210828 北九州×岡山 雑感…と期限付き移籍の選手について

こんにちは。うにがしらです。

昨日の北九州戦は、スコアレスドローでしたね。TwitterのTLに流れてくる皆さんのつぶやきからも、「やっぱり得点…」という雰囲気を感じます。

今回は、北九州戦の雑感とともに、期限付き移籍の選手の試合もザッピングしましたので、そこで感じたことを書かせてもらいます。

■まずは、北九州×岡山について

0-0で引き分け。

なぜ点が取れないのか。
点さえ取れていれば。
そんな感想が一番に来る試合になりました。

序盤にかなりボールを持たれたため、危ない場面を何度も作られる展開になるのではないか?
そんな印象からスタートした試合でしたが、前半の飲水タイムごろには修正。その後ボールを握り始め、相手陣内に押し込む一方で、後半には自陣のPAにはほぼ入らせず。
スタッツからも、シュート数、枠内シュート数、ボール保持率、プレーエリアなどから「ファジの試合だった」と言ってよい展開だったと思います。
その中で、ゴールが取れず結果的に勝てない…という今シーズンらしい試合になりました。

ただ全体的にレベルが上がっていることは感じました。今節に関しては、「ファジの試合にできた」こと、相手の決定機もほぼなかったこと。
その上で、47分ごろの宮崎選手から4人つないで、白井選手のシュートで終わった場面、69分ごろの河野選手から5人つないで、上門選手のシュートまでの場面など、相手ゴール前・PA内でのパス回しでスムーズなシーンが見られたことはよかったと思います。

この状況でさらに得点の確率を上げるとすると、次の2つの要素でしょうか。
・クロスの正確さ
・PA内での強引さ(時々)

クロスに関しては、特に河野選手から上げられるものが味方がいないところにボールが行ってしまうことが多かったと思います。
河野選手は、抜き切る前にクロスを上げることが多いと思うのですが、昨日のDAZNの解説を担当された山形恭平さんによると「対峙している選手にとっては、クロスを上げられてしまうのと心理的にダメージを受ける」ということで、そういった点も意図されているようです。となると、この点はシンプルに精度を上げていくしかないのでしょう。
見方を変えると、控えにまわっている選手(リハビリ中含む)にとっては、このクロスの正確性という要素は、今後の出場の機会をつかんでいくポイントになりそうです。

PAの強引さについては、まず白井選手のシュートシーンで、シュートに持ち込むためにドリブルでさらにゴールに近づくことができなかったか。
69分の上門選手のシュートシーンでは、一つ前の木村選手がシュートを打ってしまう選択肢はなかったのか…と思います。
いずれもきれいな形だったので、判断自体は正しかったと思いますが、「雑だとかえって読めない」というケースが勝負ごとには確かにあり、これが北九州の小林監督の「丁寧にサッカーをしてくれたので少し助かった。」というところに今回はつながってしまったのでしょう。

なお上記の2つのシュートシーンは、いずれもデューク選手のパスの正確性とキープ力がキーになっていました。
これらのシーンは、再現性を高めていきたい展開だと思いますが、キープレイヤーが抜けたときにどうするか。この悩ましい問題と向き合う必要が出てきそうです。
ただ、こうして書いていくと、デューク選手、ブレネー選手加入前から、ファジの課題は良くも悪くも「力のあるFWが得点力不足を解決する」
わけではないとも言えそうで。
うにがしらの印象としては、デューク選手の加入は、連続攻撃や前線の守備といったファジのベースアップの部分に主に影響しており、得点力のアップは、CFWというより1.5列目の選手とSHが鍵を握ってくると思っています。
その点で、今節は齊藤選手のミドルが見れてよかったのではないでしょうか。(もっと状態が上がりそうなので。)

デューク選手が抜ける来週以降、チームが苦労するのは、攻守のベースが落ちるという点だと考えます。
ただ、もともとデューク選手がいない中で、今まで戦っていたわけですし、代わりに入るCFWの特徴によって、チームの新しい化学反応も期待できるのではないでしょうか。
競争が激しくなってきている中、誰が化学変化を起こすのか。
そのあたりも楽しみに、次節を待ちたいと思います。

■ちょっと追加
プレーとは直接関係ないですが、上門選手は、序盤イライラしてましたね。
最近のコメントは、責任感の強さの表れだと思うのですが…うにがしら的には焦っているようにも感じて、ちょっと気になります。
あと、パウロ選手がパスが出てこなくて激しく要求する場面がありました。
このあたりのコミュニケーションは、色んな場面で出てきてほしいですね。


■期限付き移籍の選手について
本日、鈴鹿に期限付き移籍している松木選手が初ゴール!
ゴール後、控えの選手も含めてチームに祝福されており、チームになじめているようです。
前半、相手ボールをかっさらってゴール前に勢いを持って侵入(多分。画質の関係で確証は持ててないのですが。)する場面もあり、自分の強みを出せていると感じました。
ファジではあまり機会がなかったですが、松木選手は、やはりゴールに近い位置でプレーすると特徴が出せるようです。
前節のゴールにつながるパスも、その時の立ち位置はサイドではなく真ん中でしたし、今日も中央でポジションとったときに良いプレーが出ていました。

野口選手も今節、途中出場。
こちらも右SH。
右サイド奥に侵入して、グラウンダーの惜しいクロスを上げていました。これから出場時間を長くして、徐々に存在感を高めていってほしいです。

そして町田に期限移籍中のカルロス選手。ここ2試合連続途中出場です。

北九州戦と甲府戦は左SHでの出場でしたが、パスの判断が早く、ゴール前にも果敢に侵入しており「恐い存在」になっていると思いました。
本日の甲府戦では、あわやオウンゴールを誘発するパス。
フィジカルの強さも見せており、これからも出場時間が伸びそうです。

3人を見ていると、所属チームの他の選手より攻守の切り替えが早いと感じます。
これこそファジでプレーしてきた良さなのでしょう。
一方で、移籍先でより特徴が出せているように見えるのは、おそらくファジの特徴の裏表の部分の何かがあるとも思います。(松木選手と野口選手は、リーグのレベルもあるでしょうが。)
例えば、ファジは規律や原則を重視する一方で、自由度が制限されるといったことなど。

それぞれの将来がどうなるかはわかりませんが、できれば3人ともに戻ってきてほしい。
ファジアーノは15周年を迎えましたが、やはりまだ足りないところもあるのだと思います。3人を見ていると、その足りない部分を補ってくれる存在になってほしい。
まずは3人とも怪我無く、よいパフォーマンスでシーズンを終えてほしいですね。


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