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「つまらない時間」の大切さ

旅行中、息子の創作意欲は爆発します。

彼の創作意欲の向かう先は、ゲームのアイディアを考えること。

旅行は、バックパックに本と紙とペンシルケースを入れて出発です。

移動中等の「つまらない時間」がいいんです。
この空白時間があるからこそ、アウトプットがスイッチオン。自分の中にある無限の想像力が稼働し始めます。

YouTube等からのインプットの時間を否定しているのではなく、あえて空白の時間を持つ重要さを唱えたい。

常にオンディマンドで、情報のインプットが可能な彼らが生きるこの時代。

意識的に、ポケ~っとする時間を持つ。
時間の余裕=気持ちの余裕は、幸せを感じるための大切な1ポイント。

世の中は便利になって、楽しいことも沢山増えました。

この時代に生きる生徒達や息子をみつつ、常に頭に浮かぶこと。それは、メルボルン時代に日本語教育のメンターが、ふと言ったことです。

日本語学習は難しいと学生に思われている。どうにか学習者を楽しませ、日本語学習の楽しさを伝えたい、広げたいと努力してきた。その為に、ゲームや様々な工夫を凝らしたことで、学びがエンターテインメント化したように感じる。教師陣の努力が、「楽しくないと学ばない」という、生徒の学習態度を助長してしまったように思う。

メンターの言葉

学ぶ「楽しさ」を、導いてくれる人の存在は大切。

ただ、常に「楽しさ」を相手からもらうだけだと、その学びは続かない。

相手が「楽しさ」を与えてくれなかったら、もう楽しくないのだから。

続かない。

学ぶ楽しさは、自分の中から生まれてこないと。自分自身がやりたいことだからこそ、続くんです。

与えすぎてしまうことの、危険さ。
黙って見守るって、難しいですよね。

好奇心を刺激しつつも、手を出し過ぎず見守る。

この匙加減よ!

旅行中は、私自身もポケ~っと息子の描く絵を眺めています。壮大なアイディアに圧倒されながら。

私にとっても、大切な空白の時間です。

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