経済問題-資本主義-弊害1

実験都市プロジェクトで解決を目指す経済問題(4)-資本主義の弊害1

前回に続く資本主義の問題点整理シリーズ第3弾として、資本主義の弊害についてお話します。

企業が利益を獲得するためには、次の不等式が成り立つ必要があります。

【売上(商品価値)>労働賃金】

言い換えると、「労働賃金は、実際に生み出した価値よりも常に少なくなる」または、「そういう意識、願望のもと経営されている」ということです。

つまり、1つの企業を考えた時、労働者から資本家へ富が移動することを意味します。

また、各々の企業が利益を追求することは、企業間において利益を奪い合う競争が義務付けられます。
その結果、複数の企業間に置いて、赤字企業および倒産企業から黒字企業へ富が移動します。

これをフランスの経済学者トマ・ピケティは、【 r > g 】と表現しています。
※r(return):資本収益率
※g(growth):経済成長率

このように富の移動プロセスを繰り返し、規模を拡大してきた状態が現代の資本主義社会です。

資本主義のもとでは経済格差が生まれ、広がり、拡大することが必然となっています。

現代では、たった8人の資産家が保有する総資産が、36億人(世界の総人口の約半分)の総資産と同等であると言われています。
多数の貧しい人が、少数の富裕層を支えているのです。

この結果に至るには、現代の金融システムが、富の移動を更に加速させる働きをしてきていますが、この話だけで一冊の本が書けてしまいますのでここでは割愛します。

長くなってしまったので今回はここまでにします。
次回は続きをお話します。

私達はプロジェクトに賛同いただける仲間を募集しています。
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スタッフ山田

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