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自分のガンを他人に告白すること

私は悪性の脳腫瘍グリオーマの退形成性星細胞腫という種類のガンが昨年発見されました。手術をして放射線治療をおこない、現在は抗ガン剤投薬治療中です。

これを聞いてまずグリオーマって何??治るガンなんでしょ??体動かすの平気なの??とか様々な疑問が出てくるハズです。

でも、もし病気で無くて「他人の病気のことは興味ない」という方やガン患者さんの中で「他人に病気のことは知られたくない」という方がいらしたらこの記事は読まなくていいと思います。黙っていたり聞かなくても問題ないのなら・・・

私は自分の病気について語りたいです。説明して病状をみんなにわかってほしいです。そうすると気持ちが軽くなって少しだけ生きやすいと感じるんですよね。

よく私と同じガン患者の方の中には病気のことを他人に詮索されるのはイヤだと感じている方が多くいらっしゃいますが、話してしまえばそんなことは無くなって周りの方は病気について理解してくれます。

ブログの方でも書きましたが、私のガンは完治できるものではありません。ガンを残したまま一生ガンと共に生きなければいけません。

無理にガンを全部取ろうとすると身体に障害が出て予後はさらに辛いものになります。

だから手術で取れる部分のガンはなるべく取って、ガンの周りに放射線を当てて周りを焼いて少しでも進行を抑えようとしています。(MRI画像のオレンジの部分がガンに侵された部分です)

抗ガン剤治療もしていて毎月5日間テモダールという薬を飲んでいます。その期間気持ち悪さや体の怠さを強く感じたりして、体調が非常に悪いです。

でも残りの期間はたまに頭がフラついたりしますが、割とちゃんとしています。普通に生活ができますし、仕事や家事や育児をされている方も多くいらっしゃいます。

個人差は多くありますが、この癌は脳に染み込むように広がっているので、私のようにそこまで症状が出ない場合もあります。

しかし、ネットで検索すると5年生存率は40~50%と決して高くはありません。ただ病名だけで調べると恐怖を感じるハズです。

だからなるべく笑顔で冗談を交えながら病気について話すようにしています。聞いている人がなるべく聞きやすいようにです。

私がガンのことを話すとその人からぱったり連絡が来なくなったりすることが多くありました。きっとこんなに包み隠さず自分の病気を話す人は面倒だと感じているからだと思います。

はじめはショックでしたが、今では「ガンを話しても私から離れていかない人は大切な仲間」だと実感しています。

ガンになる前よりガンになって色々情報発信をしている現在の方が充実していますし、「生」を実感しているんですよね。

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