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くるみんプロジェクト★上司インタビュー ~何があっても、私から仕事の連絡をすることはしない〜

◆UNIRITAくるみんプロジェクトって何してるの
私たち「くるみんプロジェクト」は「本人や周囲の仲間、上長と共に"働きやすい会社の実現"を目指す」をテーマにさまざまな部門からメンバーを募って、改善・周知活動をしています!

今回はその活動の中の1つ、産休・育休体験談のご紹介、第四弾です。
これから産休・育休を取得される方、育児に携わる方の参考になれば幸いです。

◆【上司インタビュー】~何があっても、私から仕事の連絡をすることはしない~

◆部下の方から育休を取得したいと相談されたときの考えについて教えてください

最初に相談されたときに
是非、(育休)取ろうよ、というか許可とかいらないし」と即答したことを覚えています。
そう答えたのも私自身がくるみんプロジェクトに参加していて、国や社内の制度のことを知っていたこともあります、また、私の子どもが産まれたときも、上司や同僚に恵まれ、夏季休暇や有給取得の調整に協力してくれたことが大きかったからだと思います。
今でこそリモートワークやフレックス制度も充実していて、一緒に子育てをする環境もできていますが、2018年(私の娘が産まれた年)当時はそこまで働き方改革が進んでいませんでした。
その中での私自身の体験もあり、最初の言葉につながったのだと思います。

◆部下の方が育休に入る前のやり取りについて教えてください

最初に相談されたときは、時期や期間についての話はしませんでしたが、育休を取得する具体的な日程が決まってからは、メンバー間での業務の引き継ぎの話をしました。
実業務は誰が対応するか、判断は誰が対応するかなども決めましたし、他のグループへの依頼についても調整を行いました。
(実際には上司である私より本人がしっかりと対応していましたが・・・)
育休に入る前に本人には、『育児を「手伝う」のではなく、自分が「育児」をするように』と伝えました。


これには実体験が少し含まれますが、母親と父親では、どうしても、できることできないことに違いがあります。
ただ、子育てをしている妻の代わりに家事をするのでは、身体的には楽になるかもしれませんが、精神的に休めるときがありません。
そこは私自身が妻に言われたことでもあるので、娘が5歳になった今でも気をつけていることです。
※今は朝、妻が出社した後には私が保育園に連れて行き、夜寝るときは寝かしつけを行っています。
また、土曜日は娘と2人でプールに通い、公園に行って遊んだりもします。もちろん3人で出かけることも多くあります。

◆部下の方が育休期間中に気をつけたことについて教えてください

今回は1ヵ月間でしたが、私が心に決めたことは
何があっても、私から仕事の連絡をしない」ということです。
もちろん、育休中でもメールやスマートフォンを確認する時間は作れると思います。
連絡する内容についても「元気にやってるか?」などの声掛けも必要なのかな?とも思いました。
ただ上司から連絡が来ると、その内容を確認するまでは気になってしまうだろうな。と思い、育児に関することも含めてこちらからの連絡はやめようと心に決めました

※実際には育休期間中の勤怠について、一度連絡をしましたが、しっかり考えていれば事前に伝えることもできましたし、総務部の方に代理で処理をしてもらうこともできたのかな、と反省しています。

育休期間中の業務に関してITマネジメントイノベーション部では、まだ完全に業務の統合ができているわけではないので、少し不安もありました。
しかし、本人がしっかりと引き継ぎをしてくれたことや部門にある複数のグループが密に連携を行い、協力をし合うことで問題なく対応することが出来ました。
また、同じグループの育休を取得したメンバーの後輩も良い意味で責任感をもって業務にあたってくれましたので、後輩の成長にもつながったのではないかと思います。

◆育児休業後について教えてください

本人もくるみんプロジェクトのインタビューで「男性社員からは、育休・育児はどうだったか、と聞かれることが多かった」と答えていましたが、私も「部下が育休を取得されている期間はどうだったの?」と聞かれることもありました。
また、本人が育休取得について質問をされている場面に同席することも多かったのですが、イキイキと答えていたので、やはり良い体験になったんだなと思っています。

◆今後について教えてください

育休は必ず取らないといけないものではないですし、
社員各個人の判断だと思います。
世の中をみれば産休からすぐに仕事に復帰される女性の方もいます。
ただ、選択肢は多くあった方が良いと思います。

個人と業務が紐づき過ぎた結果として、選択肢が狭まってしまうことは避けたいなと思います。
特に現場のSEはその傾向が強いと思うので、くるみんプロジェクトとは別に、会社として、組織として解決していく必要があると思います。


【インタビューを終えて】

S.Dさんは子育ての実体験もあり、また、くるみんプロジェクトのメンバーでもあるので、グループのメンバーが育休を取得することに全面的に協力をされていました。
くるみんプロジェクトでは「子育て応援ハンドブック」を公開して、制度としての情報提供はしていますが、社内風土としての意識改革も必要であることを改めて感じたインタビューでした。
(くるみんPJ 事務局)


※くるみんとは?(厚生労働省サイトより抜粋)
くるみん活動は、一定の基準を満たした企業が厚生労働大臣によって「子育てサポート企業」として認定される制度です。
この制度は、次世代育成支援対策推進法に基づいており、企業が一般事業主行動計画を策定し、その計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たすことで認定を受けることができます。
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