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その”誤審”ちょっと待った!

こんにちは。はじめまして!

京都大学体育会サッカー部3年でユニゼミメンバーの酒井雄飛と申します。

僕は現在、Jリーグや海外サッカーにおいて多々発生する「意見の分かれる判定」について、ユニゼミ内で判定解説や競技規則の説明をしたりして、判定や競技規則に関する議論の場を作れるようにしています。

自分は現役のプレイヤーですが、元々怪我で離脱することが多く審判を務める(やらされる?)機会が人より多かったため、これまでのサッカー人生の中で自ずと競技規則や審判活動に対する関心は高く持っていました。

「自分たちで大学サッカーを変えていく」というPhilosophyを掲げるユニゼミにおいて、何か自分にも出来ることはないかと思い立ち上げたのがこの活動です。


僕は、サッカーの競技規則や実際の判定について情報収集をする中で、一つ残念に思っていることがあります。

それはネット上での審判員に対するリスペクトを欠いた投稿です。

毎週のようにネットは大騒ぎです。

「絶対ハンドじゃん!!これは誤審だよ!!」
「VARがいたら変わってたのに、、」
「○○という審判はダメなやつだ」
「日本の審判ってレベル低いよね」

“誤審警察”が大量発生し、審判員の方々を名指しで中傷するような投稿も多々見られます。

非常に自由度の高いサッカーという競技の特性上、プレーに対する

・反則かどうかの解釈
・反則の重さの解釈

は三者三様となることが本当に多く、審判員が下したジャッジに対して激論が飛び交うことはごくごく自然なことです。

また、近年競技規則は大幅な改正が行われており、誤解や混乱が生じやすいのも事実です。

しかし、審判員に対するリスペクトを欠く言動は絶対にしてはいけない。

この「リスペクト」という、サッカーに関わったことのある方なら誰でも一度は聞いたことのある言葉が一番の鍵です。


DAZNでサッカー観戦を楽しむ方々は、「Jリーグジャッジリプレイ」という番組をご覧になる方もいらっしゃると思います。

毎週のJリーグの試合の中で、SNSで視聴者の関心が高かったシーンを抽出しそのジャッジについて議論する番組で、判定に疑問を持ったり議論して欲しいシーンがあれば「#Jリーグジャッジリプレイで取り上げて」とツイートすることで番組でそのプレーを取り上げてもらえるというものです。

この番組の中でMCの桑原学アナウンサーは毎回必ず

「サッカーに関わる皆様への”リスペクト”をお忘れなく」

と述べて番組を締め括られます。

まさにこの一言に尽きます。

リスペクトを欠いては正当な議論ができません。これは非常に残念なことですし、本当にもったいない!

リスペクトを欠き、審判員の方々をむやみに攻撃するような言動をすることは、「自ら競技規則を理解しようとすることを放棄する」ということです。

冷静になって議論すれば、そのプレー、そのジャッジの背後にどんな競技規則があって、だから審判員はこう判断したのだ、というようにその人自身が競技規則への理解を深められるはずなのに、それを自ら放棄してしまうことになります。

こうなれば、ひいては本来の目的である「サッカーを楽しむ」ことも難しくなるでしょう。これから日本サッカーがますます発展していくためには、こういったリスペクトを欠く言動は無くしていかなければなりません。

その発信、そのツイート、一歩踏み留まって考えてみて下さい。本当に”誤審”でしょうか。

サッカーに関わる全ての人のため、日本のサッカー文化のため、そして何より皆さん自身のために、どうかリスペクトを大事にしていきましょう。

ユニゼミからももっと外に向けて、サッカーに関わる全ての人が競技規則への理解を深められるようなお手伝いのできる発信ができればいいなと思っています。

それが大学サッカー、ひいては日本のサッカーの発展に繋がれば、これ以上嬉しいことはありません。

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