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カリンポン



わたしにとっての大切なこと

何もやることはないのだが、つい宿が快適だと長居してしまう。疲れた体を休めるのも宿だし、シャワーを浴びられるのも宿だ。だから宿が快適かどうかは、かなり重要。この旅では快適さ追いすぎているせいか、いや……それほど快適な宿に当たることは少ないのだが、そのせいで費用が嵩みすぎていた。
もう最近はドミトリー(相部屋)に泊まることは少ない。と言うか、泊まりたくない。荷物は広げられないし、くつろげないし、静かに眠れない。そしてカメラ機材が増えすぎて、セキュリティ面からドミトリーは選ばなくなった。
3泊取ったこの宿をもう1泊延長した。コルカタに余裕を持って入りたいが、コルカタがそれほど好きだとも思えないので、もう少し別のところにいたかった。
シリグリからコルカタへは列車を諦め飛行機を取った。割高のように思えるが、列車と然程変わらなかった。と言うのは乗ってみたい列車があり……インドの高速列車なのだが、それを選ぶとそこそこの金額がする。その列車に乗るなら飛行機でも然程変わらないという意味だ。
飛行機にしたので日付に少し余裕ができた。当初の……まだインドへ入る前の予定ではブータンまで足を延ばそうかとも考えていたのだが、どこを動くにもすんなりと移動できそうにないので今回は断念。代わりにとは言えないが、カリンポンという街とシリグリに1泊ずつすることにした。


カリンポンへの行きかた

ガントクからカリンポンへがシェアジープが出ている。ダージリンからやってきたときに着いたモータースタンドだ。ここから結構色んなところへ行けそうだった。シリグリへもここから行ける。シリグリへはバスでも行けるようだった。目の前にシリグリ行と書いたバスが数台停まっていた。
シェアジープでカリンポンまでは250ルピー。先発の車にはわたしが座れそうな席が残っていたなかったので後発の車を予約した。2列目の窓側を取った。
シェアジープは満席になるまで出発しない。そのせいで2時間待った。運転席の後ろに座るわたしの左隣に横に大きめの家族が3人……。子供まで横に大きいのだから狭いったらありゃしなかった。一番後ろは3人席のようだから、まだそっちのほうが余裕がありそうだった。とは言え一番後ろへは座れないのだから仕方がない。
カリンポン近くになって隣の男性が話しかけてきた。わたしが日本人だと知ると彼は日本語を喋りだした。驚いた、1年ほど静岡で働いていたらしい。さすがに南米では会わないが、こういう人はわりとアジアにはいる。日本人の印象がいいところが日本のいいところだ。


カフェ・カリンポン

すっかり遅くなってしまった。カリンポンへ到着したのは15時。そこから宿はさくっと探して見つかった。それほど大きくない街なので助かる。個室で800ルピー。安くはないけど今まででは最安だ。とにかく宿代の出費がやばかった。
宿のオーナーがカリンポンは昔、ブータンの一部だったという話をしてくれた。確かにここに住む人たちの顔はガントクにいる人たちともまた違う。親切なオーナーで、この時間からでも出かけられそうなところも勧めてくれた。
宿から1.4キロほど離れた高台にカフェ・カリンポンはあった。眺めがいいカフェだと聞いていたとおり、窓もない窓際? からは街が見下ろせた。きちんとコーヒーを出す店のようで、「エアロプレス」「V60」「フレンチプレス」と、淹れかたが選べるようになっていた。わたしは大人しくラテを頼んだ。

応援ありがとうございます! なんだかいろんなことやていますけど、今後も写真家として活動し続けられるように頑張ります!!!