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平成訳七十二候

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あしはじめてしょうず

葭始生(あしはじめてしょうず)

北風と太陽。朝と晩の気温差に、脱いだり着たりを繰り返す。季節の移ろいによって左右される装いではあるが、それを縛るのは何も実践の面においてのみではない。その日にその日に合わせたドレスコードを嗅ぎ取って服を選ぶことはたのしい。とりわけ足元は大切だ。

展覧会に行くときは、音に配慮したいのと、長時間立っているので、歩きやすい靴を好んで履くことが多いのだが、2年前、森美術

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