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「RefF」ロゴ誕生秘話!ユニ・チャーム社員が自ら創り出した、ロゴに込めた想い

「使用済み紙おむつから紙おむつの水平リサイクル」を目指す「RefFプロジェクト」。今回は、私たち「RefF」ブランドのロゴがどのように開発されたのかを取り上げます!

「RefF」のロゴは、RefFプロジェクトのメンバーとともに、ユニ・チャームの社内デザイナーが制作しました!(実は、こんな風に社内でブランドのロゴをつくるのはとても珍しいことなんです)。

今回は、ユニ・チャーム社員が「RefF」ロゴに込めた想いをお届けします!


ロゴで表したのは「紙おむつの水平リサイクル」というメッセージ

「RefFロゴ」はどのようにして生まれたのでしょうか?
ロゴ誕生の背景を、当時のRefFプロジェクト プロジェクトリーダー 池上さんと、ユニ・チャーム デザイナーの横山さんに聞きました!

RefFプロジェクト 前プロジェクトリーダー 池上さん

マーケティングチームのまとめ役・池上さんはメンバー紹介記事にも登場。現在、アメリカ・ニュージャージー州に駐在中です。

ー「RefF」ロゴ誕生時のエピソードを教えてください。

池上さん「ロゴをつくった2020年は、鹿児島県志布志市での実証実験施設で、紙おむつの水平リサイクルにより綺麗な『RefFパルプ』が取り出せるようになった段階でした。

実証実験施設から生まれた資材を、紙おむつをはじめとしたさまざまな用途で活用し『紙おむつの水平リサイクル』を身近に感じてもらうために、『RefF』をブランド名とすること、そして『RefF』ブランドを広めていくためのロゴをつくることを決めました

ーロゴのデザインは社内公募だったとお聞きしました。なぜ、社内公募にしたのでしょうか?

池上さん「RefFプロジェクトは小さくスタートしており、当時、社内でも取り組みの内容は知られていませんでした。また、ユニ・チャームには製品のブランドはたくさんありますが『RefF』のようにカテゴリー横断する(赤ちゃん用の紙おむつ、大人用パンツ、ペット用品など)ブランドをつくるのは今回が初めてのこと。

まずは社内のクリエイティブチームにロゴのデザインを依頼することで、RefFプロジェクトの取り組みを知ってもらい、ロゴを制作・決定する瞬間を起点として、社内で盛り上げていくのが目的でした。

デザイナーのみなさんには『RefFプロジェクトは“水平リサイクル”という循環のシステムをつくることを目指したチャレンジ』であり、将来的には社外にも大きく広がっていく取り組みであることを伝えて、ロゴ制作を依頼しました」

◎2020年:「RefF」ロゴ誕生

―クリエイティブチームのデザイナーさんが全員ロゴを制作されたそうですが、エピソードを教えてください。また、最終的に横山さんのロゴを選んだ理由とは?

池上さん「プレゼンでは、デザイナーのみなさんがそれぞれ作成したデザインの意図や込めた想いを説明してくれたのですが、その完成度と熱意に『多くのデザイナーさんが参加し、本気でロゴを考えてきてくれた』と感動したことをよく覚えています。

デザイナーのみなさんからロゴを何案も出していただいた中から、RefFプロジェクトのメンバーで、『特徴が表現できているか』『イメージが合っているか』『ロゴとして使いやすいか』などの点で候補を絞りこんでいきました。

クリエイティブチームのみなさんが考えられたロゴ。さまざまな案があり、選ぶのに悩まれたそうです。

どの案もすばらしかったのですが、横山さんのロゴは、左側の円の形と色で紙おむつとSDGsを、葉が環境・リサイクルへの取り組みを表すなど、RefFプロジェクトのねらいがよく表現されていました。最終的に『シンプルでやさしい雰囲気があり、私たちの想いがよく伝わる』と高原社長も賛同されて、横山さんのロゴに決定しました」

ユニ・チャーム デザイナー 横山さん

クリエイティブ開発部 パッケージ制作グループ デザイナーの横山さん

―最初のロゴのデザイン制作時のエピソードを教えてください。

横山さん「当時はまだ、RefFプロジェクトの内容についてよく知りませんでしたので、デザイナー全員がRefFプロジェクトを知るための勉強会に参加しました。

デザインをする際には、実際に手を動かす前に、資料をしっかり読みこんで内容を正しく理解し、考える時間をもつことが大切になります。
このときも、RefFプロジェクトについて知り、理解を深めていくことで、デザインを進めていきました」

―「RefF」ロゴのデザインのポイントについてはいかがでしょうか。

横山さん「『RefF』ロゴではシンプルで伝わりやすい、ピクトグラムのイメージを参考にしています。上下の矢印は水平リサイクルの概念を、左の丸い形は紙おむつ、葉が環境への取り組みを象徴しています」

ー普段、デザインをする上で大切にしていることは何ですか?

横山さん「私が担当するパッケージデザインは、お客様がお店で商品を目にした、ほんの2・3秒間で、買うか買わないかを判断するものです。
ですから、デザインするときは“一瞬で伝わること”をいつも心に留めておいています。

その商品で一番伝えなくてはいけないメッセージを明確に伝えるために、デザインをする際には、制作に入る前に『本当に伝えたいことは何ですか』とお聞きするようにしています」

リニューアルした「RefF」ロゴで、RefFプロジェクトをたくさんの人に知ってほしい

実は、2020年当初のロゴから、今回、リニューアルしたんです!

リニューアルのねらいとデザインのポイントについて、RefFプロジェクト マーケティング担当の伊藤さんにお話を聞きました。

RefFプロジェクト マーケティング 伊藤さん

RefFプロジェクト マーケティングチーム 伊藤さん

―なぜ「RefF」のロゴをリニューアルすることになったのでしょうか?

伊藤さん「最初のロゴを制作した当時、RefFプロジェクトとしての方向性はすでに決まっていたものの、ブランディングの方向性は決まっておらず、RefFのブランドの個性を表す“ブランドパーソナリティ(※)”も表現されていませんでした。そのため、SDGsをモチーフに、17色のカラーを取り入れていました。

RefFのブランドパーソナリティを表現するものとして、あらためて“誠実さ”と“革新性”というキーワードを決定したので、それにあわせて『RefF』のロゴもリニューアルすることになりました。
最初のロゴの制作者であり、RefFプロジェクトのことをよく理解されていることから、今回も横山さんにお願いしています」

※ブランドパーソナリティとは、ブランドが持つ性格や特徴を表すもの。これが決まることで、生活者にとってブランドが認識しやすく、メッセージが伝わりやすくなります。

◎2023年:「RefF」ロゴリニューアル

―デザインのポイントを教えてください。

伊藤さん「さまざまな点を検討しましたが、高原社長も参加したディスカッションの中で“誠実さと革新性ならユニ・チャームのコーポレートカラーと一緒だ”という気づきもあり、ユニ・チャームのコーポレートカラーである『ヒューマン・オレンジ』『ライフ・イエロー』『サイエンス・ブルー』の3色を採用しました。

また、『RefF』は造語ですので、一般生活者の方にすぐに『リーフ』と読んでいただいて、愛着を感じていただけるように、リニューアルでは 『リーフ』と読み仮名を入れています」

ー「RefF」ロゴのリニューアルに込めた想いを教えてください。

伊藤さん「新しい『RefF』ロゴを活用して、RefFのよさである『いつもの生活を変えずに環境によいことができる』『消費財を使いながらも、環境にやさしいことをしている』という特徴を、より多くの生活者の方に知っていただきたいですし、今後も、そのために活動していきます」

私たちのコーポレートマークについては「チャームリングへの想い」で詳しくご紹介しています。

再度、リニューアルした「RefF」ロゴについて、デザイナーの横山さんにもお聞きしました。

―リニューアルしたロゴはユニ・チャームのコーポレートカラーが使われていると聞きました。デザインのポイントを教えてください。

横山さん「『RefF』ように小さなロゴの中にバランスよく3色をおさめるのは難しいのですが、左側の『ヒューマン・オレンジ』『ライフ・イエロー』を細かくグラデーションにすることで、一体感をもちながら3色を表しています。
また、全体としては、親しみやすく生活に浸透していくイメージを大切にしています。水平リサイクルは新しい技術ですが、だからといって先鋭的でわかりにくいものではなく、生活者の方に親しみをもっていただき、生活の中に浸透させたいという想いを表しています」

ー「RefF」ロゴのリニューアルに込めた想いを教えてください。

横山さん「SDGsや環境問題への対応は、いま、企業として必ず、取り組まなくてはいけないことです。その中でRefFプロジェクトの役割はとても重要なものだと思いますし、RefFプロジェクトが広く浸透していく中で、リニューアルした『RefF』ロゴが使用されている商品を見たお客様が、『この商品を使ってみたい』と思ってくださったらうれしいですね」

あとがき

私たち、RefFプロジェクトの歩みは、1人の社員の情熱からはじまりました。このプロジェクトが進む中で、ユニ・チャームの社員たちが想いを込めて生まれたのが「RefF」のロゴです。

さらに、RefFの商品が一般発売される前に、「RefF」ロゴもリニューアルし、より目をひくものになり、読みやすくなり、私たちの想いも伝わりやすくなりました!

自分たちで生みだしたロゴを使ったRefFの商品が、世の中に広がり、一般のお客様の目に触れて、実際に使っていただけると思うと、本当にワクワクします。RefF商品の一般発売がスタートしたら、こちらのnoteでもご紹介していきますね。お楽しみに!

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