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6/4練習試合ヤクルト対中日

さて、練習試合も始まってから3試合目。ようやくフルで見ることができたのでつらつら書いていきたいと思います。

まず結果はこちら↓

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今日一番の収穫は先発した山田大樹投手のピッチングでしょう。4回を投げ3安打無四球で1失点。一点は福田選手に甘く入ったところをライナーで放り込まれましたが、それ以外はほとんど投げミスなし。

山田選手は昨年、対右被打率.298(対左.250)で8被弾を浴びるなど右打者対応に課題を残していました。今日の中日打線は6人右打者を並べ、いいテストケースになったと言えます。被安打3本はビシエド選手、福田選手、シエラ選手とすべて右打者でしたが、打ち取るために積極的にインコースをつくピッチングは今後の投球にプラスに働くのではないかと期待しています。

中日打線の中で最も怖いバッターは4番ビシエド選手です。その2度の打席を見てみましょう。

まずは第一打席、二回表先頭打者。

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すべてインコースに投じ、4球目は打ち取ったのですがセカンドとセンターの間に落ち、ビシエド選手のうまい走塁もあって二塁まで行かれました。一球速報ではスライダーとまとめられてますが、落ちるスライダーとカット気味のスライダーを一貫して右打者のインコースの高低に投げわけられていました

第二打席は福田のソロホームラン直後の4回表ノーアウトランナーなし。

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第一打席ではカットボール、ストレート、スライダーでインを攻めましたが、一転して初球・2球目とカーブで入りました。特に被弾直後の強打者ビシエド相手に初球カーブでストライクを取ったのは素晴らしい。ビシエド選手にとっても頭になかったボールでしょう。3球目にインコースややボールゾーンにフォーシームでファールを打たせ、最後もカーブで空振り三振。前の打席とは真逆の配球でビシエド選手を翻弄しました。

山田大樹投手、中村捕手2人で4イニング通じて左右の組み立てをし、そこにしっかり投げ切れたピッチングは素晴らしかったです。

試合後のコメントも充実感が伺えます。

(開幕まで)少ない試合数ですので、チャンスをいただいた時に全力を出し切って、選んでもらえるように体調面に気をつけてやっていきたいです。https://news.yahoo.co.jp/articles/6a5dc0835d89a101451ae6a2976fb4fe6f03d147

スワローズは石川投手、小川投手、イノーア投手、高橋投手、スアレス投手がほぼ確定、残り一枠のローテ争いを繰り広げている段階で山田大樹選手のピッチングはローテに一歩前進したと言えます。

あとは9回裏ワンアウトの廣岡大志選手。1-2の一点ビハインドの中、追い込まれてから2球スライダーをファールし7球目。

インローの難しいフォーシームをバックスクリーンに運び価値ある同点弾となりました。これまでの廣岡選手のツボは外角真ん中〜高めのゾーンで、そこは得意なんだけど落ちるボールに弱く、変化球と直球のコンビネーションでは見逃し三振も多かった。ところが今日のこの打席では変化球をファールで逃げ、難しいフォーシームを、しかも今まで得意としないゾーンでホームランにできました。久しぶりに廣岡のロマンを感じられる一発となりましたね。

本当に価値ある引き分け試合だったと思います。

夕方、村上選手とスアレス選手のPCR検査受診のニュースが流れ不安もありますが、また明日もいい試合に期待しましょう。石川投手、ファイト!

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