210905 岡山×愛媛雑感
こんにちは。うにがしらです。
9/5の愛媛戦は0-0のドローという結果に終わりました。
いつもであれば、試合が終わった後に雑感を書いていくのですが、この試合については、何を書くかが今一つ思いつかず。
・最後の最後の梅田選手のスーパーセーブのおかげで勝点を拾えた。
・川本選手のパスカットをしてからのシュートが入っていれば。
…といったポイントは、もちろんあったのですが、結果的に得点が入らず。
まあ、ぶっちゃけ不満でした。
一方で、試合後の有馬監督の表情は、どちらかと言えば明るめで、手応えを感じられているようでした。
有馬監督の表情に不満を覚えつつも、「何か試合で気づいていないことが多いのではないか」と思い、今回は試合を再度見直しています。
その結果、あらためて気づいた点について、今回は、つらつらと書いてみたいと思います。
■パスによるボール運びは向上している
この試合、小気味よくパスが繋がりボールを運べているシーンが、いくつかありました。特に印象に残ったのは、
・22分ごろのパウロ選手のパスから始まっての川本選手のロスト
・33分ごろの河野選手のパスから始まっての徳元選手がファールを受けたところ
・79分ごろの齊藤選手のパスから始まってのパウロ選手のミドルシュート
それぞれ、スタートから延べで7人、9人、8人が関わった流れでした。
今まで、うにがしらが試合の中で見落としてきたのだと思いますが。
前にボールを運ぶ方法としてロングフィードやドリブルだけでなく、近いところで複数人が関わりながら運ぶプレーが出せていると思いました。
■この試合でパス回しが出せた理由(仮説)
愛媛さんは、前線の選手がファジのCBにプレスを積極的にかけてきました。
そのこともあってか、最終ラインと第2ライン、第2ラインと第1ラインの間が比較的開いていたと思います。結果、ライン間に位置取りをしやすかったのだと思います。(DAZNの画面では、ファジより愛媛さんのほうが、見切れている範囲が大きかった印象です。)
これはファジではなく、立ち位置をうまく取れて、かつ、ボールを納められる選手がいるチームであれば、もっと楽に攻略できたかもしれません。
例えば長崎さんや山形さんとか。(認識間違ってるかも。)
■愛媛さんの安部選手封じ?
とはいえ、愛媛さんのライン間が比較開いていたのは、岡山対策の結果だったかもしれません。先ほど、「前線の選手がファジのCBにプレスをかけに来た」と書きましたが、特に安部選手へのプレスを意識していたと思われます。おそらく、安部選手に自由にボールを扱わせると、縦パスやドリブルで運ばれると。
ここはライン間をあけて単発で受けられるより、最終ラインからより多くの選手が連動してボールを運ばれるほうがリスクが高い。そんなスカウティングの結果だったのではないでしょうか。
安部選手は、手堅いファジの中にあって意外性をもたらす希少なピース。
うにがしらは、そんな印象を持っています。
そこを使う回数を減らされてしまったのは、デューク選手がいない中、小さくない要素だったかもしれません。
■あと一つ収まれば、あと一つ噛み合えば
さて、この試合では、パス回しでボールを運ぶことができていたと書いたものの。反面、ここぞというところでボールが収まらず相手の脅威にならなかった場面が散見されました。
川本選手については、前半で6本ほどロストがあったのですが、その中の3本ほどボールを収めることができていれば、相手にプレッシャーをかけられる展開にできていた思われます。
これは最近出場できていなかったことによる試合勘の部分が影響したかもしれません。
あとは、10分ごろの徳元選手の抜け出し。ここもドリブルが上手くいけば…。
他にも、上門選手をはじめ、マイナスのボールが相手に引っかかる…。
クロスが上がるシーンで、PAの中に複数人が入り込んでいる場面も複数回作れているが、いずれもクロスに合わせることができない…。
どれも「通っていれば」という流れになっていることが確認できるのですが、この試合ではいずれもハマることもなく、いい方向でのズレが起こることもありませんでした。
このあたりが、観客と現場との感覚が合わない所以なのかもしれません。
■徳元選手と白井選手のSHについて
うにがしらとしては、攻撃力を上げるために、スターターとして木村選手や幾笑選手(離脱中ですが)を見たいのですが。
この試合を見直してみると「今の左は徳元、右は白井が現状の最適解」なのだろうと思いました。
徳元選手については、様々な位置でボールを扱えるという部分と、おそらく安部選手の縦パスを上手く収められるという点が大きい。白井選手は、その機動力を活かした攻撃。
そして2人とも、ちょっとしたズレやミスが起きたときのリカバリーというリスクヘッジが期待できる。ここが大きいのだと思います。
となると、より攻撃のアクセントをつけるためには、FWの単騎突破(強引にゴールに向かうプレー)か、ボランチからの意外なパスやターンしてからのプレーが必要か。
・・・と書いていくと、ヨンジェ選手と石毛選手が、そこを埋める最有力候補になるのでしょう。山本選手や疋田選手にも、ここは狙ってほしいところです。
■愛媛さんについて
この試合については、とにかく高木選手が脅威でした。
ウィングバックでしたが、機を見て真ん中からPAに侵入するプレーもありましたし、そのクロスも正確でシュートも危ないものがありました。
あと、唐山選手。ラストプレーは、うまく抜け出されてしまいました。あそこに位置を取れる選手を、ファジでも見てみたいものです。
また、クロスを上げた榎本選手も質が高かったです。
全体的な試合の進め方は、ファジのほうがやや上だったと思いますが、攻撃のスイッチが入った時の噛み合う度合は愛媛さんに上回られた印象です。
藤本選手がいたら、もっと危なかったかもしれませんね。
なんにしても、負けなくてよかった。
■終わりに
今回、試合を見直してみて、色々な発見がありました。
あらためて書いたことを振り返ると、やっぱり「もう一つ何かが欲しい」ところです。
まずは「個の力」という点では、ヨンジェ選手、石毛選手、ブレネー選手に期待せざるを得ないですね。
後は、うにがしらとしては疋田選手をもう少し長い時間見たいと思いました。ロスタイムのプレーで、ヘディングはできませんでしたが、PAの中で良い位置取りができていましたし、意外性のあるパスも期待できると思います。ここはボランチの序列が変わる話なのか、トップ下の疋田選手を再び見られるのか。
チームの変化を期待して、次の試合も楽しみに待ちたいと思います。
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