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10代から20代の時に書いた詩(25)

『Fun』
長渕が死んだらどうしよう。そんな他愛の無いものがふと浮かんだ。久し振りだね、なんて孤独のくせに心を広場に明け渡す。燥ぐよりも辛い笑い話。顔が中々作れない。何も無い真っ白な場所に前部を持って行きたい。何回も聞いて覚える歌じゃなく、久し振りに聞いた時に懐かしむ、思っていた憧れとは掛け離れた憧れと自由だ。誰にも真似出来ない、孤独だよね。思い出だけでも奇麗にしたい。ガラ声の歌声を聞くと、長渕が17年前の自分を語る、なんて堪らなく嫌だった。悔しい。
 
全てが上手く行くように持って行こうとしても、全部の臆病がそれを嫌がる以上、それで仕方ないんだ。だから言い訳出来ない。
 
行き過ぎた臆病、死ぬしかない。恋愛でも、無情でも何でもやってくれればいい。詰らない才能見つけた所で、掴めない風、本気で追うなんて出来ない。
情けなさがもう終わらせろって催促、もうどうしようも無い。鳴り止まない騒音が目の前で響く。
 
『麻痺』
恥ずかしい、どうしようと恥ずかしい。難しい本を読んでても恥ずかしく、笑いが止まない。勇気と臆病、どっちも要らない。遊べる物があれば、それで良し、それ以上恥ずかしくて何も言えない。構わない、構わないと火吐(ほざ)く自分が、まだ笑い顔で生き抜く。
 
『風邪』
もうすぐ髪を切ろうと思います。そして、死のうと思います。絶望したのです。馬鹿にされるのです。何時(いつ)までも、そんなのは嫌なんです。女の時代になった今、僕としましては、生きる盾が無くなり、行き先が見えた以上、もうこの先生きたいとは思いません。恋も、欲も、生きる事に対しての欲も、みんな、失くしたいのです。女の子が生きればいい。女の子は華を持てばいい。笑ってくれればいい。成長してくれればいい。ずっと苦しみも悲しみも、性欲や、夢とやらで消して、楽しい人生を送ってくれればいい。女の子は喋ればいい。男の子はそれを欲で抱き締めてあげればいい。何も悪い事じゃない。沢山お洒落して、流行作って、燥いでくれればいいんだ。
僕はもうすぐ居なくなる。少なくとも、生きたい、とは思いたくない。上手く神様が、僕だけの場所を用意してくれてるといいな。もう我儘でも恥でも何でも良くなった。
 
気違いが、憧れを持った。次に階段を降りた。風はついさっき止み、突風を誘った。〝女性が、国際を引き継ぐ時代になります〟byラジオ
 
喋れなかった。口を大きく開けて、言葉は出なくて白い息を吐いた。言いたかった事がもう無いのに、あるように見せ掛け、あの人を、気にした。たった生きてる内の事なのに、僕はこんな生地で何してるのか。親はどんな意味でいつも僕の頭に居るんだ。時間は掛かるのか、辛くはないか、まだ生きる意味があるのか。分からない話。仕事というのは何なのか。それを知った時、神様と僕を恨むくらいか。生まれたくはなかった。こんな僕に成るんなら、生まれてすぐにでもあの時、死んでれば良かった。あの時なら間に合ってたかも知れない。ずっと解らないが。正直な事、神様が解らない。何故僕は、何もしてないのに、こんなに空しくて、死にたいって思うのか。迷惑だ。僕の存在は迷惑だ。砂丘に立った理性はやがて周りの風で居なくなる。埋れるのだ。空は何の事無く、見下ろしているが。
 
明日が嫌だ。行き先はもう分っている。歩くのと、生きるのが嫌だ。疲れが嫌だ。生まれる前、こんな思いをしていたのか。人が生きるから人生か。神様、あなたの信仰は、人間に理解出来ない。結果とは何か。生きる事も儘成らない僕が、人を見て生きなきゃ成らないのか。僕が科学者なら、あなたを見付けられなかったろうけど、それとなく生きたから、それともなく人からあなたの事を教えられた。何故、アダム・イブの罪で40年も僕等が苦しむのか。その苦しみとは今、何処(どこ)にあるのか。人間(ひと)が気付けるくらいあなたは見て居られるのか。あなたの信仰はどれくらいか。あなたが初めから存在(い)た、と言うのがきっと解らなく成るだろう。面白く生きている方は、その方が刺激良すぎて楽観に溺れるだろう。こんな事と分って居ながら、僕は何もしたくない。昔なら装う常識だけで物は分かるけど。後ろを振り返りながら今の流行で才能なんて面倒臭くて追えない。
 
鉄拳2、したいなぁ。今すぐしたいなぁ。ずっとしてたいなぁ。楽しみはそれで満足出来ればなぁ。
 

リーチャオラン   ポール・フェニックス
 
打(ぶ)つかり合う欲望
似る強さはもう一人を嫌う
絶望の淵に立った欲と生、やっと、生き残りを賭けた。

 
 
盲目は心を晴らす。少しの役も見落とさず、永遠に人の心を見る。取り返しの付く過ちは、見せた後に気付き、哀しさと儚さを、自分に突き付ける。意味を探し、歩こうと決めた時、不意に後ろから押された。
 
あれから4年。歳月が過ぎて行きましたね。
 

やっぱり孤独とは、辛いものだね。耐え兼ねました。死ぬという事が誘惑に見えたのです。誰でも、死ぬ、という時は夫々に違う念を持つもの。少なくとも僕はそうでした。

馬鹿にしている事だろう。されても仕方ない。でも、何でもすればいい。そんな事とは引き換えにしても、もっと大きな安楽が得られるのだから。もう周りを気にしてやるのが疲れた、そんな事して何になる。高が同じような人間(もの)じゃないか。俺は敢えて言いたい。〝自由に華を以て生きる?〟そんなもの人間には通用しなかった。欲という華なら一瞬にしてソドムとゴモラだ。アダムとイブ、それがそんなに尾を引くのか。所詮、人間(ひと)には分からない。信仰薄い世の中は、見た儘を言う結果主義だ。あなたが欲という罪を与えたが故、見ればいい。これほど汚れたのだ。どうなさる心算ですか?殺してしまうのか。

それとも又それ程の人間でも救うのか。分からない。あなたが創られた人間と、あなたとでは違いが有り過ぎる。解れと言う方が無理に近い。況して現世(いま)だ。だから苦痛無くこの世から離れたい。こんな楽しい世の中に居たくない。大嫌いだ。周りも愛も、欲も、夢も、金も、悪も、人間(ひと)も。全部殺したいくらいに。友達は生きて俺は居なくなる、自然に。
 
ずっと居る。一人覚えの悲像が生きる。以前(まえ)に在った事のようだ。ああ、いい感じだ。面白くねぇ。こっちへ来ればいいのに。
 
唐突な思い方が好きなこの頃、朝より昼が好きになった。奇麗な音楽聴いてても、そうでない音楽聴いてても、あまり心は分からない。(笑)、言って見りゃ徳永と長渕、一緒に聴けるってくらい。ずっと聴いてられる。田舎に居たって、都会に居たって、僕は同じ。きっと同じ事に口を開け、心を傾けられるだろう。ああ、それより、憧れとは…?
 
書く事が無くなった。僕が悪いのか、それとも周りが平和な所為か。どちらにした所で、僕は変わるかい。どこから考えが出て来るか、それによって変わるというのなら、ずっと変わろうとは思わない。でも知らない曲を人前で歌いたいとは思うけど。
 
How many time?・・ま~た弦が切れた…こしゃくな…

〝I don’t know! ハハッ〟
 
ギター、このノート、大学、友達、バイト、自分、…これだけが今僕が持ってる全部、だ。他に行こうともしない僕が居る以上、これ以上は中々増えないだろう。―――…独り立ち、車、アパート(マンション)、自分、周り…それが面倒だと言う。
 
もう理想の絵を描く事も、無くなった。海とか、ネオンとか、山とか、風景。もう描く事もないのさ。ハハッ!
 
『可愛い少年』
白い服着てたあの少年が、こっちを見ている。髪はボーイッシュな女の子みたいな長さ、染まってなくて黒い髪を見せるその容姿は、どこ行くにしてもそれが生きて来る程に、可愛い少年の容姿だ。笑い顔が好きでいつも態と笑って見せるのは、決まって誰も居ない深夜だ。でも、そんな愛おしさが無くなってしまえば、何も出来ない。哲学好きな少年に戻る。その早さは、可愛さを壊せるくらいの短さだ。

沢山の美少女と呼ばれてる人達が居ます。でも僕は目が悪い所為か、顔が一人も見えないんです。可笑しいな、なんて思いながら視力を凝らして見るのだけど、やっぱり見えないんです。それならそれと、諦めて死のうとも思うんですが、流石にまだ、勇気が付いて来ません。でもやっぱり見えないんです。

時を懸けた恐怖。
 
時が見違えればいいですね。焦りが消えて失(な)くなればいいですね。人の心が解ればいいですね。闇雲に歩くのが疲れを覚えさせなければ、いいですよね。僕は少なくとも別れの方が辛いと思います。白の色より黒の色の方が好きな僕です。何も怖がりたくないのです。譬えその先が死ぬと分っていたとしても。僕には愛する人も愛される人も居ません。居て欲しくなくなったのです。理由は在りません。ただ楽になれればいいと思ってます。時々の寂しさも少しずつ消えて行きました。僕の底を他人(ひと)に見られたくはない。ずっと心底は一人で居たいのです。所詮裏切られるというものは、その可能性がある以上、消えたりしないのです。だからそれに対しての悩みも尽きない。
可笑しな話ですが、貴方も笑えない筈。所々折り重なる染みがある筈。やがて最期の時になる以上、この世での安心は味わえないでしょう。最期まで…。

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