2/3食日記 スーパーの壁は150円〜

お昼に冷蔵庫を整理したくて、たまねぎ・えのき・卵で和風オムレツを作った。

ケチャップが見当たらなかったので、お好み焼きみたいにして食べた。

たまねぎのシャキシャキ感が熱を通したキャベツに近くて、案外イケる。
‥‥と思いきや、えのきの匂いが全面に押しでてきてバターと反発する。炒めたえのきと、鍋物に入っているえのきは味の出方が違うと学んだ。

そんなわけで、お昼はちょっとしょんぼりだったので、夕飯は好物のハヤシライスとサラダにした。

仕事を中断してスーパーに行き、材料を手早くカゴに放り込む。

ハヤシライスにマッシュルームを入れたくて、水煮缶を探す。198円。
意外と高いな、と手に取るのを一瞬ためらったが、美味しい夕飯にありつければ、と思い切ってカゴに入れた。

青果コーナーに移動すると、サラダ用野菜の隣にある鮮やかなパプリカに目を奪われた。
ドイツに一年住んでいたときに、パプリカの魅力にとりつかれて随分食べて、それ以来目がないのだ。粗めの細切りにして何もつけずに生で食べるのが一番美味しい。

値札を確認すると、1つ158円。
心のなかでううん、と唸りながら、赤くてつるっとしたものを選んだ。

一人暮らしを始めた大学一年生の頃から、生鮮食品を自分で選んで買うようになった。あれから数年経って、自由に使えるお金も増えたけれど、スーパーでちょっと高いものを買うときは少し勇気がいる。

私にとってのそのハードルは、150円前後のところにあるらしい。
お肉やお魚を買うときはいつも緊張するし、
野菜もついハードルをくぐらないギリギリを攻めてしまう。
冷静に考えれば50円くらい今の私には些末な金額であるし、意識だって節約もしていないのに、何故だろう。不思議だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?