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片耳イヤホンの良さがわかるオンナ

(10月7日の日記)
7時40分、夫に起こされて起床。
土曜日なのに早起きするのは競馬を見に行くからである、それ以外ない。
現地馬は最高、新馬戦なんてとくにデビューの子たちばかりなので保育園のアカチャンを見てるようでただただ可愛い。

事前に席を指定していたので、競馬場のご飯で腹を満たし席に着くと第一レースのアナウンスが流れる。天気は秋晴れ、芝生の緑が鮮やかでかなり気持ちいい。
昔は競馬実況の片耳イヤホンをしている年寄りを見て何が面白いのかと首を傾げたものだが、いまはその良さがわかる私であった。

近くに座っていた、夫の付き添いの奥様は靴を脱いで地面に敷いた競馬新聞の上に足を乗せ、iPadで動画を見たり、ネットショッピング、たまに顔をあげて小さく拍手をしたり頑張れーと声をかけているようだった。
わかる、賭けなくてもその場にいるだけで楽しいんだよね。すごいわかる。

お腹が空いたら気になったものを少しだけ食べ、自販機で買ったお茶を飲み、パドックでは隣にいる夫にも聞こえないほどの小さい声で馬に「かわいいね!」「いっぱい練習した?」「きみちょっと太ったんだね」「がんばっておいで」と声をかける。
たまに馬と目が合うので嬉しい。

メインの11レースでは、ファンファーレと共に観客から拍手が湧き起こり楽しい。
はっけよいのこった!のこった!的な言葉に聞こえる、はたしてなんと言ってるのかわからないおじさんの声援と共に白熱したレースを見守り、帰路につく。

夕方からは今週も変わらず妹と合流し、馬肉を食べに行くのであった。

昔からもし今の仕事をしていなかったら畜産業をやりたいと思っていたため、かわいい馬を見てきたから馬が食べられないとは言わない私。
生きるってのはそういうことだよと心底偉そうに妹に説きながらおいしくいただく。タテガミだっけ?油っぽいところが好きだ。偉そうなことを言いつついつもはレモンサワーなところ今日はグレープフルーツサワーにしたのは少し動揺していたのかもしれないけどね。

散々馬肉で腹を満たし、二次会と称してカラオケへ移動。
もっぱら歌うのは夫と妹の2人で私は踊るかソフトクリームを食べるばかりだがそれがいい。

家に帰り、風呂に入って、たくさん遊んだね〜と言いながら眠る。

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