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道草を食って帰ろうVol.04【竹】

この記事は日本仏教徒協会の会報誌『シャリーラ通信』に掲載されているコラムのバックナンバーです。

春は花粉でしょぼしょぼしたり、モヤモヤ眠かったり。
そんな時いつもどんな対処してますか?

お薬を飲んだりマスクしたり。
そういう対症的なアプローチもいいんですけど、中医学では対症療法と同じくらい予防的な事も大切に考えています。花粉症や眠気やどんより気分。

実はこれらはすべて「水」の症状です。

そもそも、気血水が身体を巡ってバランスをとることでいのちは成り立っているわけですが、これが崩れて「水があふれている」状態になると鼻炎とか眠気につながりやすいんです。

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で、これを予防していくのにもってこいの食材が「竹」です。松竹梅は縁起の良い植物とされていますが、ただ目出度いだけではありません。

それぞれ気血水に対応した薬効があると考えられていて、その事から病邪退散!とありがたがられたというわけです。

竹は水のめぐりです。

竹の油は「竹瀝(ちくれき)」と呼ばれ霊藥のように扱われました。水が体内で邪に成ると「痰」になります。

竹瀝は痰濁を溶かして流してくれるとされています。

漢方では脳卒中や癲癇にも使われたりしました。作り方は簡単で、淡竹(ハチク)を切ってあぶると切り口から油のような液体が出てきます。それが竹瀝ですので綺麗なガラス瓶などに入れておくとよいでしょう。

あと葉っぱは熊笹茶ですね。口臭予防や高血圧、胃の病気に用いられたりしました。

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筍はスーパーデトックスな食材です。痰を切ったり、蕁麻疹などを発疹させたり、便秘改善にもおすすめですよ。

旬の時期にちょっとずつ用いる事で来シーズンの予防へとつながります。とまあ今回は竹にはいろんな働きがあるんですよと言うお話でした。おわり。




文章: パン長=柏原 修(日本仏教徒協会会友・パンダ整体院院長)

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昭和52年生まれで2児の父親です。
北京中医薬大学提携校・東洋醫学療術専門学院 元師範講師
中医整体師・推拿整体師・レイキティーチャー
シータヒーリング基礎DNAプラクティショナー
占い師(ルーン石、タロット、オラクルカード、マヤ暦など)
【誕生日】12月21日。
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【性格】オタクです。知的好奇心のかたまり。
【好きな食べ物】茄子のてんぷら・納豆・たまご
【好きな味噌汁の具】玉子とわかめ

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