12輪目「陽鞠とカマキリ」

やっほー!わたし花道はなみち 陽鞠ひまり!このまえブラック企業きぎょう退職たいしょくした24さい乙女おとめ

前回ぜんかいは、乃空のあたちがカラカラヒマワリ、ひまたちはそれぞれのてき対峙たいじしてシオカラの救出きゅうしゅつしたの!
でも、祈壱きいちが…。

花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち…!」
ウスバ「でっかいよ…!?」
ヤンマ「どんどんおおきくなってくる…!?」
秋元あきもと 千咲ちさき「ここは一旦離いったんはなれましょう!」
美鳥みどり 時雨しぐれみなもの一旦安全いったんあんぜんなところへ!!」
花道はなみち 陽鞠ひまりはなれてー!!!」

ムクムク…。

どこまでおおきくなるの…、

祈壱きいち…!

マリーエ「あんなにおおきくなるやつ…、るのはじめてだよ!」
紫安しあん 華夏かなつ「あいつ…」
コノシメ「うらみがそこまででけぇ…ってことか…」
白雪しらゆき 明乃めいの「おねえさんに裏切うらぎられたこともショックだったでしょう…」
紫安しあん 華夏かなつ「でも、それって…、…力比ちからくらべしてたのに…?」
秋元あきもと 千咲ちさき「それでもかけがえのない姉弟きょうだいなのよ…」
白雪しらゆき 明乃めいの「どんなにえんろうとしたって、家族かぞくえんれないし、家族かぞくであることにわりはない」
空園そらぞの 乃空のあ「…そうよね…、どんなかたちであれ、大切たいせつ家族かぞく裏切うらぎられたんですもの…!」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち…、…つらかったよね…、…何年なんねんもかけてわたしさがしてくれたんだもんね…」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ。…われらがやることはただ1ひとつ!」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいちもとやさしいひともどす!!!」

あっ!限界げんかいまでおおきくなったみたいね!!

ティーダ「うぐぁぁあ…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「とうとう巨大きょだいカマキリに…!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「このまままちすすませてはいけない!」
フィーデス「みんなでめよう!」
秋元あきもと 千咲ちさき「あのでっかいかまたったらひとたまりもないわね…!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ…」
秋元あきもと 千咲ちさき「むやみにちかづくのは危険きけんだわ!かまうごきをふうじることができれば…!」

ビュンビュン!!!

空園そらぞの 乃空のあて!あのかま竜巻たつまきこしている?!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「なっ!?あぶない!!グリーンサンフラワーサムピング!!」

ヒュン!

美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ…、さきほどの竜巻たつまき拙者せっしゃめたが…」
秋元あきもと 千咲ちさき「まだ本気ほんきじゃなさそう…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「それに、このまますすませたらまち破壊はかいされてしまうわ!」
白雪しらゆき 明乃めいの「そうね…」
サピエン「おまけにうごきもはやいですし…」
ウスバ「とにかく、おれたちがみんなをはこぶからさ、集中的しゅうちゅうてき攻撃こうげきするぐみまちへの侵入しんにゅうふせぐみ結成けっせいしてなんとかしよう…!」
スペース「相手あいて戦力せんりょく実戦じっせんしないとわからなさそう…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「とにかくたたかうしかない…!そうしないと…」
美鳥みどり 時雨しぐれ祈壱きいちめられない」
フォルティ「とりあえず、陽鞠ひまり説得せっとくするほうまわさない?あいつは陽鞠ひまりのことがきなんでしょう?」
秋元あきもと 千咲ちさき「それなら陽鞠ひまりちゃんの援護組えんごぐみ必要ひつようね…」
シオカラ「わたしたたかいます」
コノシメ「シ、シオカラ!?」
ウスバ「無理むりしちゃ駄目だめだよ〜!」
ヤンマ「そうさ、にいさんはまだ回復かいふくしきれていない!」
シオカラ「それでもわたしみなさんと一緒いっしょたたかいたいです。ティーダというやつ決着けっちゃくつけたいです…!」
紫安しあん 華夏かなつ「…」
空園そらぞの 乃空のあ「…、シオカラ、あなたは戦力外せんりょくがいね」

乃空のあ…、キツい…。

シオカラ「でしょうね…」
空園そらぞの 乃空のあ「トンボになれるならせめてまち防衛ぼうえいするがわまわりなさい。あなたに適任てきにんだとおもうけど…」
シオカラ「たしかに戦力外せんりょくがいです。…、でも、まだトンボにはなれます。贖罪しょくざいとして、みなさんに協力きょうりょくさせてください」
コノシメ「…、そうだな。そのほうがシオカラにとっては負担ふたんちいさいだろう」
空園そらぞの 乃空のあ「それならわたしがシオカラにるわ。いいわね?」
シオカラ「よろしくおねがいいたします」
ヤンマ「おれ陽鞠ひまり援護えんごするぜ」
美鳥みどり 時雨しぐれ「では、防御力ぼうぎょりょくもっとたか拙者せっしゃまいろう」
花道はなみち 陽鞠ひまり時雨しぐれ…!」
紫安しあん 華夏かなつ「アタシは攻撃組こうげきぐみよ!勇気ゆうきのひまわりメイデン、かうべし!」
マリーエ「だったらわたしってねん!」
紫安しあん 華夏かなつ「うん、よろしく!」
秋元あきもと 千咲ちさき「なら、わたしまちを」
ウスバ「千咲ちさきちゃん、おれがついてるよ〜!」
秋元あきもと 千咲ちさき心強こころづよいわ、ウスバくん
白雪しらゆき 明乃めいの「じゃあ、わたし祈壱きいちくんかうわ!」
コノシメ「おれ最初さいしょからそのつもりだ!」
サピエン「よーし、まりましたね!」

役割分担やくわりぶんたんできたことで…!?

美鳥みどり 時雨しぐれみなもの位置いちにつけー!!!」
ひまわりメイデンたち「おー!!!」

乃空のあ、シオカラ、千咲ちさきさん、ウスバはまちほうったわ!

そして、華夏かなつ、マリーエ、明乃めいの、コノシメはさきわりてた祈壱きいちほうへ…!!

コノシメ「しっかりってろよ、明乃めいの!」
白雪しらゆき 明乃めいの「あいよー!!」

マリーエ「無理むり禁物きんもつよ、華夏かなつっち!」
紫安しあん 華夏かなつ「もちろん!マリーエもね!」

美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ。拙者せっしゃ陽鞠ひまりをガードする!祈壱きいち説得せっとくできるのはおそらく陽鞠ひまりしかいない。祈壱きいちこころにひたすら気持きもちをぶつけてくれ!」
ヤンマ「たのんだぞ、陽鞠ひまり!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「もちろんよ!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「では!いざ出陣しゅつじん!!!」

ピューン!!

ティーダ「…!!」
紫安しあん 華夏かなつ「おっとあぶない!!」
マリーエ「あのかまおっかないよ!」
紫安しあん 華夏かなつ下手へたちかづけないわね…」
白雪しらゆき 明乃めいのすきねらって…」

ヒュン!!!

白雪しらゆき 明乃めいの「えっ!?」
コノシメ「いきなりかまってきた!?」
白雪しらゆき 明乃めいの「なんてかんするどいの…?!」

秋元あきもと 千咲ちさき早速苦戦さっそくくせんしてるわね…、あの2人ふたり…」
ウスバ「ティーダ…」
秋元あきもと 千咲ちさき「なんとかあのかまふうじれらないの…?」
ウスバ「1ばん秘策ひさくは…」
秋元あきもと 千咲ちさき陽鞠ひまりちゃんね…!」
ウスバ「みんなをしんじてまちまもろう!」
秋元あきもと 千咲ちさき「そうね!まちには1歩いっぽたりともはいらせないわ!」

シオカラ「…、どうして…」
空園そらぞの 乃空のあなに?」
シオカラ「どうしてわたし仲間なかまれたのです…?わたしゆるされないことを…」
空園そらぞの 乃空のあ「…そうよ、あなたはかんじナルシストだし、兄弟きょうだいたちを心配しんぱいさせるし、その挙句あげくティーダに改造かいぞうされる…、あなたは残念ざんねゆよ」
シオカラ「…、そうわれて弁解べんかい余地よちはありません」
空園そらぞの 乃空のあつみつぐなうために、わたしたちとなさい。そして、仲間なかまとしてともたたかいましょう」
シオカラ「…!」
空園そらぞの 乃空のあくやしいんでしょう?祈壱きいちの…、ツォルセットのあやつ人形にんぎょうにされて!」
シオカラ「…」
空園そらぞの 乃空のあ「でも、わすれないで。もっとくやしいのは…」
シオカラ「はい。ぞんじております。乃空のあさん、わたしともに…!」
空園そらぞの 乃空のあまちまもりましょう!」

ティーダ「…!!」
コノシメ「うぉ!?」
白雪しらゆき 明乃めいの「あ、あぶない!?」
テムパラ「凶悪きょうあくかまだ…!!!」
白雪しらゆき 明乃めいのたったら一溜ひとたまりもないわ!コノシメくん充分じゅうぶん注意ちゅういして!」
コノシメ「おうよ!」

紫安しあん 華夏かなつ「こら!!やめなさい!!」
ティーダ「…!」

ヒュン!!

マリーエ「きゃん!!」
紫安しあん 華夏かなつ「なんて威力いりょく…!!」
フォルティ「竜巻たつまきまちたら…!」
紫安しあん 華夏かなつ「えぇ、間違まちがいなくぶでしょうね…」
マリーエ「ニュースにならないようにうちらでなんとかめよう!」
紫安しあん 華夏かなつ「えぇ、マリーエ、協力きょうりょくしてね」
マリーエ「もちろん!」

秋元あきもと 千咲ちさきわたしたちはここで竜巻たつまきはじかえしましょう!」
ウスバ「うん!おれもやるよ!」
サピエン「竜巻たつまきがまたるかもしれませんね…」
秋元あきもと 千咲ちさき「えぇ…!いつてもいいようにここから1ひとつもれないわ!」

空園そらぞの 乃空のあ「またる!」
シオカラ「める!!」

シュッ!!!

シオカラ「わたしはねはじかえしてくれる!!」
空園そらぞの 乃空のあ「やるじゃない、シオカラ」
シオカラ「これは贖罪しょくざいです。これまでまちひとたちと乃空のあさんたちをんだ贖罪しょくざいです。…、いままちまもることしかわたしにできることはありません」
空園そらぞの 乃空のあ「そう…、でもせいぜい無理むりはしないことね」
スペース「わたしたちはもう仲間なかまじゃない」
シオカラ「…!」
空園そらぞの 乃空のあ「そう、わたしたちはもう仲間なかまでいいとおもう」
シオカラ「はい…!!」

花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち!!祈壱きいち!!!こんなあぶないことはもうやめなさい!!」
ティーダ「…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ちょっと!祈壱きいち!!やめ…!」

ヒュンヒュン!!!

美鳥みどり 時雨しぐれあぶない!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「わっ!?」

なんてつよ竜巻たつまき!!

アモル「ギリギリセーフだったわね…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「こら!やめなさいったら!!自分じぶんなにしているか、わからないの!?」
美鳥みどり 時雨しぐれ「ヤンマ、大丈夫だいじょうぶか?!」
ヤンマ「あぁ…、あんな竜巻たつまきなんかへっちゃらだ!陽鞠ひまり!ひたすらびかけるんだ!おれたちは大丈夫だいじょうぶだ!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ヤンマ…」
美鳥みどり 時雨しぐれ陽鞠ひまり祈壱きいちとのおもさけぶんだ!そのほう本人ほんにんこころひびくはずだ!」
フィーデス「これは陽鞠ひまりにしかできないこと。たのんだぞ、陽鞠ひまり
花道はなみち 陽鞠ひまり「うん…、わかった…!時雨しぐれ、ヤンマ…、そしてみんな!無茶むちゃだけはしないでよね!」
美鳥みどり 時雨しぐれ承知しょうち!」

白雪しらゆき 明乃めいの「インディゴサンフラワーピックスクラッチ!!」
紫安しあん 華夏かなつ「パープルサンフラワービート!!」

ヒュンヒュン!!!

紫安しあん 華夏かなつ駄目だめ…、竜巻たつまきまれちゃう…!」
白雪しらゆき 明乃めいの「やっぱりあのかまうごきをめないといけないのよ…」
紫安しあん 華夏かなつ「でもあいつのかましばれそうなわざなんて…」
コノシメ「かりにあいつのかましばれたとしてもまたすぐにうごけるようになっちまうだろうな…」
マリーエ「凶悪きょうあくだもん…」
紫安しあん 華夏かなつ「やっぱりかぎ陽鞠ひまりね…!!」
白雪しらゆき 明乃めいの陽鞠ひまりちゃん…!」

秋元あきもと 千咲ちさき「うぅ…!ばされそうだわ…!」
ウスバ「わわわ…!おれたちがめられなかったら…!」
秋元あきもと 千咲ちさき「ニュースだけではまされない…!災害さいがいであちこちんでしまうわ…!」
ウスバ「あのかまどうしてもめられそうにないのかな…」
秋元あきもと 千咲ちさき「あんなかんじだとかま拘束こうそくできたとしてもまたすぐに…」
ウスバ「陽鞠ひまりちゃん…!」

空園そらぞの 乃空のあ竜巻たつまきがどんどんる…!」
シオカラ「うぅ…!」
空園そらぞの 乃空のあ「…!シ、シオカラ…!?」
シオカラ「もうわけない…、左肩ひだりかた竜巻たつまきが…、ぐっ…!」
空園そらぞの 乃空のあ「シオカラ!!まずい…、このままでは…!」

紫安しあん 華夏かなつ「うわっ!!」
マリーエ「ぐぁっ!!」
コノシメ「まずい!2人ふたりとも!!」
フォルティ「なんてつよさ…!!」
白雪しらゆき 明乃めいのなにやってもかないの!?」
コノシメ「ティーダの野郎やろう…!!」
ティーダ「…」

ヒュンヒュン!!!

コノシメ「くっ…!!」

カキン!!

コノシメ「…?!」
美鳥みどり 時雨しぐれあきらめるな!」
コノシメ「時雨しぐれ!?」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいちわたし気持きもちがとどくまであきらめない!!祈壱きいち!!ねぇ、祈壱きいち!!!」
美鳥みどり 時雨しぐれ祈壱きいち!!!陽鞠ひまりこえこえぬか!!!」
ティーダ「…?」
美鳥みどり 時雨しぐれ陽鞠ひまりがこうしておぬしのことを何度なんど何度なんどさけんでいる!それなのになぜ陽鞠ひまりこえみみかたむけない!?このものが!!!」
ティーダ「…!」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち!!!」
ティーダ「!!!」

陽鞠ひまりちゃん…?

陽鞠ひまりちゃん、おこってるの…?

なにってる…?

花道はなみち 陽鞠ひまり「いい加減かげんにしなさい!!!自分じぶんうらみをらすためにおおくのひとたちをもうとするなんて…!ひま、あんたなんかだいきらい!!!」

…!

きらい…?

ぼくわるいことをしてるから…?

花道はなみち 陽鞠ひまり「ねぇ!祈壱きいち!!!」

陽鞠ひまり…ちゃん…?

花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち!!!」
ティーダ「!!!」

ぼく名前なまえんでくれている…?

花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいちはこんなことするひとじゃないってわかってるわよ!!ひとなせたらゆるさないわよ!…この野郎やろう…!!」

こんなこと…?

花道はなみち 陽鞠ひまり「あんた、医者いしゃなんでしょ!?なんでひといのちもてあそぶような真似まねができるの!!!」

いのち…?

花道はなみち 陽鞠ひまり「あんたさ、高校こうこう時代じだい、いつもひまの相談相手そうだんあいてになってくれたよね…!!?ひまをいじめったちからまもってくれたよね!?完全かんぜんわすれてないわよ、こっちは!!」

…!

そっか…、陽鞠ひまりちゃん…。

ティーダ「グァアアア!!!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「ぐっ…!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり時雨しぐれ!」
ヤンマ「まずい!バランスが…!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ねぇ!わたし友達ともだちくるしめてさ!なんともおもわないの!?そんなことしてたのしいの!!なんとかってよ!この馬鹿ばか!!!」
ティーダ「…グ…、ウ…」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち!!!」
ティーダ「ア、ア…!!」

陽鞠ひまりちゃん、すごくおこってる…?

…、

そっか。

ぼく、クラスでは孤立こりつしていたんだっけ?

高校こうこうのクラスメイトの男子だんしAエー「あー、こいつむずかしくてへんほんんでる!」
高校こうこうのクラスメイトの女子じょし「あはは!へんなのー!」
高校こうこうのクラスメイトの男子だんしBビーものじゃん」

そんなぼくをみんなが気味きみわるがって近寄ちかよってなかったし友達ともだちになってくれなかった。

でも…、

花道はなみち 陽鞠ひまり「ふーん、最近さいきん高校生こうこうせい医学いがくほんむのね」

花道はなみち 陽鞠ひまりちゃん。

見覚みおぼえがある…!

うんよくぼくのクラスメイトになっただ。

丁田ていだ 祈壱きいち「あ、そ、その…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「さすが海外かいがい歯科しか医師いし免許めんきょったことだけはあるわね。うわさのクラスメイトってあんたのことだったのね」
丁田ていだ 祈壱きいち「え…?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ふーん、あんた、医者目指いしゃめざしてるの?」
丁田ていだ 祈壱きいち「な、なんでわかるの…?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「いやー、なんかそんながしただけ。だいたい、それ以外いがい理由りゆうなんておもいつかないわよ」
丁田ていだ 祈壱きいち「あ、あはは…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「まぁいいわ。わたし花道はなみち 陽鞠ひまり。あんたはたしか…」
丁田ていだ 祈壱きいち丁田ていだ 祈壱きいち…です。よ、よろしく…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「えぇ!よろしく!」

あれから陽鞠ひまりちゃん、そして…。

空園そらぞの 乃空のあ「えっ!?陽鞠ひまりだれそのひと!?」
美鳥みどり 時雨しぐれ「おぬしは…、天才てんさい歯科医しかいの…」
丁田ていだ 祈壱きいち丁田ていだ 祈壱きいち…です」
花道はなみち 陽鞠ひまりうんよく天才てんさいとクラスメイトになれたわ!祈壱きいちったらクラスではいじめられてるんだから…」
空園そらぞの 乃空のあ「あら!それはひどい!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ…、クラスがちがうからな…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「まっ、祈壱きいち、ひまたちがまもってもいいのよ」
丁田ていだ 祈壱きいち「え…?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「このクラスでマシなのはひまとあんたくらい。マシな人同士ひとどうしたがいにえよ!」
丁田ていだ 祈壱きいち「う、うん…!!」
空園そらぞの 乃空のあわたし空園そらぞの 乃空のあこまったことがあったら相談そうだんしてね」
美鳥 時雨「拙者せっしゃ美鳥みどり 時雨しぐれこまりごとがあれば是非ぜひともたよっていただきたい」
丁田ていだ 祈壱きいち「う、うん…!」

あれから陽鞠ひまりちゃんとその友達ともだちあたたかさでこころあたたかくなったんだよな…。

花道はなみち 陽鞠ひまり「ひっくひっく…」
丁田ていだ 祈壱きいち陽鞠ひまり…ちゃん…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「なんで…?なんで…?」

陽鞠ひまりちゃんがいてる…?

花道はなみち 陽鞠ひまり勝手かってに…、えられちゃった…。勝手かってに…!なんで…?ひまがなにしたってうのよ…」
美鳥みどり 時雨しぐれ陽鞠ひまり、よくえた…!それだけでもよくげた!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり時雨しぐれ…!!」

あれは高校こうこう3年生ねんせいころ…?

…そうか、陽鞠ひまりちゃんが朝礼拝あされいはい司会しかい内容ないようをめちゃくちゃにえられちゃったときのことか…。

丁田ていだ 祈壱きいち陽鞠ひまりちゃんはなにわるくないよ!だから、かないで…!」
花道はなみち 陽鞠ひまり一生懸命準備いっしょうけんめいじゅんびしてきたのに…、台無だいなし…」
丁田ていだ 祈壱きいちひどい…!!…、陽鞠ひまりちゃん、なにがあったのか原因げんいん一緒いっしょめよう!ぼくが…、ぼく陽鞠ひまりちゃんをたすけるよ」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち…?」
空園そらぞの 乃空のあわたしたちも協力きょうりょくするよ!…わたし生徒副会長せいとふくかいちょうとしてなにちからになりたい!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「みんな…!」
美鳥みどり 時雨しぐれ拙者せっしゃ尽力じんりょくさせていただきたい」
空園そらぞの 乃空のあ「なぜかまたちがうクラスになっちゃったんだけど…、まぁ、親友しんゆうであることにわりはないよ」
美鳥みどり 時雨しぐれ「そうでござるな」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…う、うん」
丁田ていだ 祈壱きいち「まずは担任たんにん先生せんせい確認かくにんしよう!」
空園そらぞの 乃空のあ「あの奏楽者そうがくしゃわたしのクラスメイトだわ…。ちょっとはなしいてみる!…時雨しぐれ、そのひとからいやがらせけてるんだっけ?」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ。拙者せっしゃ以前いぜん、あの奏楽者そうがくしゃにやられてしまったからな…。担任たんにんもうてもなに対応たいおうされないいきどおりはいまもある。…大事だいじなお便たよりも教卓きょうたくかくされてしまったこともある。…そのくやしさを陽鞠ひまりともにぶつけようぞ」
花道はなみち 陽鞠ひまり「うん!!」

ぼくたちはれい事件じけんについて情報じょうほうあつめた。

ぼくたちは真相しんそうめたんだ。

何日なんにち何日なんにちもかけて。

担任たんにん先生せんせいとおして確認かくにんしたところ、陽鞠ひまりちゃんの努力どりょくにじったのがあの奏楽者そうがくしゃ説教せっきょう先生せんせい。なんと、2人ふたりはグルであることが発覚はっかく陽鞠ひまりちゃんに内緒ないしょ勝手かってえたようだ。

時雨しぐれさんもおなじように担任たんにんもうたがいじめられていてもなに対応たいおうはされなかったとのこと。

乃空のあさんによると、時雨しぐれさんのクラス担任たんにんはあの奏楽者そうがくしゃにエコ贔屓ひいきしていたようだ。

時雨しぐれさんはほかにも彼女かのじょからいやがらせをけていたが見事みごと証拠しょうこのこしてくれていたおかげで問題もんだいはスムーズに解決かいけつする方向ほうこうかった。

後日ごじつ、あの奏楽者そうがくしゃ音大おんだいへの推薦すいせんまっていたのだが、今回こんかい…、いや、いままでのけん推薦すいせんしに。

そして、彼女かのじょ凶悪きょうあく本性ほんしょうった同級生どうきゅうせいたちからややかなられ、とうとう高校こうこう退学たいがくした。

また、時雨しぐれさんのクラス担任たんにん当時礼拝とうじれいはい説教担当せっきょうたんとうだった先生せんせい今回こんかいけん懲戒処分ちょうかいしょぶんくだされ、高校こうこうからっていった。

花道はなみち 陽鞠ひまり「ありがとう、みんな」
空園そらぞの 乃空のあわたしもそいつのこと以前いぜんからわなかったし、にしないで!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「これは陽鞠ひまりのおかげでもあるんだ。れいう」
花道はなみち 陽鞠ひまり「えへへ、そんなぁ♪」
丁田ていだ 祈壱きいち「ところで時雨しぐれさん、よく証拠残しょうこのこしてたね」
花道はなみち 陽鞠ひまりくるしくなかった…?そむけたいっておもわなかった…?」
美鳥みどり 時雨しぐれ気遣きづかいに感謝かんしゃする。…だが、そむけてはみちひらけぬからな」
空園そらぞの 乃空のあ時雨しぐれ…!カッコいい!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「よっ!ひまたちのリーダー!!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「おいおい…」
丁田ていだ 祈壱きいち「これでのこりの高校生活平穏こうこうせいかつへいおんごせるね」
花道はなみち 陽鞠ひまり「うん!」

花道はなみち 陽鞠ひまり「あんなにやさしかった祈壱きいちはどこにったのよ!!!」
ティーダ「…!ひ、ひま…、り…、ちゃ…」

しかし、おわかれのときはあっというにやっててしまった。

花道はなみち 陽鞠ひまり「あんただけちが進学先しんがくさきね…」
空園そらぞの 乃空のあ海外かいがい医師いし免許めんきょるつもり?」
丁田ていだ 祈壱きいち「う、うん…。もっと視野しやひろげたくてね」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ…、旅立たびだちは来週らいしゅうだったな」
花道はなみち 陽鞠ひまり元気げんきでね、祈壱きいち
丁田ていだ 祈壱きいち「うん…。みんなもね」

卒業礼拝そつぎょうれいはいあとのこと。

陽鞠ひまりちゃんにとって1ばんのドクターになるべくぼく一刻いっこくはや医師いし免許めんきょれる外国がいこく医学部いがくぶがある大学だいがく進学しんがくしたのだった。

大学だいがくきゅう卒業そつぎょうして、だれよりもはや心臓しんぞう外科げか名医めいいになれたのだ。

その数年後すうねんご見覚みおぼえのある女性じょせいった。

そのひとこそが…。

花道はなみち 陽鞠ひまり「あんた、わたしのことずっとむかしからきでいてくれたのよね…?…、わたしのために医者いしゃ目指めざして…、免許めんきょったんだよね…」
ティーダ「…それでもきみほかおとこった?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…そうよ…。…、あんたがわたしきでいてくれた気持きもちは本当ほんとううれしい。…、なのに、ほかおとこうなんてわたし…。ごめんね、祈壱きいち気持きもちをにじったわよね…」
ティーダ「…、陽鞠ひまり…、ちゃん…」
花道はなみち 陽鞠ひまりだれかをきになるって本当ほんとう複雑ふくざつね」
ティーダ「…本当ほんとうだよ。こいなんか1歩間違いっぽまちがえれば復讐ふくしゅうになるおそろしいものだ」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…うん…。祈壱きいち、こんなわたしのために医者いしゃになってくれてありがとう。…、わたしのこと、ずっとむかしからおぼえてくれて、…きになってくれて…、そばにいてくれて本当ほんとうにありがとう…。…今更いまさらだけど、こんなわたしでもこれからもそばにいてほしい」

祈壱きいちうごきがまった…?

秋元あきもと 千咲ちさき攻撃こうげきしてこない?」
紫安しあん 華夏かなつ陽鞠ひまり言葉ことばいてるんだわ…!」
マリーエ「せひまりん!」
ティーダ「…!…、駄目だめだ…!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「なんでよ!!」
コノシメ「あの野郎やろう!またかまを…!」
白雪しらゆき 明乃めいのって、コノシメくん祈壱きいちくん攻撃こうげきしようとしても…」

わたしまえでピタッとまる…!!

花道はなみち 陽鞠ひまり「…」
ティーダ「こうしてぼく妖怪ようかいだってことがバレて…、みにくものになってしまったぼくなんかきみのそばにいる資格しかくなんて…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そんなの関係かんけいないわよ!」
ティーダ「関係かんけいあるよ!ぼくたち妖怪ようかい本来人間ほんらいにんげん共存きょうぞんなんて無理むりだ!」
花道はなみち 陽鞠ひまり無理むりってわないでよ!高校こうこう時代じだい、あんたと一緒いっしょごせたんだもの!もう…、共存きょうぞんはしているの!」
ティーダ「共存きょうぞん…」
ヤンマ「おれたち、千咲ちさきさんのいえらしてるし」
マリーエ「そうそう!妖怪ようかい人間にんげんらしちゃダメっていうルール、だれめたのよ?」
シオカラ「…、それに…、妖怪ようかい医者いしゃ人間にんげんなおしてはいけないというルールもないはずです」
ウスバ「妖怪ようかいだって人間にんげんおなじだもんね。色々いろいろと」
コノシメ「裏切うらぎれてかなしいっていう気持きもちはおれ妖怪ようかいだけじゃない。人間にんげんいだ感情かんじょうだ。そういうもんだ」
ティーダ「…」

祈壱きいち攻撃こうげきするが…。

秋元あきもと 千咲ちさき組織そしき裏切うらぎられてふかきずっている。こころにね。わかりえるんじゃないかな」
ティーダ「…」
美鳥みどり 時雨しぐれ拙者せっしゃらにかせてほしい。…、ツォルセットのこと」
空園そらぞの 乃空のあわたしたちひまわりメイデンにはその目的もくてき義務ぎむがある」
白雪しらゆき 明乃めいのってるかぎりでいいからおしえてほしいわ」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち!!」
ティーダ「…、いいよ。…、でも、まずは君達きみたち演奏えんそうかせて。そのあと…、ぼく浄化じょうかしてほしい。これ以上いじょうぼくこころ暴走ぼうそうしないうちに…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「あんたにわたしたちの演奏えんそうとどければいいのね…!」
ティーダ「うん、多分たぶんだけど、…いまきみたちの必殺技ひっさつわざだとぼく浄化じょうかすることはできないだろうから…!さぁ、はやかせておくれよ…!!!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ!全員演奏ぜんいんえんそう準備じゅんびせよ!」
ひまわりメイデンたち「オーライ!!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「ベース!美鳥みどり 時雨しぐれ!」
紫安しあん 華夏かなつ「ドラム!紫安しあん 華夏かなつ!」
空園そらぞの 乃空のあ「キーボード!空園そらぞの 乃空のあ!」
秋元あきもと 千咲ちさき「バイオリン!秋元あきもと 千咲ちさき!」
白雪しらゆき 明乃めいの「リズムギター!白雪しらゆき 明乃めいの!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ボーカル!花道はなみち 陽鞠ひまり!」
ひまわりメイデンたち「ミュージック!スタート♪」

七色なないろひまわり

 くらそらした ひとりぼっちですわり込んでいる 
 土砂降どしゃぶりで こころがさらに湿しめったけど 
 しばらくしてれたら なんだかポカポカ

 わたしけない ずぶれのあめ
 くるしくてまりそうなときは 
 太陽たいようひかりびて 気分きぶんリセット
 やがてうつくしく あめ水滴すいてき宝石ほうせきみたいにかがや
 天高てんたか花開はなひらけ 七色なないろひまわり

…?

アモル「って、みんなのこころ共鳴きょうめいして…」
マリーエ「え!?マジ?」
ウスバ「す、すごい…!」
コノシメ「ひまわりメイデンたちのこころかがやきが…!」

キラリーン!!

スペース「あら!アイテムにわったわよ!」
フィーデス「これはもしや…」
シオカラ「なんというまばゆかがやき!」
ヤンマ「6しょくのひまわりトーン!?」
白雪しらゆき 明乃めいの「やったわ!」
秋元あきもと 千咲ちさき「これで祈壱きいちくんを…」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ。これがわれらひまわりメイデンの演奏えんそうでござる!」
空園そらぞの 乃空のあ音楽おんがくには言葉ことばでは表現ひょうげんできないことをつたえられるの!」
紫安しあん 華夏かなつ「まぁ、うまくえないかもしれないけど、…、音楽おんがくってなんだかべつ世界せかいにいるようなかんじがするでしょう?」
秋元あきもと 千咲ちさき華夏かなつちゃんのとおりね。言葉ことばでは本当ほんとう表現ひょうげんしきれないことをいろんなひととどけられるの、素敵すてきなことじゃない?」
白雪しらゆき 明乃めいの「こうして、わたし音楽おんがくつうじて乃空のあ嬢様じょうさまたちと出会であうことができたのよ!祈壱きいちくんきみももしかしたら音楽おんがく陽鞠ひまりちゃんたちとこころかよわせたんじゃない?」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち…!そういやわたしたちよく教室きょうしつうたってたわよね」
ティーダ「…!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「あんたをもともどすわ…!それからわたしたちと一緒いっしょにいてね!…ずっと…、ずっと…!!」
ティーダ「陽鞠ひまり…ちゃ…ん、みんな…」

紫安しあん 華夏かなつ「さぁ!ちゃちゃっとわらせちゃいましょ♪」
花道はなみち 陽鞠ひまり「よーし!6しょくかがやきよ!わたしたちにかがやきを!!あいのひまわりパワー!」
空園そらぞの 乃空のあ希望きぼうのひまわりパワー!」
美鳥みどり 時雨しぐれ信仰しんこうのひまわりパワー!」
紫安しあん 華夏かなつ勇気ゆうきのひまわりパワー!」
秋元あきもと 千咲ちさき知恵ちえのひまわりパワー!」
白雪しらゆき 明乃めいの節制せっせいのひまわりパワー!」
ひまわりメイデン「ひまわりよ、カラフルにいろどれ!レインボーサンフラワーフィニッシュ!!!」

ヒューン!!

ヤンマ「6しょくのひまわりが巨大きょだいなひまわりになった!」
ウスバ「いけるいける!」
マリーエ「綺麗きれい!」
ひまわりメイデン「はぁーっ!!!」
シオカラ&コノシメ「いっけー!!」
ティーダ「…、こころが…、うるおった…!」

ドーン!!

パアァァァァ…。

サピエン「こわされたところが無事ぶじもどりますね」
テムパラ「よかった…」

そして…、

花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち!」
空園そらぞの 乃空のあ無事ぶじだよね!?」
丁田ていだ 祈壱きいち「…、陽鞠ひまりちゃん、みんな…?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ウワァァン!!!心配しんぱいしたんだから!!」
丁田ていだ 祈壱きいち「…ごめんね、かせちゃったね…。よしよし…、いいいい…」
紫安しあん 華夏かなつ「もう、祈壱きいち可愛かわいおんなかせるなんて…、そのつみおもいわよ」
丁田ていだ 祈壱きいち「えっ?!ごめんよ、陽鞠ひまりちゃん…」

ギュッ…。

花道はなみち 陽鞠ひまり「…」
丁田ていだ 祈壱きいち「ごめん、こんなおもいをさせて…。ごめんよ…、陽鞠ひまりちゃん…」
花道はなみち 陽鞠ひまり無事ぶじで…、えて…、よかったわ…!!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「そういや医院いいんもともどらぬな…?」
丁田ていだ 祈壱きいち「あ、あれは…、ぼくつくったまぼろしだよ」
白雪しらゆき 明乃めいの「そうだったの…。でも無事ぶじなにより!」
紫安しあん 華夏かなつ「そうね!」
美鳥みどり 時雨しぐれ「とりあえず変身へんしん解除かいじょしようではないか」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そうね!」

変身解除へんしんかいじょ

空園そらぞの 乃空のあ「ここではなしをするのもなんだし…」
秋元あきもと 千咲ちさきわたしいえでおはなしでもしましょう。今日きょうはもうおそいし、みんな、わたしいえまったほうがいいわ」
花道はなみち 陽鞠ひまり賛成さんせい!」
白雪しらゆき 明乃めいの明日あしたはちょうど土曜日どようびになりますし♪一応いちおうメイドちょうもうておかないと…!」
紫安しあん 華夏かなつ「アタシは社宅しゃたくだし、べつにいっか…」
美鳥みどり 時雨しぐれ左様さようでございますか」
紫安しあん 華夏かなつ「ええ」

みんなはそれぞれの家族かぞく明乃めいのはメイドちょうさんに千咲ちさきさんのいえまりたいって連絡れんらくしたけど…、

全員ぜんいんオッケーがたわ♪

秋元あきもと 千咲ちさき「みんな許可きょかたようでなによりだわ!ベッドとか必要ひつようなものはわたしたちのほう用意よういしてあるし…、このまえのおもの必要ひつようなものもってあるわね」
丁田ていだ 祈壱きいちぼくぶんは…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ひまがおものいまーす!」
白雪しらゆき 明乃めいの「はいよん!…そんじゃあ、わたしたちはさきにサンフラワーハウスにかいましょ!」

みんなはさきにサンフラワーハウスにかったわ!

そして…、ひまたちもおものえてサンフラワーハウスにったわ!

丁田ていだ 祈壱きいち「お、お邪魔じゃまします…」
紫安しあん 華夏かなつ「さてさて、客間きゃくまでおはなしでもしましょうか」
丁田ていだ 祈壱きいち「う、うん…」

そして、客間きゃくまあらためてみんなと今後こんごのことについてはなしたわ。

秋元あきもと 千咲ちさき「さて…、祈壱きいちくんわたしたちと一緒いっしょたたかってくれる?」
丁田ていだ 祈壱きいち「…あぁ、もちろんだよ…。これからはきみたちのドクターとして全力ぜんりょくでサポートさせてもらうよ」
花道はなみち 陽鞠ひまり祈壱きいち…!」
丁田ていだ 祈壱きいち「それと、ぼく陽鞠ひまりちゃんとごしたい。…いい?」
花道はなみち 陽鞠ひまり「!!!」
丁田ていだ 祈壱きいち陽鞠ひまりちゃん、あれからずっと1人暮ひとりぐらしなんだよね?…おとうさんがくなって…、おかあさんは再婚さいこんして陽鞠ひまりちゃんをいてったんでしょう…?おねえさんたちと一緒いっしょにどこかに…」
紫安しあん 華夏かなつ「えっ…、ひどっ!」
秋元あきもと 千咲ちさき陽鞠ひまりちゃんだけをいていくなんて…」

そうだ。できないだからということでいてかれたわたし親権しんけんはパパのほうってたんだわ。

花道はなみち 陽鞠ひまり「まぁ…、そうね…」
マリーエ「ひまりん…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「…よろこんで歓迎かんげいするわ」
丁田ていだ 祈壱きいち「…!陽鞠ひまりちゃん!うれしいよ!!」

むぎゅっ!!

秋元あきもと 千咲ちさき「(嗚呼ああ…、なんてラブラブなの…♡)」
マリーエ「ヒューヒュー!!」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ちょっと、祈壱きいちきつかないで!!人前ひとまえなんだから!!」
丁田ていだ 祈壱きいち「ふふ、やだ、はなさない♡」
花道はなみち 陽鞠ひまり「いや〜ん!!」
丁田ていだ 祈壱きいちがさないよ♪」

むぎゅ〜!

コノシメ「こりゃしばらくはなれそうにないな」
ヤンマ「だな…」
紫安しあん 華夏かなつ「これって…、リ」
秋元あきもと 千咲ちさき「はい、これ以上いじょうわない♪」
ウスバ「ところで〜」
マリーエ「ん〜?」
ウスバ「おれたちもティーダ…、いや、祈壱きいちみたいにこの世界せかい相応ふさわしい名前なまえかんがえてみなーい?」
コノシメ「われてみりゃそうだな…」
シオカラ「そういうわけでわたしたちの日本人にほんじんネーム、募集中ぼしゅうちゅうです」
秋元あきもと 千咲ちさき「あら、それは面白おもしろそうね」
紫安しあん 華夏かなつ入選にゅうせんしたらなにかもらえるの?」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ…」
空園そらぞの 乃空のあ「それなら、みんな平等びょうとう参加賞さんかしょうわたすべきね。参加賞さんかしょうはもちろん、まごころ空園そらぞののまんじゅうよ!」
花道はなみち 陽鞠ひまり素敵すてき!」
空園そらぞの 乃空のあ入選にゅうせんしたひとは…、おたのしみに♪」
ヤンマ「まぁ、それはそれで面白おもしろそうだな」
シオカラ「まぁ、我々われわれ一応候補いちおうこうほかんがえておきましょう」
コノシメ「だな!」
秋元あきもと 千咲ちさき「あと、今後こんごのことをかんがえるとみんな、休日きゅうじつはサンフラワーハウスでまったほうがよさそうね。とく陽鞠ひまりちゃん、乃空のあちゃん、時雨しぐれちゃんは職業訓練しょくぎょうくんれん勉強会べんきょうかいとしてね」
秋元あきもと 千咲ちさき華夏かなつちゃんはたしかアパートらし?」
紫安しあん 華夏かなつ「えぇ。寮扱りょうあつかいの社宅しゃたくね」
秋元あきもと 千咲ちさき「オッケー!華夏かなつちゃんはリモートワークだからネット回線かいせんがあればどこでも仕事しごとできるけど…、わたしのところにれば寮費りょうひ少々削減しょうしょうさくげんできるとおもうし…、どう?」
紫安しあん 華夏かなつ「そうね…、迎陽花事業所げいようかじぎょうしょくことは滅多めったにないし…、千咲ちさきさんのおうちからは意外いがいちかいから…、まぁ、木金土日もくきんどにちはお世話せわになるかもしれないわ」
秋元あきもと 千咲ちさき「うん。了解りょうかいよ。あとは明乃めいのさんは乃空のあちゃんの専属せんぞくのメイドさんだから護衛目的ごえいもくてきであれば多分たぶん上長じょうちょうたちが事情じじょう理解りかいしてくれるとおもうわ」
白雪しらゆき 明乃めいの「よーし!そのてんふくめてメイドちょうはなしておきますね!」
空園そらぞの 乃空のあ「メイドちょうにはもちろんのこと、家族かぞくとよくはなしておきます!」
秋元あきもと 千咲ちさき「さぁ!そろそろお夕飯ゆうはんにしましょう♪今日きょうはピザをってきたわ!みんなでべましょう!」
紫安しあん 華夏かなつ「やったー!!」

こうして、わたしたちはあらたなちかられて…、6しょくのひまわりのかがやきで祈壱きいちやさしいひともどすことに成功せいこうしたわ!

さて、明日あしたはちょうどおやすみだし、千咲ちさきさんのおうちでお世話せわになるわよん♪







さて!今回こんかいのおはなしてきたひまわりトーンはこちら♡

ひまわりトーン(ブリリアント)

じゃ、

またね〜!