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SNSにおけるチェーンメール メイドの呪いについて

はじまり

Twitterに幽霊が出る――チェーンメールという幽霊である

さて、昨日ごろからインターネットでよく見られたチェーンメールが確認されている。

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ちなみに著者もかかっている。
というか、このNoteを書くきっかけは感染から、である。

無題

さて、何にせよ名付けは必要である。
後述のツイートから借用し、以降この現象を「メイドの呪い」と呼ぶ。

いつから始まったか?

この部分、想像以上に新しい。
まず著者がかかったのは上記の画像の通り、2021年10月13日。

さて、Twitterで現れた現象ならTwitterで調べるのが早い。
それで検索をかけると、ほぼ最近のツイートしかヒットしないことがわかる。

起点を10月7日前後とすると非常に新しい。
しかし、これ以前の類似ツイートは見られず、
またGoogle画像検索を含む公開情報で以下の拡散用画像を発見することはできなかった。

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源流は?

さて、「メイドの呪い」にとどまるなら本稿は終了である。
だが聞き取り中の最中、興味深いコメントが流れてきた。

最近エビフライになったばかりなんですが……

エビフライになったとはなにか?
調査してみると2021年8月-9月ごろに流行った類似事案であることがわかってきた。

となると、予想は簡単にできる。
まず上記の「エビフライの呪い」が先行し、
何者かが10月中に「メイドの呪い」を発明した、という訳である。

発見の難しさについて

調べて考えたのは、こうした問題の初出の探しづらさである。

そもこうしたチェーンメールや不幸の手紙系のものはダイレクトメール、
つまり非公開で共有される。
感染源の公開はご法度ではないが、
「感染者意識として」、公開されにくい。
感染者が増えた方が面白いからである(著者もそう思う)。

何より、初出の人は絶対に公開できない。
それはマジシャンが自らタネを明かすようなものであり、
楽しみを台無しにしてしまうからである。

なので初出はあくまで予想だが、
一番古い「プロフィール更新のお知らせ」をツイートしたアカウントだと推定するしかない。とはいえ、これは実に不確定な話である。

おわりに

「メイドの呪い」が想像以上に新しく、
偶然知った「エビフライの呪い」の方がそれなりに古く、
また流行った形跡があるのは嬉しい誤算だった。

また、このような非公開になりやすい型のチェーンメール、あるいはいわゆる不幸の手紙はいくらでも前例があることだろう。
おそらくTwitter界隈で漁れば尋常でない量が見つかるに違いない。

2020年10月に流行った1事例として、あとに続く研究者に託す。

Unferh

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