早回し全歴史 ──宇宙誕生から今の世界まで一気にわかる デイヴィッド・ベイカー (著), 御立 英史 (翻訳) これはおもしろい

先月末に読んだ本の再読。
138億年前のビックバンから現在までの歴史、これからの100兆年、10の40乗という全く想像できない未来までが一気に読める。

宇宙の始まりから、地球に生物が誕生するまでの時間。
生物が発生してからのその進化にかかる時間の単位に改めて驚かされる。
そんな中で、生物の大量絶滅が5回もあったということは知らなかった。
全生物種の90〜95%が絶滅したり、200万年という単位で雨が降り続くような環境の中適応し生き残ってきたことに感動してしまった。

ホモ・サピエンスとして誕生してからまだ31万5000年、人類の歴史が1万2000年前だとしても、その歴史はなんとひどい犠牲の上に成り立っているのだろうと暗澹たる気持ちになってしまった。
しかも、まだ”奴隷”で苦しむ人は少なくない。
そういうところは変わっていけないのかなと思いながら、読み進むと未来の予測に。

複数のシナリオで未来を考察していて、少し希望を持つことができ気持ちよく本を閉じた。
書き手の上手さにより、こんなにもおもしろく引き込まれる歴史の本が作れるのだなと感心した。


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