文末タイトル①
うん、いい塩梅の寝床だ。
体温より少し緩くて、うたた寝するにはぴったりの四角い寝床。
むにゃむにゃと目を擦っていると、上から覗くものがいる。見上げると、大きいのが困った顔で見つめてきた。
はて、何用だろうか。先程、存分に背中は撫でさせたが。
黙っていると、何やらにゃあにゃあ言ってきたが、この大きいのは何を言っているのかさっぱり分からない。
それよりもさっきから、寝床がブルブルしている。
うん、震える寝床っていうのもなかなか心地がいい。
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ショートショート【にゃあにゃあ】
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