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完璧な母親より、笑顔溢れる母親になる為に



かつて、母になる前の私はただ何気なく、漠然とした毎日を過ごしていた


何時に起きても何時に寝ても誰に迷惑をかけることもなくて、
出来合いの食事を楽しんで、そしてそれは自身にとって幸せなことだと思っていた

大切な我が子を授かった瞬間、
嬉しさと同時に未知の不安が私の心に忍び寄ってききた
自分以外の誰かの人生を背負っていくという責任が、
自身の背中に重くのしかかったような気がした

一生懸命に育児をしていると、時はあっという間に過ぎていって
自分自身に時間を割く余裕はほとんどなくて
母親になった今、趣味や夢、
そしてなりたい自分を捨てねばならないと感じていた

子供の寝顔を見つめながら、私は自分の存在意義を問い直した
一人の自由な女性ではなく、母としての責任を果たすために全力を尽くしていた

時折、自分の夢や趣味が置き去りにされ、
自分自身がどこに向かっているのか見失ってしまう感覚に苛まれた
その感覚は言葉にするのが難しいほど複雑で、苦しくて
誰にも言えない、言ってはいけない
母として強くあらねばいけないと思うあまり抱え込むものが大きくなり
自分で自分を潰そうとしていたような気がする

子供と触れ合う中で感じたこと
それは私自身は完璧な母親になることより、
笑顔を絶やさない母親でありたい
そう思う自分がいることに気づいたこと

自分を大切にすることで、他者にもっと良い影響を与えることができると感じた
物事に振り回されず、自分を大切にする
私の心は軽やかになり、前向きなエネルギーを強く感じた

自分を大切にすることが、本当の意味での幸福への鍵なのだと
一度立ち止まったことで気づいた大きな発見だった

無邪気な笑顔、好奇心旺盛な質問、純粋な心
子供の存在は、私にとっての活力となり、新たな喜びをもたらしてくれる
彼子供と共に成長し、子供の純真な世界に触れることで、
自分もまた新たな可能性を見い出すことができた気がする

幼い頃の記憶を辿ると、いつも笑顔を向けてくれる両親の姿が浮かんだ
私が泣くと、両親も悲しみ、笑うと両親もまた幸せそうに笑っていた
無償の愛とは一体何なのか
自分が親になるまで、その真実は理解できなかった

泣く我が子を見て自分も泣きたくなったり、
嬉しそうに笑う姿を見て胸が熱くなるほどに嬉しくなったり
子育ては大変な旅だけど、その中で感じる喜びや感動は計り知れないものがある

育児は困難な瞬間も多いけれど、
それと同時に育児がもたらす喜びや笑顔は計り知れないものがあると感じている

育児は楽しい
毎日が新鮮で、新たな発見が沢山ある
でも時々、自分を見失うような気がして怖い瞬間がある
母であると同時に一人の女性
自分を大切にすることで周りの誰かを幸せにできる
自分の時間が限られていることに葛藤することもあるだろうけれど、
子供とのひと時は宝物だということを忘れずに
母親の存在は子供たちにとって、世界で最も大切なものなのだから

そして、自分を労る時間も大切に。

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