厄介な義母の話

民間療法を勧めてくる、且つ抗がん剤治療中の私にしつこく会いたい会いたいと言う義母の愚痴です。

義母はとにかく自己中心的な人で、会う度に自分の幼少期からの苦労話を何度も私に語り掛ける。
話を聞く度にその「苦労」の中には義姉や旦那の犠牲の上で成り立ったものだったり、義姉や旦那を巻き込んでいませんか?彼女・彼らをあなたのせいで苦労させたという考えはないんですか?と思うことや問いかけたくなることが多々ある。
義母は主観を「自分」しか持っていないので、非常に視野が狭い。こちらの状況や金銭事情等の背景は一切考慮せず、自分のスケジュールや金銭事情を大前提にしか物を話さないので困った時に話したところで何の参考にもならない。しかも決まって最後は配慮してくれた周りへの感謝ではなく、「これだけ苦労した私」の話で乄る。一般的に間違っていないことを言っている時もあるかもしれないものの、人に考える時間を与えずに何でもかんでも自分が正しいと思って一方的にものを言い、「私、なんでも思ったことは言うからごめんね」と悪びれず言う姿はまるで嵐のようだと思う。それをされる度に反応に困って苦笑いしてしまう。
友人からよく「誰とでも友達になれてすごい」と言われる自分でも義母が同級生にいたら求められれば適当な対応こそするだろうけど、「友達」になることはまずないと思う。なりたいとは思わない。
私が友人や家族と好んで行っているコミニュケーションと、義母のコミニュケーションという名の一方的な自分語りだったり物事への考え方はずれている。だから私は居心地が悪いし落ち着かないし、好きではない。
ただ、それを全面的に出すのは理由があるにしろ流石に私が幼稚すぎるし、旦那もいい気はしないだろうから義母についてマイナスなことは普段口や態度に出さないように気をつけている。義母に会った時もニコニコして、「自慢のお嫁さん」と言われる程度には演技をして誤魔化している。

そんなニコニコした態度が「こいつには何を言ってもいい」と思わせたのか、ガン宣告をされてから特に義母の暴走がひどい。

・ガン宣告をされてから忙しい中で「美味しいものを食べて元気出して」と言い、週末に義実家に取り寄せた食品を取りにこさせる
・ガン宣告をされてから数日後に「○○ちゃん(私)の今後について話がしたい」と言って実母を義実家に呼び出し、4時間ほど自分の苦労自慢の席を設ける(何故このタイミングで?)
・実母を呼び出した際の第一声が「ウチは○○ちゃん(私)の治療についてお金は出しませんからね」
→ 実際のところ治療費はガン特約の保険と私が務めている会社(私は扶養に入っていない)の給付型保険で全て賄っているので、治療費に関しては義実家どころか旦那や実家を頼ることもない。義実家をあてにすることはそもそも考えてもいなかった。
・ガン宣告されてCTやMRI等の検査を行う前の時点、治療方針や抗がん剤のスタート日も未定の時点で実母に今後私をどう過ごさせるのか選択を迫る
→やはり実母にも考える時間を与えず、「何も考えてないの?」と言い放ったらしい。
実家〜私の間では「検査を全て終えて結果が出て治療方針が決まり次第まとまった話をしよう」というスタンスだった。
「ガンには水素水がいいのよ」と言い、実母に水素水のサーバーの契約を迫る(娘がガン宣告されて数日後の親にすることか?)
・私に対してもガン宣告された直後にしつこく「実家に帰るの?家で過ごすの?仕事は?」と聞き、何も決まっていないので曖昧に返していたところを「帰る実家がないんだわ!」「親に頼ろうとしてないんだわ!」と一方的にゲスパーし(死語)、「あなたの育て方、愛情不足なんじゃないの?!」と実母に言い放つ、実母・ショックで寝込む
→流石に私もその話を聞いて腹が立ったので、全ての検査が終わった後に義実家に乗り込んで抗議した。自称・バリキャリなことが自慢で家事は全て義姉に投げていた義母に対して「私は専業主婦の母から、これ以上ないほど愛されて育てられました」「何故、そんな母が私の育児について思い返した時に後悔しないといけないのでしょうか」と泣きながら訴えた。怒りながら言ったところで義母は耳を傾けるタイプではないと読んでいたので、義母の行いについては一切言及せずにあくまでも「一生懸命育ててくれた母が子育てについて後悔していることが悔しい」というスタンス一本での抗議。
最終的に「うちの子ども達は○○ちゃん(私)のように、こんなに大切に育ててもらいましたと誰かに言えないかもしれない」と考え出したので実質私の勝ち。しかし直後に「子供の前でそんな後悔をするお母さんは親としてどうなのかしら」とのたまう。
検査結果発表の2日前のことでした。ホント最悪。
・↑の話をしている時に目の前で電子タバコ2本吸う
・義母の親族の方に、ガンよりももっと大変で完治しない病気を抱えた人がいるという話を延々と聞かされる
→「皆さん色々病気を抱えられながら治療を頑張られているんでしたら、私も頑張らないとですね」と返してみたものの、何故ガンと宣告されて1ヶ月も経たない間に「もっと苦労している人は居るのよ」と言われにゃいかんのかと心の中で首を傾げた。「治るだけあなたはマシでしょ」という態度は寄り添いではない。
・通院する病院を義母オススメの病院に変更することを何度も私に提案
→私が通院している病院は日本乳癌学会認定施設の総合病院。義母オススメの病院は認定施設ではない上に自宅から遠い。さらに言うと総合病院ではない。
旦那も「俺は他の科もあるから○○病院(通院している病院)の方に通ってほしいんだけど・・・」と困る。「でも最終的な決定権は○○ちゃん(私)にあるから好きな方を選んでね!」と言われるものの、当然病院を変更する気にはならず変更せず。義母には「セカンドオピニオンを考えた時の参考にさせていただきます」と返す。
・私のガンについて、「その病院の先生じゃなくて、○○先生の診察を受けてほしい」とかなりしつこく連絡してくる
→治療開始時に主治医の先生の名前が分かると、調べて有名な先生だと分かったのか以降だんまり。
義母が通院する自称・「一般の人は通えないお金持ちが行く」病院で主治医の先生の名前を挙げた際に「どんなコネを使ってその先生の治療を受けられるようになったんですか?!」と聞かれたという話を聞かされる。自分の手柄にするな。そして人の病気を勝手に話すな。
・抗がん剤治療開始の前々日、急に自分が作った日持ちしないごはんを食べてほしいと言い、旦那に義実家に取りに来させる
→抗がん剤治療が始まるとマトモにものが食べられないと思っていたので、食べたいものは決まっていたし、旦那もそれを知っていたので旦那も困っていた。
・自称・塗るとガンが治るという怪しいオイルを貰う
・クエン酸と重曹を飲むように勧められる
→調べると逆に体調が悪化した人がいらっしゃった。
なんか腹が立ったので、クエン酸と重曹の力で膨らむ「ねるねるねるね」を食べてやった。美味しかった。こんなんでガンが治るわけがないと改めて思った。
・初回抗がん剤治療で入院中に会いたい会いたいとしつこく連絡される(私は会いたくない)
・緊急入院中、連日38度の熱で寝込む私に対して「部屋は個室?」「個室じゃなかったら私から個室にするよう病院に連絡しとくから安心して」と一方的な連絡を送られる
→勝手に自己完結されてクソ迷惑&仮に個室が空いていたとしても移動する体力自体なかった。そういう入院中の人の体調を考慮しないところが最高に嫌い。流石に「そういうことはご遠慮いただけますか?」と返す。
旦那に「寝込んでいる間に知らない間に病院に連絡を取られていると驚くからそういうのは控えてもらいたい」「お義母さんからの連絡については、入院期間中は○○(旦那)を通しての連絡にして貰ってもいいかな?」と提案するも、その前に義母が旦那に対して何か言ったのか旦那の方から先に「入院中は○○(私)ちゃんに直接連絡しないで!」「連絡できない時もあるし、連絡できる体力がある時は何も考えずにゆっくりしてもらいたいの!」と義母に抗議していたと報告を受ける。(旦那GJ)(以降義母から連絡無し)

そんな感じで色々あったものの最終的に入院中の義母の暴走が決め手となり、今のところ義母との接触はない。
・・・ものの、今後予定している友人との食事や旅行には行くのに義母には会わないというのは後々面倒なことになる予感しかしない。「全く会わない」選択をした時、私は義母の目線で言えば「あれだけ心配して色々調べたのに顔も見せてくれない不義理な嫁」というポジションになる。そう言われても反論できない確かな材料を与えてしまうことになる。目の前で義母のとんでもない暴走を見せられたとはいえ、完全に義母をシャットアウトするのは旦那にとっても良い気はしないだろう。
そう思い、抗がん剤治療が再開するまでの期間に義母に会うことにした。めんどくさいことが起こるとは思うけど、聞かれたことについて言葉を選んで答えてニコニコして一日を終えるだけで向こう数年は何も言われなくなる。言わせない。主観を「自分」しか持たない義母に「心配していたのに会わなかった嫁」という、私に対して文句を言える材料を明け渡すよりも先手を打って会ってしまった方が遥かに後が楽だ。それに義母に顔を見せてしまえば、その後は私が義母に会わずに誰に会おうとどこに行こうと旦那は義母のことを引き合いに出して何も言えなくなる。その考えを実母に話したところ、「恐ろしい考え」と言われた。でもこのくらい性格が悪く、恐ろしい考えを実行できるくらいでないと義母に潰されてしまうような気もする。気が強くて良かった。
私が抗がん剤治療が再開するまでの間に義母に顔を出しておきたいと旦那に話をしたところ、どうやら私から義母の話を出すまで黙っていたらしいが、義母は旦那に対して「○○(私)ちゃんと会わないと心配で鬱になりそう」と定期的に連絡を寄越していたらしい。重い。

全く気は進まないけど、会わない方がめんどくさいので義母に会いに行って食事をしてきます。
水素水やらガンが治るオイルやらクエン酸と重曹やら民間療法についての話がまたあるとは思うけど、私は民間療法をするつもりはさらさらないです。

ガンになったことを友人やこちら側の親戚に話しても、誰一人として民間療法について話す人はいない。
エビデンスもないのに「飲めば治る」「塗れば治る」と言って標準治療以外のものを勧めてくる行為は余計なお世話だし、人の生死に関わる治療について土足で踏み入るような大変恥ずかしい行為をしているということを自覚してほしい。なんとなく、そういう人ほど自分や自分の実子が同じことになった時に気休めの民間療法を勧められると「分かったようなこと言わないで」「勝手なことを言わないで」と憤慨するのではないかと思う。義母に限らず人に余計なことをする人ほど、いざ自分が同じようなことをされた時に冷静に対応できる人は少ないように感じている。

10年ほどの付き合いの友人の中に、私を入れて3人のグループがある。そのグループの中の友人の1人が一時期付き合いが悪い時があった。遊びや食事の誘いをしても、非常に歯切れの悪い返事しか返ってこない。
その内、もう1人の友人が私に「○○(友人)ちゃん付き合い悪いけど何なんだろうね」「もう私たちと会いたくないのかな」と言ってくるようになった。正直私も不安はあった。でも、私までそれに同調してしまうと単なる被害妄想の上での悪口にしかならないので、付き合いが悪い友人の真意がハッキリするまでの間は「こっちが○○(友人)に対して気を悪くするようなことをしてないんやったら、気にせんどこ」「忙しかったり何かあるんやろ」「その内また連絡くるよ」「それまではふたりでご飯行くか〜!」とだけ返事をしていた。
結果としてその3ヶ月後に付き合いが悪い友人の方から連絡があった。妊娠していた。付き合いが悪かった当時、その友人は体調が安定せずに寝込んでばかりいたという。余計な連絡をせず、連絡がくることを待っていて良かったと心底思った。
その後、友人は無事に出産した。もう1人の友人と家を訪ね、出産祝いもした。落ち着いた今では、他の共通の友人も交えて今月半ばに4人で集まる予定も立てている。
義母がしているような一方的に「会いたい」と伝える連絡をしていたら、その友人とは今も食事をすることはできていなかったと思う。連絡を待っていたから、今も穏やかな関係が続いているのだと思う。

義母は「心配している」雰囲気を出しつつも結局は自分の感情が最優先で相手の立場を考えることができない。だから、相手の背景に何かあるのではないかと想像して待つといういうことができないし、余計なことばかりやらかす。
還暦すぎてもそんな感じなのだから、もうこればかりは変わらないと思う。

義母の行動を目にして、もしも自分の身の回りに大きな病気にかかった人が居たとしたら、「民間療法は勧めない」・「治療方針に口は出さない」・「本人(患者)の意思を尊重する」・「連絡はあるまで待つ、どうしても心配で連絡した際は返信は治ったタイミングで構わないと付け足す」ことを徹底しようと思う。
当たり前のことだけど。

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