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「公」がかかわるオンライン学び支援の場⑵

note『Story of My Life〜なぜ無償にこだわるのか〜』の記事で、こう書いた。

公(学校や自治体)が学校があわないこたちのための場や学びの場を、公設民営や校内フリースクールやオンライン支援等で、無償であたたかい学びの場をつくってくれるならば

私の役目は終わるかなと思っている。


前回から「公」がはじめたオンラインの支援の場を、ひとつずつ紹介している。

無償の場であり、かつ、特例校ではない、

「場」に焦点をあてる


前回⑴は、地元館林市の取組「ROCKET事業・ROCKET Lab」について、オンラインでもプログラム開催があったため、公がやっているオンラインの支援の場として取り上げた。

今回は、同じく、群馬県館林市がオンラインでの学習支援の場として、委託事業をおこなっているオンラインフリースクールについて取り上げる。


館林市の取組 ⑵ オンラインフリースクール事業


このオンラインフリースクールは、2020年9月より開催。
オンラインでも学びの場を確保しようと館林市がいち早く事業を委託。

事業実施団体は「まなビバ!シリウス」
私が代表をつとめている団体が運営をしている。


以下、館林市のホームページより引用する。

さまざまな理由で学校へ行けない小・中学生に対し、オンラインでの学習や全国の小・中学生とつながりを持てる場の提供を行っています。

離れていてもいっしょに学び、遊べる活動に参加してみませんか。


内容

○児童生徒向け
曜日
火曜日・水曜日(祝日を除く)

時間
午前9時から正午

内容
学習やコミュニケーション活動の実施

対象
学校があわないと感じている小・中学生

○保護者の部
実施日
毎月1回

時間
午前10時から(90分)

内容
保護者同士の対話

対象
学校が合わないと感じている小・中学生の保護者

○参加費
無料

○必要なもの
スマートフォンやパソコンなどの通信機器

詳細:まなビバ!シリウスのホームページ


学校があわない子どもたちへ、学びの機会や人とのつながり、交流の場をたいせつにしたいシリウスの思いを軸に、運営中。

館林市からの委託を受け、私の願いである「教育は無償で」を叶えたかたちとなっている。

このような場を、行政が委託しているという事例は、全国探してもほとんどなく、本事業にしてもROCKET事業・ROCKET Labにしても、館林市がいかに教育というものについて「すべてのこどもたちを見つめているか」「誰も取り残さないという強い気持ちを持っているか」がうかがえる。

また、本事業のような取組、

つまり

学校があわない子どもたちやコロナ不安で学校に行けない子どもたちに、オンラインでつながりの場や学びの支援の場に「公」が取り組んだ事例は、

全国に先駆けたものだと思われる。


公が事業を委託してくれることで、オンラインフリースクールという学びの支援の場が、ひとつ生まれた。


集っているこどもたちの成長や素晴らしさ、日々の姿は、8月22日(日)に未来の先生フォーラムにてお伝えできればと思うが(下部に詳細あり)


一言でいうと

オンラインで学級活動や学び合いができる

『大きな可能性を秘めたこれからの学びのかたちのひとつ』

ではないかと思う。


実際には、運営面(経営面)において、課題は多くあるが、子どもたちの様子や「毎日やってほしい」という声が親子からあがっていることを考えると、

継続の必要性や需要を感じている。

これらについては、またnoteに綴りたい。


*** お知らせ ***


本オンラインフリースクール事業について、未来の先生フォーラムにてお話ししますので、ご興味あるかた、ご自身の実践に生かしたい先生方、ぜひご参加ください。

未来の先生フォーラムの今回のテーマは

ニュー・ノーマル(新しい常態)の教育

オンラインフリースクールは、まさにその一つのかたちと言えるのではないでしょうか。

2日間にわたり約100ほどのプログラムがある未来の先生フォーラム

前売り券は千円ですが、素晴らしいプログラムがたくさんですので、ぜひぜひご参加ください。

以下、シリウスのプログラム内容にとびます。


■本プログラム内容
オンラインスクールファシリテーションを学ぼう
〜館林市委託オンラインフリースクール実践報告〜

■ 8/22(日) 13:20 – 14:20

■ オンライン開催(Zoom)

■ プログラム紹介
群馬県館林市委託事業オンライン・フリースクール(オンラインシリウス 風のがっこう)の実践報告を通して、行政との連携についてやオンライン双方向学習の魅力・ファシリテートの基本などをお伝えします。

オンラインシリウス風のがっこうには1つの学びのかたちがあります。本実践では、Zoom+双方向学習支援ツール(スクールタクト)を活用して学びあったり、児童生徒が学習をすすめスタッフがサポートしたりしています。そして、ここには子どもたちの心の居場所があります。コロナ不安から登校自粛している子どもたち、学校があわない子どもたちが、週2回オンラインで全国から集い交流し、心でつながりはじめています。

オンラインにおける双方向学習やファシリテーションについて知りたい方や、学校・教育支援センター(適応指導教室)・民間教育機関(フリースクール等)で、学校が合わない子どもたちをサポートしたい方にオススメです。





いただいたサポートは、こどもたちへの学びの扉渡しに還元してまいります⁂