♧アイルランド音楽で繋ぐ・集うセッションの輪♧


 こんにちは。ごっぴと申します。先週から、めでたくピカピカの社会人一年目になりました。2年前にアイルランドの大学に留学して学んで以来、アイルランド伝統音楽に傾倒しています。
 この度はタイトルにもある通り、このご時世でも家にいながら皆が楽しめるように、アイルランド音楽に関わるささやかな企画を用意したので、その記事を書かせていただくはこびとなりました。
 もし興味を持っていただければ、ぜひこの記事を読んでいるあなたにも参加していただければと考えております。


1. アイリッシュセッション

1-1. アイリッシュセッションとは

 紹介が遅れましたが、僕はバンジョーという楽器を演奏しています。そのヘンテコな楽器で、主に東京近郊のアイリッシュパブに出没しては、アイルランド伝統音楽のセッションに参加していました。
 某ネット百科事典によれば、セッションとは、「複数のミュージシャンが共に演奏すること。継続的でないものを指すことが多い」とのことで、要は音楽を演奏する集まりです。ブルース、ジャズ、ブルーグラス…世の中には様々なセッションがありますが、僕は主にアイルランド伝統音楽のセッションに参加しています。
 アイルランド伝統音楽のセッションは、主にアイリッシュパブやカフェなんかで行われていて、多くの人が演奏を肴にお酒を飲んだり、夜更けまで語り合ったり、それはピースフルで楽しい空間でありました。

1-2. アイリッシュセッションの現状
 
 しかし、そんなピースフルな空間も、今は僕の住む街から消えてしまいました。そう、コロナウイルスの蔓延に伴う緊急事態宣言です。多くのアイリッシュパブは休業、閉店をしている現状で、それに伴いセッションもことごとく中止。さらには、人に会うことができない中で、仲間内でのセッションも開けないのが現状です。
 ミュージシャンは今、家で1人壁に向かって演奏を続ける日々です。

2. 僕らは皆ハム太郎なのだ!!
 


 よく、ハムスターは寂しいと死んじゃう、と言われますが、だとしたら僕たちはきっとハムスターなのです。
 セッションがなくなり、人に出会う機会がなくなった今、寂しくて死んでしまいそうな演奏仲間をSNS上でよく目にします。やはり僕たち人間は孤独に耐えられない生き物。況や毎日のようにセッションに繰り出していたアイルランド伝統音楽の演奏家をや。
 


3. アイルランド音楽で繋ぐ・集うセッションの輪

 そんな中で、少しでも彼らのストレスを発散するべく、ささやかな企画を用意した、というのが今回の企画の趣旨です。以下、今回用意した二つの企画の概要について説明します。

3-1. 【Irish ring ♧アイルランド音楽で繋ぐセッションの輪♧】

 こちらの企画については、以下のツイートから経緯をご覧いただけます。

 まず、Twitterでアイルランド伝統音楽の輪を繋いでいく企画を立ち上げました。
 企画内容はシンプルで、好きなアイルランド伝統音楽の曲を弾いて、次の人を指名していきます。指名された人は、アイルランド伝統音楽の演奏動画を撮って、次の人を指名して、#アイリッシュの輪 をつけてツイートしていく、を繰り返す、というものです。
 あなたが今家で1人で弾いてる曲を、繋いでくれる誰かがいる、というのを示すものです。

 僕が既に始めてしまいましたが、これを読んで興味を持った方は、今順番が回ってきている人にアピールしたり、なんならご自分で始めてしまっても良いかもしれないですね…!!

3-2. 【Irish gathering ♧アイルランド音楽で集うセッションの輪♧】

 上の企画の方をはじめに考えたのですが、これだと自分が指名されるまで参加できないので、少しフラストレーティングかな、と思い、こちらのメイン企画を考えつきました。

企画内容は単純です。

上のTwitterリンクの動画に合わせて演奏した動画または音源を僕に送ってください。ミキシングしてセッション動画にして、来週土曜にアップします。

 動画または音源はこちらにアップロードしてください。形式は、動画はmp4かmov, 音源はmp3かwavでいただけると幸いです(動画および音源は、来週TwitterおよびYouTubeにて公開されることにご留意ください)。
 曲は、アイルランド伝統音楽のセッションでは本当によく弾かれる、Kesh(G)という曲を2周、My darling asleep(D)という曲を2周演奏しています。最初に4小節前奏あり、そこから演奏がスタートします。BPMは180,6/8拍子です。
 締め切りですが、今週の金曜日(4\17)までにしたいと思います。
お好きな楽器でご参加ください!(ただ、一人一投稿でお願いします!)


4. なんでこんなこと始めたか
 
 

 今回の企画を始めた意図はいくつかあります。冒頭でお話したように、演奏機会がなくなりアイルランド音楽の演奏仲間たちがフラストレーションを溜めている事はもちろんそのひとつです。ただ、もっと大きな理由としては、これを機にアイルランドの音楽や文化が1人でも多くの人に広まれば良いと考えたからです。
 前述のコロナの影響で、アイリッシュパブが閉店し、アイルランド音楽関係のイベントが一斉にキャンセルになりました。奇しくも、3月にはセントパトリックスデーというアイルランドの聖日に因んだイベントも数多くあるはずだったものの、コロナの影響でほぼなくなってしまいました。
 そうした中で困ったのは、客足の遠のいてしまったアイリッシュパブや、アイルランド音楽を生業としているミュージシャンたちです。そうした演奏機会が失われることは大きな打撃であったことは事実で、実際その影響で自分がセッションに通っていたパブが閉店に追い込まれるというようなことが、現実に起き始めています。
 そうした中で、城さんが企画したクラウドファンディング(詳しくはこちら)をはじめとして、直接的にミュージシャン支援をする企画から、アイルランド音楽を家でも楽しめるようにするライフハックや企画に関する素敵なnoteが数多く投稿されています。
 そうした中で、自分も何かできることがあるのではないかと思い、企画を考えた次第です。
 もちろん、直接的な支援にはなりませんが、今回の企画を通して、アイルランド音楽を知らない人にはアイルランド音楽の面白さを、演奏仲間の皆様には、同じ境遇で、音楽が好きな仲間たちが、同じように同じ空の下のどこかで演奏をしていることを示したいと考えています。

 そして、いつになるかはわかりませんが、いつかまたセッションをしにアイリッシュパブに戻ったときに、同じように、ひょっとしたら前よりも多くの人と、Sláinte(アイルランド語で健康の意。乾杯の挨拶)の一言が交わせたらいいな…!!!

 そういうわけなので、逆にこれまでセッション参加したことなかった人も、むしろそういう人こそ、この機会にぜひご参加ください!!

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