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日録

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その1日の内容を包み隠さず書きとめたもの
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#雑記

たとえ200年生きても意味なんてないのさ

 小さい時、大叔父の家に泊まるのが大好きだった。一人で泊まりに行けるのは、姉である私の特権だったのだ。ほとんどが空き部屋の、もしくは倉庫のようになっているだだっ広い荒屋。寝室は土間になっているキッチンのすぐ横にあって、夏でも妙にヒンヤリとしたことを覚えている。そこは裏口に繋がっていて、私たちはいつだってそこから出入りをする。蔦だらけになった正面の門は、廃れていつも固く閉じられていた。大叔父は大変な

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