海外の事例から考える、競馬業界へのいざない

文化的な側面からか、アメリカはオープンにする傾向

アメリカの競馬メディア・TDNで、NPO法人・Amplify Horse Racingの取り組みが報道されました。同団体は、ゴドルフィンフライングスタート卒業生等が立ち上げた、主に若い世代に対して、競馬への興味喚起と、業界への就職をサポートするものです。
こういうサービス、昔からあったら人生変わったなぁとしみじみ思いますが、アメリカ競馬界も、人材が足りず苦労しています。ケンタッキーにある、生産牧場を訪れた際にも、業界が長いオーナー夫婦が「なかなか牧場には来てくれないんだ」と嘆いていました。
アメリカは日本よりも人口も多く、海外からの流入も多いのですが、生産頭数で言えば、日本の約2.3倍。日本と同様、頭数は衰えましたが、未だに世界最大の生産頭数を誇っていることは間違いありません。その意味では、単純計算ですが、生産者における人員、厩務員、ライダー、その他諸々、日本の2.3倍の人員が必要なわけで、労働人口が足りなくなっても不思議ではありません。
ただ労働者の多くは、収入が大きいと見込まれる競馬場に集中する傾向があるので、生産・休養牧場での人員が不足することも、致し方ないかもしれません。

Amplify Horse Racingの取り組みに学ぶ

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