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ユニ・チャームの組織を横断して結成された「RefFプロジェクト」のメンバーを大紹介!【相関図つき】

前回前々回は、紙おむつの水平リサイクル技術の開発について、亀田さん・小西さんにお話をお聞きしました。
今回は、「RefFプロジェクト」のメンバーをご紹介します! 

ユニ・チャーム社内で職種を問わず結成されたこのプロジェクト。この記事では、各チームを代表する、★印のメンバーについてご紹介しますね!★印のないメンバーと各自治体・団体さまはこの後のnoteであらためてご紹介します。

◎ユニ・チャーム・RefFプロジェクト
東京本社のマーケティングチーム、渉外チーム、四国のテクニカルセンター所属の技術チームなど、プロジェクトを支えるメンバーたち。(前回・前々回で登場した、亀田さん・小西さんは四国チームに入ります!)

◎各自治体・団体のみなさん
RefFプロジェクトは、鹿児島県の志布志市・大崎町、そしてそおリサイクルセンターなど、さまざまな自治体や団体さまにご協力いただいています。

「『出る杭を育てる』RefFプロジェクトの立役者」(執行役員・城戸さん)

1987年入社。執行役員。RefFプロジェクト発足時に、高原社長からRecycle事業推進担当を任命。社長室に本プロジェクトの進捗を記載した「RefF工程表」を貼り出したのは、城戸さんのアイデア(なんと毎週、手書きで更新されています!)。東京本社と鹿児島で勤務。

ーRefFプロジェクトでの役割を教えてください。
「亀田さんをはじめ、四国の技術チームのメンバー、東京のマーケティングメンバーと、チーム全体の方針を共有し、プロジェクトの課題の掌握や指示を行っています」

RefFプロジェクト、全体のリーダーということですね。

ー技術チームの中心である、亀田さんについて教えてください。
「理論派でアイデアマンですね。ユニ・チャームには“出る杭を育てる”という言葉があります。実現不可能だと思えるようなこと、人のやりたがらないようなことでも、自らハードルを上げて、果敢に挑戦していく。本プロジェクトの亀田さん達のチャレンジはまさにこれではないでしょうか」

実は、“紙おむつの水平リサイクル”と方向性が固まり、本プロジェクトが本格始動する前に、亀田さんを紙おむつのリサイクル担当に抜擢したのはこの方です…!

ー本プロジェクトでめざすところは?
「紙おむつの水平リサイクルの社会実装です。
さまざまな社会課題がある中で、競合メーカーとも“競争”ではなく、“協創”できれば、社会実装のスピードも進むと考えています」

城戸さんの言葉に、視野がグッと広がった気がしました!

「ユニ・チャームだからこそできる、一番面白いことを」(マーケティング・池上さん)

1998年入社。ペット商品の開発を担当。その後米国勤務を経てマーケティングへ異動。本プロジェクトとペット商品の中長期戦略を兼務。マーケティングチームの頼れるまとめ役。亀田さんには釣りをしながら、本プロジェクトに誘われたそう。

ーどうして、RefFプロジェクトに参加することになったのでしょうか?
「アメリカでの勤務から帰国して、四国に着任後、亀田さんに声をかけられました」

渡米中に、ウォルマートの『プロジェクト・ギガトン(※)』を間近で見てきた池上さんは、「世界の大企業で環境意識が高まっている」ことを肌で感じていました。さらに、本プロジェクトが「ユニ・チャームだからこそできる、一番面白いこと」だと参加を決意します。

※サプライヤーとともに、1ギガトンのCO₂排出量の削減をめざすプロジェクト。

ー本プロジェクトと通常業務との違いはありますか?
「商品としての性能が良いだけではダメで、社会課題を解決するというミッションと、性能の良さを両立させることが必要。これが大きなチャレンジです」

マーケティングチームでは、これまで商品開発をしていた経験から
「今、どのような課題感があるか?」を、城戸さんや技術チームのメンバーが判断しやすいように伝えることを心がけられているそうです!

「正解はひとつじゃない。紙おむつを使いながらも持続可能な社会を」(マーケティング・八木さん)

2001年入社。ベビー・大人用紙おむつの商品開発担当を経て、マーケティング部所属に。通常業務として、大人用の紙おむつ8割、本プロジェクト2割。でも「想いのかけ方はどちらも同量」です。現場で「紙おむつを使用する葛藤」を聞くうちに、リサイクルへの関心が芽生えました。

ーRefFプロジェクトに応募されたのはなぜですか?
「本当に“環境にいいもの”とは何か、正解がわからなかったんです。でも、リサイクルが答えのひとつにはなるかもしれない」

八木さんは、マーケティングの現場でお客様の声を聞くうちに「環境のことを考えて、紙おむつに疑問を持ちながら使用している人もいる」ことに気づかされたと言います。

ー本プロジェクトでめざすところは?
リサイクルで生まれた紙おむつを使うことと、紙おむつを使い終わったらリサイクルに出すことが当たり前になってほしいですね。子育てでも介護でも、紙おむつは生活の必需品になっています。日々使う、インフラのような存在だからこそ、リサイクルできることが重要だと思ったんです」

マーケティングチームとして「生活者にとってより良い未来をめざし、お客様にきちんと理解・納得・共感してもらえるアプローチをしていきたい」と語ってくれました。

「世の中にない未知のリサイクル設備を作りたい」(技術チーム・三好さん)

2010年入社。パンツタイプの紙おむつの商品開発・技術開発などを経験。現在は四国のテクニカルセンターにて、RefFプロジェクト専属。技術チームの一員です。釣りの合間に、亀田さんから本プロジェクトにスカウトされたそう。亀田さんは頼れる室長。

ーRefFプロジェクトではどんな役割をされていますか?
「技術チームとして、設備の内容やレイアウト含め、紙おむつのリサイクルを行う生産設備の開発を行っています」

四国のテクニカルセンターには、鹿児島県の志布志市・大崎町で実証実験を行っているリサイクル設備の検証設備があり、使用済み紙おむつからパルプなどの資源を取り出すテストが行われています。
(私も見学してみたいです!)

「例えば、使用済み紙おむつからパルプを分離する際に、攪拌装置の回転数を変えることで分離状態が変わります」

こうした細やかな調整により、リサイクル素材を良い状態で取り出せるように技術チームの他メンバーと協力しながら検証されているそうです。

ー本プロジェクトでめざすところは?
「現在の紙おむつのリサイクル設備で、1日2トン処理する設備を完成させたいですね」

機械を触るのが好きな三好さん。
「世の中にまだ存在しない、新しい設備を作りたい」という気持ちから、本プロジェクトに参加。「ハードルは高いですが、できるという信念を持っています」と語ってくれました。

「紙おむつを通じて快適な生活を提供しながら、ごみを減らす方法はあるのか?使い捨ての紙おむつからの脱却をしていきたい」(素材チーム・川端さん)

2012年入社。商品開発として大人用の紙おむつを担当。現在は、四国のテクニカルセンターにて、RefFプロジェクト専属。小西さんチームの一員です。小西さんは「若手からの意見も大らかに受け止めてくれる」懐の深い上司。

ーRefFプロジェクトではどんな役割をされていますか?
「使用済み紙おむつから、パルプ、高分子吸水材(SAP)、プラスチックを取り出し新たな素材に再生する、再資源化の検討・開発を行っています」

前回のオゾン処理技術でも登場した、紙おむつの吸収体に使われる素材ですね! 

学生時代から「使い捨ての社会に疑問があった」川端さん。
未知のことも多い水平リサイクルですが、「チャレンジが許される社風だから、手を挙げることができた」と言います。

ー未来に向けてめざすところは?
「紙おむつを通じて快適な生活を提供しながら、捨てられるごみの量を減らすことのできる商品をつくること。また、そうした変化に繋げられるような取り組みを行っていきたいです」

川端さんの「紙おむつ自体が複雑でリサイクルしにくい設計でもあります。将来的にはリサイクルしやすくするためにできることを考えていきたい」という、言葉にハッとさせられました。

これも、紙おむつメーカーならではの発想ですよね! 

あとがき

それぞれ異なる背景を持つ、RefFプロジェクトのメンバー。
でも「紙おむつの水平リサイクルを成功させたい」という熱い想いは同じ。

メンバーに話を聞く中で驚いたのは、
「RefF とは“Re”cycle “f”or the “F”uture。
“Recycle を通じて新しい未来を創造する”という言葉は、高原社長自らの命名」
だったことです。

これまで、ユニ・チャームのブランド名を名づけしたことのない高原社長が、初めて自ら命名したのがこの『RefF』。社長の並々ならぬ強い想いを感じとりました。
・・・

そして。
次回は、全国でも有数のごみ分別を実施し、紙おむつの回収・テスト回収に協力いただいている、鹿児島県・志布志市と大崎町の出張レポートをご紹介します! 
お楽しみに。

紙おむつの水平リサイクルを実現するためには、使用済み紙おむつの分別・回収ができる自治体とのパートナーシップが欠かせません!ごみ収集や分別の様子、そして紙おむつがどうやってリサイクルされるのかを、現地で実際に見させていただきました。

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