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私のFrozenⅡ③|冒険がはじまる

いよいよ冒険の始まりとなります。(アナ雪Ⅱチャチャ入れ考察の①はこちら)

さあ、エルサが「声」に応えたことで、精霊たちが目を覚まします。
今まで姿さえ見せなかった、存在すらつかめなかった精霊たちがアレンデールの土地の水を止めて、風が吹き荒れ、火が消えます。そして大地が揺れ動きアレンデールの人々は崖の上へと避難します。
アレンデールの土地はそもそも、海の上に浮かんだ城下町までのようなので、そこから追い出される形です。
後々の展開を考えると、精霊たちからの警告のようなものに感じます。

過去の真実を探す旅

突然のことに怯えるアレンデールの人々、そこへトロールたちがやってきます。長であるパビーはエルサとアナに未来のために「真実」を見つけねばならないと伝えます。
精霊たちは怒っているのだ。この国は過ちの上に成り立っている。
未来とは、真実なしには見ることができない。
未来が見えないときには今できる正しいことをするだけなのだ。と。

はじめの部分で、国の繁栄を願う国民の微笑ましい描写の直後に「この国は成り立ちから間違っている」と突きつけるのは、ドラマチックな展開ではないでしょうか。
国旗が誇らしくたなびく様から、国の繁栄を表現し、精霊の怒りから旗が動きを止めたり、奪われたりと国の存続が脅かされている様子が映されています。
細やかな表現が多いのは1の時からで、このシリーズに対するディズニー社のただならぬ熱の入り様を感じます。

ちなみに、この時トロールがエルサが精霊に勝てるか流石に心配だとアナに伝えることで、アナの猪突猛進さに磨きがかかっていくので、アナの不安定な心理描写が際立っているように思います。

閉ざされた森へ

過去の真実をみつけるため、閉ざされた森へ向かう一行。
もちろん、姉妹とオラフ、クリストフとスヴェン。
道中はオラフの雑学タイムになるのですが、ここでとっても重要なキーワード
「水には記憶があるんだよ」
が登場します。

森の入り口へ到達すると、エルサは嬉しそうな顔をしています。
まるでワクワクしているような。
何人も受け入れない森を覆う霧ですが、なぜかエルサの魔法には応えるように迎え入れます。

オラフ「魔法の森は変貌する場所なんだ。僕らはどんなふうに変貌するのかな?」

オラフは常に無邪気な子供のように振る舞います。物語によく登場する”道化師“のような役割を担うこともありますが、終始周りへのヒントをちりばめています。
期待の彼の一曲「When I am Older」でははっきりと彼の立場が”子供“であることを示しながら、子供ならではの無邪気さ、無知さ、そして未知への素直な反応である知りたいという欲求と恐怖をわかりやすく教えてくれます。

大人になったら不安が消えるよ わからないことなんか消えるんだ
だから大人になったら怖いことなんてないはずだよ!

物語はいよいよここからが本番。ファンタジー要素が多く、「精霊」という存在に対する大前提がアナ雪Ⅱを楽しむコツになりそうです。
日本人にはあんまり西洋のファンタジーにある当たり前に馴染みがないので「トロール」「精霊」といったファンタジー要素が評価を下げている要因でもあるんじゃないかなと映画レビューサイトをみていて思います。

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