![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143439754/rectangle_large_type_2_df0b9411d0b8337831e143e58c33d45f.png?width=800)
読書 レーエンデ国物語2・3
レーエンデ国物語の2と3を続けて読みました。
ネタバレを防ぐので、あまり深入りしたことを書いていません。
1巻目のあらすじはこちら。
異なる世界、聖イジョルニ帝国フェデル城。
家に縛られてきた貴族の娘・ユリアは、英雄の父と旅に出る。
呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタンだった。
空を舞う泡虫、乳白色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。
その数々に魅了されたユリアは、
はじめての友達、はじめての仕事、はじめての恋を経て、
やがてレーエンデ全土の争乱に巻き込まれていく。
1巻目で物語は完結しているのですが、2巻目もてっきりユリアの物語が続くと思っていました。
が、全く違う展開になっていたのです。
2巻目のあらすじはこちら。
名家の少年・ルチアーノは屋敷を何者かに襲撃され、レーエンデ東部の村にたどり着く。
そこで怪力無双の少女・テッサと出会った。
藁葺き屋根の村景や活気あふれる炭鉱、色とりどりの収穫祭に触れ、
ルチアーノは身分を捨てて、ここで生きることを決める。
しかし、その生活は長く続かなかった。村の危機を救うため、テッサは戦場に出ることを決める。
2巻目のヒロインは、「テッサ」。
舞台は、1巻目から100年後の物語となります。
このヒロイン・テッサがカッコいい女子なのです。
物語も厚みが増して、展開も早くとても読み応えのある一冊でした。
そして3巻目のあらすじはこちら。
ルミニエル座の俳優アーロウには双子の兄がいた。
天才として名高い兄・リーアンに、特権階級の演出家から戯曲執筆依頼が届く。
選んだ題材は、隠されたレーエンデの英雄。
彼の真実を知るため、二人は旅に出る。
またまた時代は流れ、今度は双子のイケメンが登場します。
この双子、これまでの登場人物とはひと味もふた味も違うキャラで実に魅力的。
もちろん、1・2巻を踏襲しているので、「え!ここでこうつながるの!?」と驚きと感動。
その構成の緻密さとアイディアに圧倒されました。
*
レーエンデ国物語は、それぞれが全く違う物語なので、どこからでも読める物語ではありますが、できれば1巻目から順番に読むのをお勧めします。
全5巻で完結予定のようですが、正直どこに着地するのか見当も尽きません。
大人のためのファンタジーなので、子ども向きではないのは確かです。
さらにこの6月には公式ガイドブックが登場したようです!
レーエンデ国を実際に旅することができそうです。
本書は、この物語の作品世界の細部にわたり掘り下げ、多くのカラービジュアルと共に解説していく公式ガイドブックです。
各部ごとの物語解説はもちろんのこと、年表、登場人物の移動ルート、人物相関図、名セリフ集、聖イジョルニ帝国の歴史から支配構造、レーエンデ国の地誌まで完全網羅。印象深いシーンの描き下ろしイメージボードに加え、カラーのキャラクターイラスト、装幀イラストの全貌、さらには著者が物語制作のために制作した図版など、ビジュアルでも『レーエンデ国物語』を改めて楽しめる内容になっています。そのほか、著者へのロング・インタビューも収録。いかにして、この壮大な物語世界が作り上げられたのかを、あきらかにします。
大人が夢中になって読みたくなるファンタジー。
この文言に嘘はないとおもいます。
読めば、きっとすぐにレーエンデに旅したくなる。
わたしもそのひとり。
エルウィンの森、木のうろの家に行ってみたいです。