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コミュ力につながる語彙力の上げ方

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「あなたの語彙力が高いのは何故?」
最近職場で聞かれます。
私は大学受験期に一日3本の小論文を毎日書いていたし、
今でも読んだ本の感想を人に話すようにしていますが、
いつも心がけていることが一番語彙力の向上に効果があると気づきました。

それは『人と違う表現を模索すること』です。
私は定型句、つまりベタな言い回しを、少し変えて別の言い方にできないかな、と考えてみるのが好きなんです。


人と違う表現をできると得する?

言い方を変えるとその後の話題が拡がったり、他の人よりも自分を印象付けることができます
例えば、「最近流行ってますよね、それ」を「ナウなヤングにバカウケのやつですね!」とボケてみたとします。
歳上の人には「ナウなヤングって久々に聞いたな!」とウケたり、「よく知ってるね!じゃあこれは……?」と乗っかってくれたりします。
歳下の人に「ナウなヤン……何ですかそれ?」と伝わらなかったとしても「若い人の間で流行してる、って昔よく言ってた表現なんだけど、今の人はそういう時なんて言うの?」と教えてもらう流れにできます。

言い回しの工夫は相手にうまく話が伝わっていない時も有効です。
例えば、友人に「注意書きが小さすぎて気がつかなかった。まるで詐欺だよ」と愚痴をこぼしたけど、あまり共感してもらえなかったとします。
そこで「米粒以下の文字で注意書きが書いてあったみたいでさ、やられたよ」と話せば、そりゃ大変だったね、と言ってもらえるかもしれません。
注意書きの小ささを比喩で具体的に表現することで、相手のイメージをより自分に近いものにできます。
このように、自分より経験が浅い人に仕事の内容を説明する時や、逆にやり手の取引先に納得してもらわなければならない局面など、相手によって表現の振り幅を変えられると、よりスムーズに物事を進めることができます

相手に合わせられるから武器になる

人と違う表現をすると、返ってくる反応も多様になります。
私は、必ずしも相手に刺ささる表現だけが正解とは思いません。
表現を変えても逆にもっと伝わらなかったり、ボケてみたとしてもめちゃくちゃスベるかもしれない。
そしたら、今度はどう言ったらこの人に効果的かな、と角度を変えて表現を考えてPDCAを回します。

もしも、人と違う表現をしながら、相手に合わない、伝わらない表現ばかりしてしまったら、ただの『何言ってるかよくわからない人』になってしまいます。
変わった言い回しをすることで、より相手に合ったコミュニケーションになるから『語彙力が高い』と感じてもらえるのです。
ゆえに、語彙力が高い人は察知する力や引き出しの多さ・即興力も高い人が多いのです。
(それらを一気に鍛えるのには大喜利がオススメなのですが、その話はまた別の時に。)

それでは、いくつか考え方を整理してみましょう。

語彙力を上げる考え方

「大きい」ということを別の言い方で考えてみましょう。

形容詞を変える

最も簡単な方法は形容詞を変えることです。

・デカい
・ビッグ
物量以外の表現も視野に入れて考えてみると……

・圧倒的な(概念や存在感に対して)
・如実に(明らかな結果に対して)
・結構な(意に反して、想像よりも大きい場合)

これらを使って表現を変えてみます。

「POPを設置した本がすごく売れました」
→「本の売上がPOPの効果を如実に示しています」

「ここが他社との大きな差です」
→「ここが他社との圧倒的な違いです」

これらを重複させて使うとバカっぽくなります。
語彙力が減るほどの衝撃を受けた時のオタク表現などに重宝します。
「推しの存在感、圧倒的にビッグだったわ……」
「笑った時のえくぼがキュートすぎて可愛かったです」

比喩表現

比喩表現に変換すると、一気にユーモラスになります

・ゾウみたいな(物理的な大きさを身近な物に置き換える)
・子供の頃みた父の背中のごとく(感情・思い出的表現)

「課長の家のテレビ、めちゃくちゃデカかったよ!」
→「課長の家のテレビ、冗談抜きでゾウぐらいデカかったよ!」

「財布忘れてタカシが出してくれた時、マジで頼もしかった」
→「財布忘れた代わりに払ってくれた時のタカシの後ろ姿みて、子供の頃みた父親の背中思い出したわ」

応用編:逆TPO

上の二つのような表現を、あえてその場にそぐわない形で使ってみるのが逆TPOです。
友人や親しい間柄の同僚に冗談を言う時や、心の距離を縮めたい人に使うと効果があります。

絶対そんな固い話じゃないじゃん!という話題の時ビジネス用語を使う。
「私が痩せようとしてSOYJOY毎日10本食べたら太った話、今日のアジェンダの一つね!」

一見深刻そうなことも気軽に相談したい時の比喩表現。
「書類が多すぎて城が建ちそう!山田さん、助けて〜!」
(もっとふざけるなら「未処理の書類でサグラダファミリアが完成しそう!」と言うと悲壮感が増します)

コミュ障ほど言い回しの工夫次第で楽になる

自分の大失敗を報告する時とかは別ですが、若干気が重いこととか、相談しにくいことなんかを気楽に言えるようになると、生活が楽になったりします。
多少気が許せる間柄だったり、空気が読めることが前提にはなるので、経験を積むのが必須ですが、使いこなせるようになると、かなりコミュニケーションがスムーズになります。

相手が今やっていることを確認したい時、そのまま聞くのは気まずいですが、「今〇〇してる系女子ですか?」ときくと笑いながら答えてくれたり、
人の話に若干割って入らないといけない時「大事な話MANブラザーズのところすみません」と真面目な顔で言うと「別に良いよ、なんだよw」と話を聞いてもらえたりします。

私は仲良しほどではない友達や、会うのが3回目くらいの先輩とかとのコミュニケーションが一番苦手だったのですが、こういう工夫をすることでストレスが軽減できるようになりました。
4月から入社して身の置き所が微妙になってきた新社会人の皆さんなんかに役立ててもらえるといいかなと思います!

ではまた〜!

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