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娘ぴよ不登校何日目?忘却の彼方篇

もう何日学校に行っていないのだろうか…正直コロナ休校なんてあったし、そこまで学校に行かない日々が非日常とも感じられないので、特別感もなくなり、学校に行かないことが今となっては日常になりつつある。どのくらい行っていないの?という不登校の親が幾度となく聞かれるであろう質問も聞き飽きたし、すでにカウントなんてしていない。日数を記録しているのは恐らく学校だけで、たとえ私に興味本位で何日休んでるの?と聞いてきた人たちに○日と答えたところで次の日には忘れているだろう。人の不幸は蜜の味。としか思っていないし、自称支援者も信じていないし、フリースクールを経営している親戚のLINEも電話もブロックした。不登校の親は子供以上に恐らく孤独だ。

私がいろんなことを忘れている間に娘もいろんなことを忘れているらしい。今週こそは一日くらい引きずってでも学校に行かせようとその辺の親ばりに奮起して、朝からランドセルを玄関に並べ、服を無理やり着替えさせ、怒鳴り散らし、スリッパをぶっ飛ばした朝。「理由も言わないのに休んでいいって言えるか?」っていう私に「理由は行きたくないからだ!」って言うんだけど、確かに行きたくないからというのは立派な理由だ。でも私が知りたいのは何で行きたくないのかということで、そこをどうやっても教えてくれない。「早く言えよ!!」私の語気はどんどん激しくなっていく。しくしく泣きながら「最初は行きたくない理由があったんだけど、今はわかんないけど行きたくないんだよ…忘れちゃったんだ、思い出せないの」という。一瞬は??って思ったけど、大人の2,3週間はあっという間にすぎるが、まだこの世に生まれて8年そこらの娘にとって2,3週間は果てしなく長いし、考えていたことを忘れるには十分すぎる時間だなと妙に納得をしてしまった。「思い出すね、待ってね、思い出すから…頑張るから…」とさっきよりも大粒の涙を流しながら頑張って記憶をたどる娘に私は待ったをかけた。「あなたが学校に行かないなんて余程嫌なことがあったんだと思う。そんなにつらいことは忘れてしまっていい。もし思い出したらママに言えばいいし、またその時考えたらいい。辛いことや嫌なことなんてどんどん忘れてしまっていい。」とだけ伝え、その日も登校させることなく私は出勤した。

帰宅して担任からの電話が40分。え?私に家事をする時間をくれないかな?娘はお腹空かせて待ってるし、担任と電話をしてたら泣き出すし。また念仏のように思い出さなきゃ思い出さなきゃと唱えている。「わかってますか?もう長期欠席扱いなんですよ?スクールカウンセラーとの面談を受けてもらいます。それが嫌なら区の職員が行きます。」(長期欠席扱いになる前に言えよ。そしたら一日くらい引きずって連れて行ったわ。ていうか担任の評価が下がるだけやん)という完全に社会を斜めからしか見れない私の思考。何この脅し的態度!!めっちゃ腹立つやん。結局来週はスクールカウンセラーと担任が家庭訪問に来て、翌日は私が個人面談。発達障害グレーゾーンの娘さんがいる職場の人に「とりあえず会話の内容はボイスレコーダーでとっといたほうがいいよ」って言ってたから、昔使っていたスマホを今充電している。

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