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シンガポールからマニラへ、海外移住の後悔

今回の海外移住の後悔。
「後悔」って大げさかな、…小さな心残り。

もっと早めにプランを立てたかった。

きっとどんなに計画しても、物事はその通りにはいかないのだけれど…。頭では分かっているけれど、正直な気持ちが浮かんでくる。

シンガポール脱出は、ここ数年漠然と家族で考えていました。ただ、最後の最後までどの国に行くかが決定せず。

3月頭にマニラへ下見に行き、そこでやっと移住先が決定。

マレーシアとタイも移住先候補にあがっていて、去年末迄に下見済み。コロナの海外渡航規制がゆるくなった2022年から、気になる街に下見旅行に出かけていました。

マレーシアはKLから始まり、計7つの街を下見。

シンガポールから陸繋がりで、引っ越しも楽。
国を移動してもお互いの文化が混じり合っているので、ショックが少ない。食べ物も両国似ているので、シンガポール14年滞在した身には、違和感がない。

バンコクは友人家族や元同僚もいるし、下見旅行がとても好印象。街自体もとっても魅力的だった。食べ物もおいしいし、シンガポール程ではないにしても、電車で移動が可能なのも魅力。

けれど、候補上位だったマレーシアとタイは、ビザやTaxの方針を政府が改定。私達家族には、ピッタリ合わない内容になりました。残念ながら、移住先から却下。

そこで浮上したのが、フィリピンだったんです。それで3月にバタバタと下見。

もう1ヶ国気になっていたカンボジアは、もう時間切れ。取り敢えず断念。

このタイムラインの流れの訳は、シンガポールのコンドの契約が切れるタイミングに合わせて動きました。

契約が、5月半ばまでだったんです。

そのタイミングに合わせて他国へ移住を考えていたので、3月のマニラ下見の時点でギリギリ、タイムリミット!

コンドのオーナーにお願いして、退出予定日を2週間延長してもらいました。この2週間があって、どんなに助かったことか。

大まかにリサーチはしていたとしても、行き先が決まらないと手続き準備も本腰いれて出来ません。

移住先の国が決定した事で3月の終わり迄にリサーチを煮詰め、そこからビザ申請に必要な書類手続きをスタート。

私達夫婦は、お互い母国に住んでいません。
その点からどの国の書類が必要なのかが、ハッキリしませんでした。

母国からなのか、それとも在留国からなのか。

関連機関からの返答が確定するまで時間がかかり、ハラハラ。(フィリピンのビザ手続きについては、また詳しくまとめたいと思います。)

書類手続きを進めつつ、引っ越し会社も決めないと。

その前に、処理する荷物を決めておかないと、見積もりもでない。

ひー!

いらないものは処理して、残りは持っていこう。

なんて軽く考えていたら、持ち込んだ家具など、税金がかかるのね。

メルボルンからシンガポールに引っ越した時、税金なんて払ったっけ⁈

14年も前の事、もう、覚えてない。

免税額内に、持ち込む荷物を抑えたい。

「ソファー、ペルシャカーペット等、多額に税金をかけられる可能性があるから、持っていかない方がいいかも…」

夫がリサーチから得た情報を、突然伝えてくる。

引っ越しの見積もりも、とんでもない金額。

持っていく家具を減らしたつもりでも、見積額がS$10,000超えの会社もあって、目を疑うとはこのこと。

そこから真剣に家具や荷物を手放すことに。

ソファー、カーペット、ベッド、机、棚…

「これもあれも、持ってけドロボー」なんて言葉が頭に浮かんでくる。

手放すのも大きな家具は簡単じゃあない。

泥棒さんが、勝手に(いらないものだけ)持って行ってくれたら、どれだけ楽か!

こういう事があるから、早めに計画したいのよぅ。

夫婦間のプランニングスタイルの違い。

24年間一緒に時を過ごし、人は変わらないって分かっていても、打撃を受けます。毎度ガツンと。

怒涛のように、過ぎていった時間。

引っ越し業者決定したのも、引っ越し予定日まで2週間切ってました。日にちが決まって、ホッとした〜。

何事も早め早めに計画したい私は、このギリギリタイムラインに綱渡りをしている気分。

そんなこんなで、荷物のパッキング日はもう余力切れ。「これくらいは持っていけるはず」という大雑把な計画は、甘かった!

持っていくつもりだったけれど、もうスーツケースに入らない荷物が多発。業者さんが自宅を去った後だから、もう持って行けないのならば手放すしかない😭

大したものではないのだけれどね。

計画不足で手放した炊飯器、ハンガー、台所保存容器等。あと、引っ越し屋さんがなぜか一つだけパッキングし忘れていた、ハリオのティーポットもさようなら…私の心残り。

それくらいが心残りなのは、大きな問題がなかった証拠と自分を慰めます。

きっとこれが最後ではないだろう、海外移住。
この記憶を忘れずに、次回はもっと計画的に。

でも、この気持ちをくっきりと覚えている間は、海外引っ越ししたくない!

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