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迷走するカバーとホロライブの方針

最近、カバーの方針が迷走していると思いませんか?
ここ最近Twitterでは普通のファンアカウントでもカバーのやり方に疑問を呈している人がかなり増えている印象です。


一般化というズレた方針

一般化なんて無理

最近になってやけに一般化的なワードを使用するようになり、
一般層の定義が良くわかりませんが、株主総会の質疑応答でも「一般層への認知」や「一般の方向けのグッズ」等と謳っています。

こういった広告も一般層を狙ってる感がひしひしと伝わってきます。

ですが、はっきり言って一般化なんて無理です。絵に描いた餅でしかありません。
ボカロや深夜アニメですら今でも一般化出来ているか怪しいのにそんなすぐに出来るわけがありません。
それなのに急に一般層にゴリ押したら反感を買うだけでしょう。
無理な一般化を続けて強みを捨てる。まるでゴールデンに進出して強みが削れて無難になったテレビ番組を目指してるかのようです。

そもそも一般化なんてしなくていい

一般化なんぞしなくてもユーザーのニーズにさえ応え続けていれば十分に成長できるでしょう。
オタク向けで結構。豚だのキャバクラだの言われようがオタク向けを貫くべきでした。というかVtuber自体どこまで行ってもオタク向けでしかないのです。
オタクは世界中に腐る程居るのでそちらにリーチし続ければ十分ファンは付きます。

迷走している企画

最近は企画も迷走を極めています。もともとカバーの企画は滑ってるものが多いですが最近は輪をかけています。

ブルージャーニー

チャンネルを分けホロメンを一切PVに出さないというIPをガン無視したプロモーションにより登録者数再生数共に爆死。
完全にマーケティングが滑っています。
それでもホロメンにライブやらせてCDに特典を付ければ売れるんでしょうが、そういう保険があるからいつまでも成長しなのではないでしょうか?

HLZNTL(ホリゾンタル)

ホロライブで大会をするのであればまだいいですが、初回のゲームがよりにもよって特大地雷のVALOLANT。正気を疑いました。
しかも「境界のないコミュニティ」をキャッチコピーに掲げているのでゆくゆくは外部の配信者も混ぜるつもりなのでしょうか?
記事内で紋所のようにコミュニティガイドラインを掲げているので完全に反発が出るとわかっててやっていますよね。
ゲーム選びさえしっかりすればまだ上がり目はありますが、逆に外部の配信者を混ぜ始めたら本当の終わりだと思います。
他の企画にも言えますが新しい挑戦とか言いつつ他社のデッドコピーしかやらないのは何なのでしょうか。

『アバンチュール♡ホリック』のMV

青春アーカイブの明るい清楚な感じに対してこの曲が夜のアダルティックというコンセプト自体は否定しませんがさすがにやり過ぎです。
何というかオタクじゃないテレビ屋の人間が平成初期辺りの感じに引き摺られて作ったようなコレジャナイ感。
エロを押し出すにしても実写の女性要る?としか思いません。
当のマリンすらも困惑しており、ぺこらにも風俗みたいと言われてしまっています。

無駄な外部コラボ

今年に入って異様に増えました。
あまりにも増え方が露骨なので恐らく運営が糸を引いているのではないと思います。
これも外部と絡んで偏見をなくそうという「一般化」の一手なのかはわかりませんが個人的には無駄な施策だと思います。

ホロライブの強みはメンバーの平均の高さでしょう。箱推しのしやすさでうまくホロライブ内に固定層を留めていられたからこそだと思います。当然外部コラボが少ないこともこれの一助になっていたでしょう。
ただ、外部コラボを連発すると視聴者層が他の箱とも流動的になってしまいます。海外では水門を開くと例えられていますが、生配信は長時間という性質上とても激しい可処分時間の奪い合いです。それをうまく箱内でやっていたのにわざわざ水門を開いて外部の可処分時間との争いを激化させるのは愚行だと思います。
登録者は稼げるでしょうが目先の数字でしかありませんし、既に登録者がトップクラスのホロメンにとっては競合他社に塩ならぬ登録者を送るだけでしょう。「こんなに外部と絡むならホロライブじゃなくても良くね?」となる人も出てくるでしょう。
はっきり言って独自の視聴者を切り売りしてホロライブというブランドを陳腐化させているだけです。
たまに「ホロライブは外部と絡まずお高く止まっている」と言われているのを目にしますが、それで良いんです。お高く見えるということがブランドというものなのです。

海外というアドバンテージを放棄

カバーは競合他社に対して大きなアドバンテージを持っていました。
それは海外人気です。
一般化はできなくてもグローバル化は可能なのです
ですが、カバーは一般化やホロスターズに妄執し続けて海外展開をおざなりにし、ファンの減少という結果だけが残りました。折角のコアコンピタンスが台無しです。
ホロライブENに至っては2年弱新人を出さず、ホロスタENを半年間で2連続でデビューさせるというとんでもない暴挙に出ています。
昨年末になってようやくEN運営のトップが変わったからか快方に向かいつつありますが、それでも失った1年は大き過ぎました。
更には色んな国のファンがENID以外の新地域へ進出して欲しいという要望もどこ吹く風。レッドオーシャンはあるはずなのに新たな「可能性」も棄てている状態です。

はっきり言って今のカバーは過去に得た海外人気という遺産を食いつぶしているだけです。
カバーのHPにデカデカと載っている「VTuberからメタバースまで、バーチャル領域のビジネスを世界に仕掛けています。」というキャッチコピーが泣いています。
カバーはただ世界に"kawaii"を発信し続けていけば良かったのです。

加速する配信軽視

余程儲かるのか配信での企画も大してやらずにリアルイベントやライブや案件を連発している状態です。当然レッスンやら打合せやらで拘束され配信頻度が低下。キャパオーバー気味のホロメンも散見されます。完全に人気の源泉は配信だという初心を忘れている状態です。
なら配信者を増やせばいいのですが、増やしているのは社員だけで、JPの新人はもう2年近くデビューがありません。
このままでは増えるのはホロメンの負担だけです。

阿漕なグッズの増加

個人的にグッズについてはホロメンの配信への影響は少なく欲しい人が買えばいいし嫌なら買わなければいいと思っているのでそこまで文句を言ってませんでしたが、それでも最近は目に余るものが多いです。
特にランダム商法が酷く、一定額払っても欲しいものが手に入るかわからないというガチャ状態。海外でも嫌わている手法を濫用しています。
更にはホロスタも混ぜたランダムグッズまで出すという蛮行にまで及んでいます。

こういったやり方は儲かるのでしょうが、印象や信用とトレードオフなので長期的に見たらかなり良くないと思います。
こんなことをする前に海外ファンが苦しんでいる馬鹿みたいに高い送料をどうにかすべきではないでしょうか?

今のカバーは自惚れている

上場して調子に乗っているのか体裁を気にしているのか知りませんが、今のカバーの方針は迷走を極めていると思います。
ただでさえ案件も社員も増え続けているのにホロメンは中々増やさず一人あたりの負担がどんどん増えていくばかりです。
それに加えて手当たり次第何処かで見たような、とりあえず流行ってるから手を出しました的な二番煎じのニーズの無い企画を連発。
海外人気という強みを見ずに一般化という砂上の楼閣を追い求めている哀れな状態です。
今のカバーは最早ユーザーの方向もホロメンの方向も見ていません。見ているのは売上等の数字だけなのでしょう。
そして、カバーがどうにかなるだけならまだしも、この迷走に一番振り回されているのはホロメンだと自覚して欲しいです。
有能なのはホロメンであり今のカバーではありません。

「ユーザーのことだけを考えればいい。競合がニーズを満たせていないなら、後発でも何ら問題はない。」

こう言っていた社長の姿は今や見る影もありません。

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