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エジプト_2018-09_②ピラミッド編(再掲)

※2020年頃に思い出しながら書いたものの再掲

3日目 ─やたらと身近な古代の奇跡

夢のピラミッドと現実のピラミッド

  • ピラミッドには、作られた目的から建築技法に至るまで様々なミステリーが隠されている

  • それらはどれだけの分析を重ねたとしも全て解明することは難しく、いかにわからないのかがわかるだけ(それもまたすてき)

  • 仮に全て腑に落ちる説明がなされたとしても大昔の人が見て解釈をしていた世界を思うと途方もない気持ちになり、その気持ちを全て言葉で説明することは私にはとてもできない

  • そんなピラミッドを直接見るということは、解明されているものといないもの、言葉にできるものとできないものという枠を超えて古代の人と直接向き合うという

  • などと少しポエマーになりつつ翌日に予定していたピラミッドとの対面に備えていたのに、

  • 夢もクソもなく普通に見えていた。初めまして

砂漠のゆるゆるカーチェイス

  • ギザの三大ピラミッドの他にもエジプトにはたくさんの個性豊かなピラミッドが生えている

  • 3日目に見に行ったサッカラ&ダハシュールのピラミッドもそのひとつ

  • 景色が砂っぽくていい感じ

  • 車道がいろいろとおおらかな国は多いもののエジプトはそのおおらかさが尋常ではなく、スマホに以下のようなメモを残していた(詩)

消えてしまったのか初めからないのか車線は見当たらず
クラクションやサイレンは鳴りやまず
小さい車が大きい車に勝負を挑み
自転車やバイクも車に勝負を挑み
馬やロバも車に勝負を挑み
歩行者も車に勝負を挑み
ダハシュールからは牛も車に勝負を挑み
車同士がよく接触しているのでどの車もベコベコで
ドアを開けたまま走る車もいて
人はバスの真横を走る

  • カーチェイスのように車同士が当たっていて驚いていたら、よく見たら私たちについてくれている警察の車両であったり(警察が血気盛んだったというわけではなく、エジプトではこうでもしないとどうにもならないのだとか)

ピラミッドのインフレ

  • まだギザを見ていないのに階段ピラミッド、屈折ピラミッド、赤のピラミッド、マスタバ墳、ウナス王のピラミッド、出来心でその辺の砂で10秒で手作りしたピラミッド、ピラミッドピラミッドピラミッド…

  • この辺りで一旦インフレして「さんかくある」みたいな気持ちになった

それでも流石のギザのピラミッド

  • もうさんかくを見たくらいでは驚かないと思っていたものの、いざギザに着くとおおおお…となった

  • 三大ピラミッドにスフィンクス……ものすごくテンションが上がる

  • 上がりすぎて、民族衣装ガラベーヤをレンタル。黒&金の神話カラー(?)

古代の真実

  • ピラミッドの中は汗臭かった。ただ汗臭かった

  • 日差しの強い夏、大量の観光客、そして換気のできない環境、当たり前といえば当たり前。でも汗臭かった

  • スフィンクスはアゴがアゴ

  • そして目線の先がピザハット、という都市伝説も本当。結構庶民的

熱いピラミッド推し

  • ピラミッドの形のチョコレートは予想していた

  • お土産用の金に包まれたピラミッドチョコ、ホテルのウェルカムおやつの上品で綺麗な形のピラミッドチョコ、どちらもかわいい

  • ごはんがピラミッド盛りなのには少し驚いた

  • 日本の炊いたごはんとは違って少しぱさっとしているので形を保つのが大変だったのではないかと……

  • ミネラルウォーターのボトルの凍ってる氷山をよく見たらピラミッドだったのは超驚き

  • 何してんだお前そんなとこで

  • 他にも、畑の柵の先端ホテルの部屋のランプの装飾ちょっとした包み紙……予想以上にピラミッドに溢れていた

  • ホテルのレストランの普通に三角に折られている何という事もないナプキンも、もしや!!? となった

  • もはや取り憑かれたようになりつつエジプトを過ごした

  • そして香水瓶がきれいで安い

4日目 ─高いところから眺めるカイロ

暑くて暑くて

  • ここで恒例の電池切れを起こす

  • とにかく見晴らしがいいためカイロの街を一望しながら気取って写真を撮っていた頃くらいまではなんとかなっていた

  • モスクの中は若干涼しかったものの元が暑すぎるので回復したそばから体力がカラになり…を繰り返してすっかり干物に

帰ってからのこと ─さすがナイルのたまもの

ヘロドトスも言っていた

  • ギリシャの歴史家ヘロドトスは、ナイル川の運ぶ肥えた土でエジプトは壮大な文明を築きあげたのだとして「エジプトはナイルのたまもの」という言葉を残した

  • 世界史選択の人はおそらく嫌という程聞いたことがあると思う。テストにも出た

  • エジプトは文化圏から考えてもトルコと共通点が多く、中には完全にトルコでもみたものもあった

  • しかしこのような細かい部分を除くとエジプトはどちらかというとインドに似ている気がした。大河文明というか壮大さというか、いろいろな意味でのおおらかさというか。川が育てた場所というか

  • 言うほどどちらも知り尽くしているわけではないものの、そんな印象

死体

  • 考古学博物館でみたもののいくつかは、今も実際に見たという実感が湧かずにいる

  • 
特にガラスの中のミイラはどう見ても生きてないのにまるで眠っているようで、古代の人々の思いや信仰のことを考えると私がここで見てしまってもいいのか悩んだ

  • あまり関わりのなかった親戚のお葬式みたいな不思議な緊張感があった

  • 覚悟が足りなかったかもしれない

成田でカボチャ

  • アブダビでの地獄の出発遅延を乗り越えて成田に着いてからは、出発前に見かけたパンプキンクリームパスタの看板が忘れられず空港の反対側まで歩いて食べに行った

  • このパンプキンクリームパスタはエジプトにいる間もずっと頭から離れず、帰ったらすぐに食べたいものがある、という話をエジプトでも人にしまくっていた

  • ある意味エジプトの最大の思い出かもしれない


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