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誰も知らない秘密のアジト

タイトル:誰も知らない秘密のアジト

ト書き〈アジト〉

俺は犯罪者だ。だから秘密のアジトを手にしていなければならない。
警察の目をかいくぐり、人の目からもかいくぐるその場所が。

それから数日後。
そのアジトにこもっていた時、不思議な現象が起き始めた。

ここは地下の1室になるが、リビングとキッチンにとりあえず分けられており、
リビングに居る時にはキッチンの方から、キッチンに居る時にはリビングの方から、
何やらわけのわからないコンコン…と言う音が聞こえてくるのだ。

「………」

初めは何も言わずそのまま様子を見ていたが、
毎日毎晩その音がし続けるのでどうしても気になり、
そのうちその音を追うようになった。

リビングに居てその音を聞けばキッチンの方へ、
キッチンに居てその音を聞けばリビングの方へ。
とにかくゴソゴソ歩き回る毎日だ。

そしてある日の夜、突然、恐怖が俺を襲った。

「うわ…!!」

リビングでずっと寝ていた俺はキッチンの方からいつものように音を聞き、
その音のする方を少し覗いてみると、
なんとそこには透き通る軍人のような格好の男がいた。

ガタガタ震えながら俺は布団の中で、
恐怖で動けなくなってた。

していると、もう1人透き通った男が奥から出てきて
初めに見たその透き通る男と何やらボソボソ話している。

よく聞くと、何やら打ち合わせの感じ。
もっとよく聞くと、俺と同業者である事がわかった。
おそらく彼らもここを自分達のアジトにして、
警察の目をかいくぐりながら使っていたのか。そして…

透き通る男1「…次にこのアジトを使ったヤツも、きっと俺達と同じ運命をたどるだろうな」

透き通る男2「ああ、違ぇねぇ。このアジトは何十年も前からあるが、ここから出れたヤツは1人も居ねぇからなぁ…」

その瞬間…

「お!?おうわぁあぁ!!!」

唯一の出入り口、階段を少し上ったところにある玄関先の天井が、
地盤沈下か何かで崩れてしまい、俺はそこから出れなくなったらしい。

そして暗闇の中で1つ思うこと。
あの初めに見た透き通る男。
俺の姿に少し似ていた気がした。

エンディング〜

まぁこの世の中、どこにでも人の手垢が付いてるもんですねぇ。
透き通る男はもちろん幽霊ですが、その正体は一体何だったのか?
主人公は気が触れたのか、少し笑いながらその事を考えていた様子。

動画はこちら(^^♪
【喫茶店で上映されてる映画の感覚☕】【ドラマ小説】【ショートホラー系~心理ストーリー】誰も知らない秘密のアジト A secret hideout that no one knows about (youtube.com)

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