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働くなら、風通しの良さを見極めよ〜医療業界編〜

ここ最近、多数の自衛隊員が懲戒処分を受けたニュースが取り上げられました。これを見た時、私は、医療業界の体質に似ていると感じました。今回は、医療業界での経験も踏まえて、職場の風通しの良し悪しを見極めるポイントについてご紹介いたします。

職場環境の体質


ニュースで出た、「なあなあの体質」というコメントから、私が感じた医療業界との共通点は、「閉鎖的な環境」です。どちらの業界も、世間からは特別視されている特殊な職種であり、守られている部分が多いのが特徴と言えます。業務内容についても、特殊な内容であったり、守秘義務があるため、外部からチェックしづらく意見もされづらい「閉鎖的な環境」が生まれてしまい、「なあなあの環境」に繋がっていきます。

年功序列の縦社会

どちらの業界も、「縦社会」で、先輩から技術を学び、上司の指示に従うのが当たり前の世界です。例え、常識の面で世間の感覚からズレていることに気づいても、立場が下の者から意見できる環境でもなければ、意見しても通りづらい環境でもあります。そのため、どんどん「なあなあの環境」に拍車がかかり、「非常識な常識」が常態化されていくんです。

健全な職場環境の見分け方

働き始めないと、人間関係や職場の慣習についてはわかりませんが、「医療機関として機能しているかどうか」に気付くことはできます。それは、「緊張感があり、連携が取れていて手際よく会計まで流れるか」です。患者数が多くても、連携が取れていれば、待ち時間をムダに感じさせる遅さはありません。連携の悪さは、患者数が多くないにも関わらず手際の悪さが目立ったり、待ち時間以外の苦情で患者が怒鳴っているなど、対応の悪さも生じさせます。

連携の悪さ、改善に至らない原因

1 「改善ができない、しようとしない意識」が定着している

患者からの苦情や、現場の職員からの意見が反映される職場環境なら、改善された方法が定着し、手際の悪さはなくなります。それが実現できないのは、「閉鎖的」な環境の中で、「年功序列」の空気が強い可能性が高いです。

2 業務に対する各職員のレベルにばらつきがある

各職員が1人で業務を完結できる状態で業務を行っていれば、お互いにフォローし合って連携も取りやすくスムーズです。一方、常にサポートや指示が必要な職員を、誰かがカバーし続ける環境であれば、最終的にはカバーする側が疲弊してミスが続くようになります。そのため、徐々にカバーする習慣がなくなり、「助け合い」も減っていきます。このような状況の背景として、離職率の高さや異動の多さなどが原因にあります。

このように、掘り下げれば「手際の悪さ」一つでも、原因はいくつも挙がります。上記した例は、私が勤務していた医療機関の体質でした。

客観的な目線で見学する

医療業界は見学してから応募を決められますし、可能であれば、一人の患者として下見に行くことをおすすめします。(正式な見学という形で訪れると、都合の悪いところは見えないよう案内される可能性が高いですし、顔も名前も覚えられます…)

まとめ

いかがでしたか?初めて見学した時に感じる違和感があれば、その感覚は大事にしましょう。職場の体質は、アンテナを働かせれば感じ取ることが可能です。医療業界の就職・転職は慎重に行い、少しでもやりがいを感じ、助け合いができる環境で働けることを願っています。


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