた…」
カメルダ「あなたたちの管理かんりをするのもドクターであるわたし役目やくめだからね。それと、調子ちょうしはよさそうね」
???(水色みずいろかみ女性じょせい)「うん」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「寝起ねおきとはおもえないよ」
???(赤髪あかがみ女性じょせい)「それでさー、わたくしたちはもう出撃しゅつげきするの?」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「はやたたかいたいよ!」
カメルダ「…いえ、まだ準備じゅんびするべきことはあるわ」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「準備じゅんび…ですか?」
カメルダ「そうよ。トレーニングはこのくらいにしていまからわたしについてきてくれる?」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「承知しょうちいたしました。みなさん、まいりましょう」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「あいよー」

スタスタ…。

カメルダ「ついたわ」
???(水色みずいろかみ女性じょせい)「ここってどこ?」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「たことはないね…」
カメルダ「でしょうね。ここはあなたたちの楽屋がくや。もう1ひとつのトレーニングルームとってもいいわね」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「あら…、楽屋がくやということは…」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「楽器がっき…」
カメルダ「そう。ひまわりメイデンはそれぞれ楽器がっきっているの」
???(水色みずいろかみ女性じょせい)「手強てごわそう…」
カメルダ「こちらも音楽おんがく対抗たいこうするのよ」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「音楽おんがくなんてわからないよ。それに、楽譜がくふですらめない」
???(赤髪あかがみ女性じょせい)「そうだよ…。それに、いまから練習れんしゅうしてもうの?」
カメルダ「…、大丈夫だいじょうぶ。あなたたちの脳内のうないわたし作曲さっきょくしたものをおくむ」
???(橙髪だいだいがみ女性じょせい)「まるで作曲さっきょくのソフトウェアみたい。人間界にんげんかい音楽おんがくたずさわるひとたちがやってるようなソフトウェア。音符おんぷ1ひと1ひとむってったらわかりやすい?」
カメルダ「そのとおり。そういうようにイメージしてもらえればいいわ。もちろん、ゆびうごきとかもそのとおりになるし、まるでプロの演奏家えんそうかのようにえるから心配しんぱいないわ」
???(赤髪あかがみ女性じょせい)「それはすごいわ!大変たいへん稽古けいことか一切いっさいしなくてもカメルダさまがあっというにデータをインプットしてくださればこっちのものね!」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「これでうちらプロの仲間なかまじゃん!」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「プロはそんなにあまくはないみたいですよ」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「えー?」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「でも…、これで念願ねんがんのプロに1歩近いっぽちかづけます」
???(水色みずいろかみ女性じょせい)「それで…、わたしたちはなにをするの…?」
カメルダ「…あなたたちには名前なまえがないわよね」
???(紫髪むらさきがみ女性じょせい)「えぇ…、ないのですが…」
カメルダ「いいわ。わたしがあなたたちにパートと名前なまえあたえましょう。あなたたちはこれでまれわるのよ」
???(水色みずいろかみ女性じょせい)「…うん…、なんだか…、新鮮しんせん…。名前なまえけられていない者同士ものどうし…。だから…、だれかをびたくてもべない。わからない…」
カメルダ「そうね。その不安ふあんはこれからなくなるわ。…それと、あなたたちにはじつはもう演奏技法えんそうテクニックをインプットしてあるわ」
???(黄緑色きみどりいろかみ女性じょせい)「マジ…?」
???(赤髪あかがみ女性じょせい)「え!?すごーい!!はやはやく!!」
カメルダ「ふふ、そんなにあわてなくても大丈夫だいじょうぶ。これから紹介しょうかいするわね。いまからわたし名前なまえばれたもの自然しぜんうごく…。…さぁ、全員目ぜんいんめつぶりなさい」

…。

カメルダ「ふふ。みんなつぶったわね。…さて、まずは…、紫色むらさきいろのあなた。あなたはバイオリンとキーボード。はリンキ」
リンキ「はリンキ。がバイオリンとキーボードでなんじ絶望ぜつぼうへといざなう」
カメルダ「つぎは…、水色みずいろのあなた。あなたはビオラとギター。はギビオ」
ギビオ「はギビオ。がビオラとギターでなんじ忘却ぼうきゃくへといざなう」
カメルダ「黄緑色きみどりいろのあなた。あなたはチェロとドラム。名前なまえはチェム」
チェム「はチェム。がチェロとドラムでなんじ畏怖いふへといざなう」
カメルダ「赤色あかいろのあなたは…、コントラバスとベース。そして、名前なまえはトラバ」
トラバ「はトラバ。がコントラバスでなんじ終焉しゅうえんへといざなう」
カメルダ「…そして最後ラスト橙色だいだいいろのあなたはギター。そして、ボーカル。名前なまえはギタル」
ギタル「はギタル。がギターと歌声うたごえなんじ混沌こんとんへといざなう」

ジャカジャカジャン…。

カメルダ「おや、演奏えんそうはじまったわね?…結構けっこういいおとしてるじゃない…」

Phantom Papillonファントムパピヨン

あばれろ、反逆者はんぎゃくしゃ
 
わからない わたしたちがまれた意味いみ
未来予知みらいよちができない 毎日まいにち嗚呼ああこわ
わからない わたしたちがきる意味いみ
つみさいなまれていても 毎日まいにち嗚呼ああくるしい

劣等感れっとうかんに(これ以上いじょう) おのれ支配しはいされるくらいなら(められないように)
わたし一人ひとりになれる場所ばしょつける
罪悪感ざいあくかんに(これ以上いじょう) おのれ支配しはいされるくらいなら(められないように)
善良ぜんりょうというからやぶってしまえ

やみ蝶々パピヨンが 絶望ぜつぼうはこんでくる
わたしたちにもうまよいはない
ことわり破壊はかいしたら きっとのぞ未来みらいUhアァ…、っている
さぁあばれろ Phantomファントム Papillonパピヨン

カメルダ「あはは!素晴すばらしい素晴すばらしい!!これでそろった…!!!いまこそひまわりメイデンたちに復讐ふくしゅうするとき!!!さぁ、われらが秘密兵器ひみつへいきPhantomファントム Papillonパピヨンよ、おもいっきりあばれてなさい!!!!!」

つづきはだい2で…。