見出し画像

「おしゃべり」からの自己発見

コーチングって、私はそんなに堅苦しいものである必要はないと思っていなくて、むしろ「自然におしゃべりしてたら、いろいろ紐解けてきちゃったー!!」みたいな空間づくりを大切にしています。

でも、本気で「会話は未来を変える」と思っています。

おしゃべりとコーチングの違い

コーチングと普通の会話の一番の違いは、主役がクライアントだということです。コーチは、あくまでも聞き役に徹するところ。

コーチングの目的が、クライアントの目標達成や自己実現だとするならば、そこに最大限、焦点を合わせるために、サポートするための「触媒」として存在することを大切にしています。
この「触媒」が有効に機能するための一つの条件が、空気みたいな「安心安全」の権化みたいな状態にあることなんじゃないかなと思うんです。

もう一つ、クライアントがクライアント自身を理解し、自分が自分の一番の応援者になれるように、まず私が強力な応援団でありたいとと思っています。
「応援団だよ」と感じてもらう方法は、好奇心を持って相手の話を聞き、相手ができそう!やれるかも!っていう空気になったときに、できそうですね!と背中を押すこと。この辺のタイミングを見計らってやるところが、きっとただのおしゃべりと違いを生み出しているところだろうと思います。

おしゃべり感覚で、どうやって気づきが生まれるの?

とはいえ、有料でコーチングを受けている以上、お値段以上の価値は絶対に欲しいですよね。どこに価値を感じるかは人によって違うけれど、私のクライアントさんは、自分の思考や感情の「癖」を客観視して、自分を上手に扱っていけるようになる、自分らしくいることが、前よりラクにできるようになると言ってくださる方が多いです。

人って、かしこまった場ではこの「癖」みたいのは隠して、「ちゃんと」しゃべろうとしてしまうんですね。なので、私のコーチングのゴールからは遠のきがち。

ただのおしゃべりっぽく、近しい存在感でいることは、その「ちゃんと」を生み出す壁とか遠慮を取り払う力があると思っています。リラックスした状態であると、自分の感覚や感情の動きも察知しやすいし、いろいろなアイディアも湧きやすいです。

友達とのおしゃべりだと、話す量の「バランス」を取って、どちらか一方が話していることがないように気を付けることも多いのではないでしょうか。

でも、自己語りってものすごく有効なんですね。話すことと、自分の耳で聴くことを同時にしていると、今言ったこと、ちょっと違うなとか、ちょっと胸が高鳴るのを感じて、自分にとって大切なことがわかっていったりします。私のセッションでは、思う存分話していただいて、感じ取ったことを丁寧にフィードバックして、また考えるというループを楽しんでいただいています。

応援し合う仲間を作る

ちゃんとコーチングを受けるのももちろんお勧めですが、もし、周りにコーチングを受けることに慣れている仲間がいたら、その人と一緒に、順番を決めて、10分とか20分と決めて、順番に「聴き切る」時間を持つのもとても有益だと思います。

あくまで主役は「話し手」で、気持ちよくたくさん話せるように、あいづちと好奇心を大切に、いろいろ聞いてあげてください。(難しく考えず、聞きたいことを聞いてください。とはいえ、上手にできない!と心配な人に、以下ヒントを載せておきます)

話し手が、「話したいように、自分の想いを包み隠さず話していい贅沢な時間」とその後の褒め褒めコメントを、是非お互いにプレゼントしてみてくださいね。

《聞き手のためのヒント》
「コーチのように」なろうとしなくてもいいので、3つのステップで相手の話に耳を傾けてみてください。

①相手の思考パターンや感情を感じ取ることを意識する
相手は自分とは別の人間です。私たちはつい、自分の思考パターンを重ねて考えがちですが、相手は全く別の思考パターンや感情のアップダウンの構造を持っています。
一生懸命聞く!というよりは、なんとなくゆるっと感じてみる、くらいの感覚がうまく行くかもしれません。

②伝わったことを伝える
どんなことが伝わってきたか、内容を伝え返したり、不思議に感じたところ、飛躍したように感じたところについて、「もう少し詳しく教えて」と聞いてみましょう。
詳細よりは全体の話の中から伝わってきたことを話してみると、それだけでも相手の気づきに繋がることも多いです。

③感想を伝える
今度は、自分に戻って、共感したところ、すごいなと思ったところ、こういうところが自分と違うなと感じたことを伝えてあげてください。

【経験即:聞き手のためのヒント】

コーチングの力

対話の力って本当にすごいなと感じています。コーチングでよく起きることにはこんなものがあります。

●仕事の課題について話していく中で、自分の思考や感情に気づき、問題の本質にたどり着き、アプローチ方法をガラッと変えることにしたり。

●自分の強みや弱みを受容することで、仕事においてもプライベートにおいても、自分らしく生きられるようになったり。

●目標設定が苦手だと思っていたけれど、逆算型ではなく積み上げ型でうまくいくコツを身に着けて、自分を上手に動かせるようになったり。

【経験談:コーチングでよくあるパターン】

今まで、いろいろなクライアントさんと関わってきましたが、「コーチングってアンチエイジングだよね!」という感想が一番おもしろかったのと同時に、『言い得て妙』だな、と思ってます。みなさん、活き活きと楽しそうに、正に若い頃に戻ったようなエネルギーを手にするようです。

自分の人生のハンドルを取り戻して、自ら切り開く感覚を、より多くの人に味わって欲しいなと思います。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?