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東京六大学野球 春の仮想展望②

先日の第一弾に続き、今回は早稲田大学と立教大学について書いていこうと思います。

今年に関しては日本大学選手権についても初の中止になってしまいましたが、六大学野球については夏に行うことを模索しています。

本連盟と致しましては、全日本大学野球選手権大会は中止されたものの、緊急事態宣言が解除された場合、8月に何とか1試合総当たりのリーグ戦開催を模索していきたいと考えております。ただ、感染を巡る状況は予断を許しません。注意深く見守り、今後の感染拡大の情勢次第で改めて判断することになります。
一般財団法人 東京六大学野球連盟HPより)

1試合総当たりという従来と異なる形式での開催ですが、やれるのであれば本当に嬉しいですね。さて、以下個別に書いていきます、

1.早稲田大学

昨年はキャプテンの加藤雅樹選手を中心にドラフト候補を多数抱えながらも、秋は序盤戦の貧打(開幕してから31イニング連続無得点)に苦しみ3位と本来の力を発揮できませんでした。しかし、投打ともに三年生以下も多くスタメン入りし実戦機会を豊富に積めたことは2020年リーグ戦においてアドバンテージになりそうです。

早速、投打それぞれ見てみましょう。なお、早稲田大学については早稲田スポーツ新聞会が4月末にUPした連載記事を大いに参考にしています。小宮山監督のインタビューでは今季の起用についてかなり踏み込んで書いてありますのでご興味あればぜひ。

1-1.早稲田投手陣

まずは投手陣の通算成績を見てみたいと思います。

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早大投手のエースは新キャプテンに就任した早川隆久投手(木更津総合)です。16年甲子園で木更津総合高校をベスト8に導き、その活躍を覚えている方も多いのではないでしょうか。高校時代から制球力に定評がありましたが、早稲田大学に進学後はさらにボールに力が増し、変化球のキレもよくなった印象です。

2019年は17試合96イニングに登板しフル回転、イニング数より多い102奪三振を記録しました。通算でもK/9は10.52で、安定して三振を取ることのできる貴重な投手だと考えらます。左腕ながら150km前後のフォーシーム、大小のスライダーを投げ分け、今年のドラフトにおいても1位候補に名を連ね、2020年も大車輪の活躍を期待したいところです。

2戦目の有力候補は3年生右腕徳山壮磨投手(大阪桐蔭)。17年選抜の優勝投手で、19年から本格的に早稲田大学の主力投手として活躍しています。秋は5試合36イニングに登板、防御率1.50、勝ち星3つを挙げ2戦目の先発投手として好成績を残しました。

持ち味は伸びのあるフォーシームで、やや荒れ球気味ではあるものの、六大学の各選手が振り遅れた空振りする姿が印象的です。いまだ被本塁打0と、球の力は同年代屈指のものです。オープン戦中央大学戦では151kmも記録するなど、伸び白もまだまだありそうです。また、OBでトヨタ自動車のベテランエース佐竹功年投手から教わった新球種のチェンジアップ習得をオフに取り組んでおり(早稲田スポーツ新聞会インタビューより)、投球の幅を広げられればエースの座も近くでしょう。

同じく3年生の西垣雅矢投手(報徳学園)は、力みのないフォームのスリークォーターから左右に制球よく投げ分ける右腕です。19年春は5試合に先発、被本塁打3と球の軽さが目立ちましたが、今年はフォーシームを強化できれば勝ちがついてくるでしょう。もともと変化球は大きな縦割れのスライダーとスプリットを持っている分、シュート回転したフォーシームが真ん中近辺に入ってしまうのが勿体ないという印象です。あと2~3㎞球速が上がるだけで外野フライどまりになると思うので、今年のビルドアップに期待したいですね。

早稲田大学は本来であればリリーフの4年生投手2人が強力です。

2mを超える長身サウスポーの今西拓弥投手(広陵)は、フォーシームこそ140km前半ですが、大きなカーブと昨年は制球に磨きをかけ春は防御率0.77と絶好調でした。しかし、今西投手は20年春の登録名簿で背番号がなく、故障が疑われます。オープン戦終盤に一度登板機会があったようなので、開幕が大幅に延期になったことで再登録できるといいですね。

もう一人のリリーバーである4年生右腕の柴田迅投手(早大学院)は140km後半の力強いフォーシームが持ち味。19年は春に10試合登板して無失点、秋は8試合に登板し2失点のみと素晴らしいシーズンを送りました。通算でもK/9は11.57と極めて高く、伸びのあるフォーシームで20年もフル回転するでしょう。昨年、慶応大学の津留崎投手が最終年の投球でドラフト指名を勝ち取ったように、柴田投手も4年時の投球次第でプロ入りも視野に入ってくるのではないかと私は考えています。

下級生では新二年生の原功征投手(彦根東)、雪山幹太投手(早稲田実業)の2人が背番号を与えられました。まだリーグ戦での登板はありませんが、フレッシュリーグでは1年次から登板しています。

早大の投手陣を見てきましたが、一番の懸念はケガでしょう。今西投手のほか、3年生の森田投手、2年生の田中投手も背番号がなく、神宮での実戦経験の少ない投手陣となってしまいました。特にリリーフとして1年秋から全季6試合以上登板してきた今西投手の離脱は大きな痛手です。その穴をこれまで登板のなかった3年生右腕の山下拓馬投手(早大本庄)、2年生の原選手・雪山選手らでどこまで埋められるかが重要でしょう。

1-2.早大野手陣

下級生の頃から試合に出場し、チームの中軸を担っていた加藤雅樹選手(現東京ガス)、福岡高輝選手(現明治安田生命)、檜村篤史選手(現ホンダ)らが卒業しましたが、早稲田大学は昨年から下級生を多くスタメンでも起用してきました。

まずは私の予想ポジションマップはこちらです。

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正捕手には3年生の岩本久重選手(大阪桐蔭)が入るでしょう。高校時代から徳山投手とバッテリーを組み、選抜を制した大舞台での経験豊富なキャッチャーで、1年春から背番号をつけています。昨年10月の立教戦では初のスタメンマスクを勝ち取りました。昨秋は自身初の本塁打も放ち、攻守に活躍を見せています。34打席で9三振と脆さもある一方、長打率は.484あり、中軸を担える”打てる捕手”として活躍を見せれば来年のドラフトでも目玉の一つになりそうです。

2番手捕手争いは4年生の小掛雄太選手(早稲田実業)と3年生の尾崎拓海選手(仙台育英)の2人となります。フレッシュリーグでは一年時からスタメン捕手として起用された尾崎選手が、より優先順位が高いと考えられます。

檜村選手が卒業して空きができた遊撃手には、唯一1年生で背番号をもらった熊田任洋選手(東邦)が有力でしょう。3月の練習試合でもスタメン起用され、私が観戦した筑波大学戦でもドラフト候補の一人である加藤三範投手からヒットを放ちました。小宮山監督昨年も中川卓也選手を一年生ながら春のリーグ戦からスタメンに起用、下級生も積極的に起用する同監督であればこそ、U18日本代表にも選出された有望株である熊田選手をルーキーイヤーから多く起用するでしょう。一方、4年生の真中直樹選手(早大本庄)も檜村選手が背負っていた背番号1をつけており、この2選手の間でし烈な遊撃手を繰り広げることになるでしょう。

センターラインを担うもう一翼の二塁手には4年生の金子銀佑選手(早稲田実業)がスタメンレギュラー確定でしょう。通算K%は11%台とコンタクトに優れた金子選手は、2年秋から正二塁手として起用されています。勝負強い打撃もここ一番で発揮され、昨秋の慶應大学戦3日目にはサヨナラタイムリーを放ちました。昨年は春に4つ、秋に2つ失策があり、この数を減らすことが今年は特に重要となります。副主将となり、攻守でキャプテンの早川投手を支えるでしょう。

残る内野の2ポジション一・三塁については中川卓也選手(大阪桐蔭)がどこに入るかによって大きく変動してきます。高校時代は三塁の守備にも就いており、また本人のインタビューでも次のように述べられています。

Q.今季から三塁手に転向されましたが、三塁守備の難しさはどのような点ですか
A.やっぱり距離が近いというのが一番です。あとは土と芝の切れ目があってそこに当たったときにどうしてもバウンドが少し変化するので、そこは怖いという感覚があります。
【連載】春季リーグ戦開幕前特集『奪還』 第4回 中川卓也

大阪桐蔭時代には主将として夏の優勝も経験した中川選手ですが、ルーキーイヤーは四死球7に対し三振28と六大学の投手に圧倒されてしまいました。それでも秋は長打を4本を放つなど順応も見せてきています。バッターボックスに入ってからのルーティーンから始まり、華のある選手ですので今後のバッティングとサード守備に期待していきたいですね。

3年生の丸山壮史選手(広陵)もまだ実力を発揮できていませんが打力には定評があり、三塁中川・一塁丸山で起用できれば打力は増すでしょう。また、3年生でともに早稲田実業出身の小西選手・橘内選手はともにディフェンス面では安定しており、打撃で結果が出せれば内野陣に離脱者が出てしまったときや代打起用などで出番が増えていくでしょう。

さらに競争が激しいのが外野手争いです。スタメンがほぼ確約されているのは、金子選手とともに副キャプテンを担う瀧澤虎太朗選手(山梨学院)。2年秋から出場機会をつかみ、これまで放った36安打中16本が長打(二塁打9、三塁打4、本塁打3)というチーム内屈指の長打力(長打率.456)と俊足(7盗塁)が見所です。インテリジェンスも兼ね備え、春の早慶戦ではホームスチールを成功させました。昨秋は打率.074と不振に苦しみますが、調子が戻れば打線の中軸となるでしょう。

万全であれば瀧澤選手がセンターにつくところですが、3月の練習試合ではレフトに終日ついており、外野は起用選手・ポジションとも流動的になりそうです。高校時代に甲子園を経験した3年生の鈴木萌斗選手(作新学院)、2年生の蛭間拓哉選手(浦和学院)が昨年から徐々に出場機会を増やしていますが、結果を出した選手から起用されていくのではないでしょうか。オフ~オープン戦にかけて評価を上げたのがこれまでリーグ戦未出場の4年生の眞子晃拓選手(早稲田佐賀)で、ライトのレギュラーを西田選手や今井選手と争う形になっています。

1-3.予想オーダー

最後に予想オーダーと順位予想です。

1番(二)金子銀佑
2番(三)中川卓也
3番(左)瀧澤虎太朗
4番(捕)岩本久重
5番(一)丸山壮史
6番(右)眞子晃拓
7番(遊)熊田任洋
8番(中)蛭間拓哉
9番(投)早川隆久

3番~5番のクリーンアップの攻撃力は慶應大学と1位を争う高いレベルだと感じます。2番中川は成功すれば上位打線に切れ目がなくなり、打撃の強化をもたらすでしょう。

4番岩本については、早稲田スポーツの取材で小宮山監督が次のように語っています。

一生懸命リードしてくれているので大変な仕事なんだろうけど、打つ方をもう少し頑張ってくれたら言うことなしです。やってできないことはないだろうということですよ。いいサンプルが去年慶応にいたわけですから。あの郡司(裕也、現中日ドラゴンズ)の姿を見て、「何とかなる」というふうには思ってくれているはずだから。なので、よっぽどのことがない限り、4番から外さないです。
【連載】春季リーグ戦開幕前特集『奪還』 最終回 小宮山悟監督

冒頭にも書きましたが、このインタビューでかなり構想が語られているので好きな方はぜひ笑。ほかの大学もこれぐらいインタビュー載せてくれると助かるのですが…笑

早稲田大学の上位入りには早川投手が勝つことが最重要です。これまでの3年間で7勝12敗と実は負け越してしまっている早川投手。昨年春に明治大学の森下投手がエースかつキャプテンとしてチームを引っ張ったように、早川投手も最後の一年に全力で臨む姿が見たいと切に願っています。けがで投手陣にもろさを抱えるため、優勝は難しいと率直に感じていますが、打撃陣はそろっている分下位に沈むこともなく、3位予想です。

2.立教大学

昨年は春・秋ともに4位だった立教大学。左右のダブルエース田中誠也投手(大阪ガス)と手塚周投手(SUBARU)が卒業し、打撃では長く正捕手を務めていた藤野隼大選手(Honda)が卒業しました。バッテリーが大きく入れ替わり、新体制となった立教大学についてみていきたいと思います。

2-1.立教大投手陣

まずはこれまでの通算成績を見てみましょう。

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エースはアンダースローでプロ入りを狙う4年生の中川颯投手(桐光学園)です。3年間で49試合に登板、1年春から現在に至るまですべての季で7試合以上に登板しているタフなピッチャーです。先発登板はこれまで5試合だけで主にリリーフ~クローザー起用でしたが、左右のダブルエースが抜けた穴を埋めることができるのは中川投手を置いてほかにいません。

アンダースローの投手としては通算BB/9が3.70と制球にさらに磨きをかける必要があるものの、テンポの良さとピンチにも動じない強いハートで打者に強気で向かっていきます。スライダー、シンカーの横幅を広く使いつつ、130kmオーバーのフォーシームで空振りを奪うピッチングスタイルは高橋礼投手(ソフトバンク)に近いものがあるでしょう。私個人としても3年間見続けている選手なので、今年も活躍して貴重なアンダースローとしてプロ入りを果たしてほしいです。

2戦目の先発候補の筆頭は3年生左腕の川端健斗投手(秀岳館)でしょう。1年春のデビュー戦で初勝利を挙げ、シーズン13試合に登板するなど鮮烈なデビューを果たしましたが2年春はケガで全休。昨年秋に戻ってきて2試合2イニングに登板しました。

正直、不安を感じさせる投球フォームですが、球速以上に見えるフォーシームと多彩な変化球ははまった時には完投も狙える凄みがあります。制球にはばらつきがあり、安定してゲームメイクするためにはステップアップが必要です。

リリーバーには4年生右腕の中﨑響介投手(立教新座)という強力なピッチャーがいます。19年はシーズン通して12試合に登板、22イニングで3失点と好成績を残しました。140㎞中盤の重いフォーシームと、スライダー・カーブを操り、早稲田大学の柴田迅投手に近い速球派です。連投もきき、ケガさえなければリリーフとしてかなり優秀で、投球スタイルも好みです。

栗尾投手、宮海土投手については登板が少なく、かつともにリリーフでの1~2イニングのみでの登板だったため、正直不透明です。新1年生の池田陽佑投手(智弁和歌山)が六大学投手の中で唯一背番号を与えられており、中川投手や川端投手のように1年春から登板機会をもらえる可能性が高いですね。幸か不幸か、春季リーグは行われるとしても1試合総当たりになったため、3戦目の心配をする必要がなく、中川投手に依存する試合が続くでしょう。

2-2.立教大野手陣

まずは予想ポジショニングからです。

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新キャプテンに就任した宮慎太郎選手(市船橋)が19年からレギュラーをつかんでおり、正遊撃手として座ります。昨年の段階から山田健太選手や柴田颯選手といったルーキーを積極的にスタメンで起用しており、今年も下級生が並ぶことが多くなりそうです。早速ポジションごとに見ていきましょう。

藤野選手が抜けたキャッチャーは正捕手不在です。ポジショニングマップでは思い切って1年生の畑敦巳選手(浦和学院)を入れました。1年生野手で唯一背番号をもらっている畑選手は、高校時代からキャッチング・フレーミングに優れており、積極的にナインに声がけをする姿が印象的でした。私自身も高校時代から生で見ている選手ということもあり、ひいき目も入っていますが、1年生から十分スタメン起用する価値のある選手だと考えています。登録選手の中では村山直也選手(青森山田)と片山悠選手(履正社)が出場記録があるものの、3打席・1打席と少なく、正捕手争いは横一線です。昨年の起用法からしても畑選手がマスクを被る機会が多いのではないかと予想します。

ショートにはすでに述べたようにキャプテンの宮選手が安定した守備力を見せ、内野守備の要となるでしょう。セカンドには、去年ファーストを守っていた山田健太選手(大阪桐蔭)がコンバートされるのではないかと考えています。高校時代はセカンドを守っており、根尾選手や藤原選手、そして早稲田の中川選手らとともに内野を支えてきました。登録上も二塁手、背番号は23から高校時代に背負った4に変わり、既に布石は打たれています。打撃面では昨年1年間で打率.351、出塁率は春秋ともに4割超え、本塁打も2本放ち、秋は一塁手としてベストナインにも輝きました。K%は20%あるもののBB%も18%と高く、出塁率.468長打率.506と圧巻の成績を残しています。本人も好きな野球選手に浅村栄斗選手を挙げており、強打の右打セカンドとして大いに期待がかかります。

ホットコーナーの三塁手は二年生の柴田颯選手(札幌一)と四年生の冨永魁選手(桐蔭学園)の2人の争いになります。19年もこの2人でレギュラー争いを繰り広げました。春はルーキーの柴田選手が開幕戦から3番に座り、48打席で9安打。秋は冨永選手が27打席で4安打。1年間の失策数は共に1つで、より打撃でアピールできた方がレギュラーを掴むでしょう。昨秋の最終戦では柴田選手が3番サードでスタメン出場しており、現状の優先順位としては柴田選手なのかな、と思います。盗塁は0だったものの三塁打は2本打っているように走塁意識が高く、秋には本塁打も放っています。


ファーストは3年生の東怜央選手(福岡大大濠)と4年生の林中勇輝選手(敦賀気比)の争いです。ともに高校時代は中軸を担い、特に林中選手はU18日本代表にも選出されましたが、期待の打撃で結果を残せていません。東選手も1年春に初ヒットを放ちますが昨秋は出場がなく、そもそも昨年に関してはルーキーの山田健太選手が圧倒的な打棒を示して秋は割って入る余地がありませんでした。今年は山田選手のコンバートにより、彼らにもチャンスが回ってくるでしょう。

最後に外野です。昨年から4年生以外がスタメンにつくことが多く、今年は経験値も積んだ状態で熾烈な外野争いとなります。まずセンターには山田選手と大阪桐蔭の同級生だった宮崎仁斗選手がつくでしょう。

ルーキーイヤーの昨年は4/22に初スタメン、春に39打席、秋に56打席と多くの出場機会をセンター・レフトの2ポジションで与えられました。年間で打率.198、出塁率.250、長打率.290と打撃では苦しんだもののホームランは1本放っており、8盗塁と存在感は示しました。

レフトには4年生の三井健右選手(大阪桐蔭)が有力です。高校時代からスラッガーとして知られ、2年生の春には4本塁打を放ちパワーをみせつけました。118打数で40三振と確実性に課題を抱えていますが、当たった時の飛距離はチーム随一です。

ライトには3年生の太田英毅選手(智辯学園)が多く入るでしょう。昨年から背番号1を背負い、年間56打席に立ちました。秋は打率.179と苦しみますが、待望の初ホームランを放ちました。俊足かつ広角に鋭い打球を放つクラッチヒッターとして高校時代からプロ注だった選手だけに、一層の飛躍を期待したいところです。

また、3年生の金川大祐選手(立教新座)、4年生の中嶋瞭選手(佼成学園)も昨年は年間50打席以上立っており、レギュラー確定と言える選手は現状不在です。特に中嶋選手は3年間通算で長打率.391と強打の右打者で、代打も含めて多くの打席が今年は回りそうです。いい意味での競争状態にある外野陣から今年は目が離せませんね。

2-3.予想オーダー

最後に予想オーダーと順位です。

1番(中)宮崎仁斗
2番(遊)宮慎太郎
3番(三)柴田颯
4番(二)山田健太
5番(左)三井健右
6番(右)太田英毅
7番(一)東怜央
8番(捕)畑敦巳
9番(投)中川颯

4年生以外が中心ですが、かなりバランスがいいメンバーだと思います。昨年ブレイクした新二年生の宮崎選手・山田選手・柴田選手が研究される中でどれだけの成績を残せるかが立教大学の浮沈を握るでしょう。

投手に関しては中川投手と中崎投手以外は不透明な部分が多く、中川選手もスタミナ面に関しては未知数な部分があります。投手力からすると今年の上位進出は厳しく、4位~5位に沈むのではないかと予想しますが、1試合総当たり制への変更は間違いなく追い風ですので注視していきたいですね。

■参考文献

文献、ではないですが各データ・動画は東京六大学野球連盟HPおよびTwitterから拝借しています。


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