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恐怖

タイトル:恐怖

俺は彼女と喧嘩していた。
それも大喧嘩だ。
その矢先、事件に見舞われた。恐怖の事件。

夜中に目を覚ますと…
「うわあ!!」
俺の目の前に死んだ彼女が
目を見開いてこっちを見ている。

「あわわわ…!!」
しこたま飲んだあと。
彼女の家から帰宅した俺は昨日、
泥酔して爆睡していた。

記憶が定かじゃない。
彼女と大喧嘩した時、彼女を何度か引っ叩いてしまった。
酔った勢いでそうなったのだ。
でも記憶が定かじゃなく、彼女の部屋で俺は彼女を…
いや俺の家に彼女を無理やり連れてきて、ここで…

「……そんな事あるはずが…」

でも死体が目の前にあるのは事実。
この事実をどうにか説明付けなきゃならない。

警察に行くのが本当に怖すぎた。
この状況なら間違いなく俺が犯人。
でも本当に覚えてない。
やったのかやってないのか、それが全然わからない。

でも現実から逃れることは出来ないと、
俺は当たり前に警察に行った。

でも捜査が入ってから、
思ったのとは違う展開になり出した。

「ほ、本当なんですか、それ…?」
警察「彼女、あなた以外に他の誰かから恨みを買っていた、という事はなかったですか?」
「い、いや、思い当たらないですけど…」

とっさの事だったので、何が何だか。
でもその時わからなかったが、
よくよく思い起こせば1つだけ思い当たる節がある。

「…上条(かみじょう)、上条真也と言う男…そういえば前に彼女に…」

上条真也と言うのは俺と彼女の共通の友達で、
俺と彼女が付き合う前、上条は彼女にフラれていた。
でもだからってそれが何なんだ?
と言われたらそれまでだけど。
思い当たる節と言えばそれしかなかった。

警察「今どこにおられるかご存知ですか?」
「いえ、最近は会ってませんので…」
警察「そうですか」

俺は事情聴取を受けながら
何か達成感のようなものを感じていた。
追いかけてくるように、時間が経過するごとに、
その感覚が強まってくる。
何か事をすべて終えた…と言う妙な達成感。
少し不思議だった。

俺が住んでるマンションの防犯カメラから、
上条の姿が確認された。
最近の警察の捜査は進んでいて、
科学的な検証をすれば
たとえ犯人がどんな服装をして変装していても、
それを見通すように分かるらしい。

そして俺の部屋に上条が、
土足で上がっていた事も確認されたのだ。
それが事件当夜の記録。

それから警察は
俺の部屋を躍起になって探して行った。
必ず対象が見つかると確信して。

(主人公の部屋の押し入れの天井部分を取り外すと、小さな屋根裏のような間隔がある。上条の遺体はそこに寝かされて居た)

動画はこちら(^^♪
【ホラー】【喫茶店で上映されてる映画の感覚☕】【ドラマ小説】【ショートホラー系~心理ストーリー】恐怖 #心理サスペンス #人間ドラマ (youtube.com)

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