今年も映画賞レースがはじまる…!からの、ONLY ON U-NEXT映画をどう決めているかの話(第15回TAMA映画賞授賞式いってきました)
じゃじゃーん!先々週末、東京都多摩市のシンボル、パルテノン多摩に初上陸しまして…
大ホールで行われた第15回TAMA映画賞授賞式にお邪魔いたしました。映画部の宮嶋です。
今年も映画賞レースの季節なんだなぁ、1年早いなぁ…と思いつつ、だいたい来年の3月まで断続的に続くこの「映画の1年間の総括&お祝い」なムードに心躍ります。
TAMAでは、私たちが配給委員会というかたちで関わらせていただいている『せかいのおきく』で、最優秀男優賞(佐藤浩市さん)、最優秀女優賞(黒木華さん)がW受賞!嬉しい!!
ありがたいことに関係者席でゆったり贅沢に拝見させていただきました。
TAMAの授賞式は初めて伺ったのですが、映画の作り手の映画愛と客席の熱気があふれる素敵空間でした。
おひとかたずつ登壇され、皆さんそれぞれに語られる言葉には、作品への愛とスタッフの皆さんやお客さまへの感謝。映画を愛する者のはしくれとして、聴いていてじーんと来るものがあります。
最初のご登壇は『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』で最優秀新進監督賞の金子由里奈さん。個人的には2019年のぴあフィルムフェスティバルで『散歩する植物』に圧倒されてからずっと気になっていた監督さん。そして、受賞された『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』はONLY ON U-NEXT映画として配信させていただいているという背景もあり、関係者というわけでもないのに勝手に胸アツに…そして、身が引き締まるような思いに…。
身が引き締まるような思いになったのは他でもなく、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』をはじめ、受賞されたキラキラピカピカの映画たちのうち、多くが私たちU-NEXTが独占配信をさせていただいた作品だと気づいたからです。本当に素晴らしい作品を私たちに託していただけているのだな、と改めて。
自慢になってしまうのですが…
最優秀新進女優賞の髙石あかりさんの『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』も、
そして最優秀新進男優賞の目黒蓮さんと髙石あかりさんのおふたりが出演されていた『わたしの幸せな結婚』も、最優秀新進男優賞の奥平大兼さんの『君は放課後インソムニア』も、ONLY ON U-NEXTでした(先日で独占配信期間は終了していまは全プラットホーム配信となっています)。
最優秀男優賞を受賞された鈴木亮平さんの受賞対象作品にいたっては、『エゴイスト』「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」ともにONLY ON U-NEXTでの配信。
委員会メンバーとして関わらせていただいた『せかいのおきく』も、ちょうど12月6日からONLY ON U-NEXT作品として配信がはじまったばかりです!
そして配信スタートは来週(12/13予定)ですが、菊地凛子さんが最優秀女優賞を受けられた『658km、陽子の旅』もまた、ONLY ON U-NEXTでの配信。
大きな映画祭で、こんなにたくさんの方に喝采をあびるような素敵な作品の多くを、ONLY ON U-NEXT、つまり私たちのプラットホームで独占配信をさせていただけているなんて。
ずらっと並ぶ素晴らしい映画たちを見て、ありがたいことだなぁとしみじみと感じた次第です。
私たちが「ONLY ON U-NEXT」として配信させて頂いている映画は、映画部メンバーのうち複数人が、しっかり“映画ファン目線”で作品を拝見して決めています(オファーをいただくこともありますし、時にはたまたまプライベートで映画館で観て惚れ込んでアプローチする、なんてこともあります)。まずはU-NEXTで独占配信することでお客さまに喜んでいただける作品であるかどうか、そしてU-NEXTが独占配信することでその作品にとっての価値ある歩みのお役に立てるか、ざっくりそのふたつの目線で検討して、経済条件の判断に入ります。
もちろん映画というのは、製作者や製作委員会の二次利用への方針があり、企画の背景にある権利マターがあり、あとはシンプルに結果的に経済条件がフィットしなかったりなど、独占/非独占にかかわらず作品毎にいろいろな背景と事情があるものです。そして、すべての作品において必ずしも独占配信がベストの解というわけでもなかったりもします。私どものほうから「全プラットホームで配信されたほうが作品にとってプラスかもしれません」とお返事することも時にはあります。
だから、ONLY ON配信ではないからといって大切にしていないというわけでは決してありませんが、「ONLY ON U-NEXT」印の映画は少なくとも私たちの“映画ファン目線”と社内的にも特別なプロセスを経て配信している作品たちなのです。
こんな風に「この作品を喜んでくれるユーザーさんがいる」「この作品ならU-NEXTが作品の歩みのお役にたてるはず」という視点でセレクトしているものですから、ONLY ON U-NEXTの映画は規模もジャンルもバラバラ。「どういう基準ですか?」と訊かれることも時々ありますが、私はひたすらに「いい映画です」とお答えしています。
そうやってご一緒してきた作品が映画賞レースにピックアップされているのは、私どもの仕事のある種の“答え合わせ”のような感慨があったりします。私たちがこれぞと思った作品が、他の場所でもちゃんと愛されていた嬉しさと言いましょうか…「だよね、やっぱりいい映画だよね!」という感じ。
いい映画を私どもに預けてくださる権利者の皆さんの信頼、そしてU-NEXTにいい映画があると思ってくださっているユーザーの皆さんの信頼をたいせつに、背筋をのばして、ひとつひとつの作品を大切にお届けできるよう、来年も頑張らなくては!(まぁ、まだ今年も1カ月弱あるのですがそれはそれで…前のめりなやる気ということでw)
最後に、第15回TAMA映画賞受賞者の皆さんはこちらです。すでにU-NEXTでの配信がはじまっている作品についてはリンクをつけておきますね。
受賞された監督・キャストの皆さま、本当にキラキラしていてまぶしかったです。おめでとうございました!
【受賞者一覧】
◆最優秀作品賞:「怪物」/「雑魚どもよ、大志を抱け!」
◆特別賞:「君たちはどう生きるか」/「リバー、流れないでよ」
◆最優秀男優賞:佐藤浩市「春に散る」「せかいのおきく」「仕掛人・藤枝梅安2」「大名倒産」「キングダム 運命の炎」「ファミリア」「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」
◆最優秀男優賞:鈴木亮平「エゴイスト」「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」
◆最優秀女優賞:菊地凛子「658km、陽子の旅」
◆最優秀女優賞:黒木華「せかいのおきく」「ヴィレッジ」「映画『イチケイのカラス』」「ほつれる」「#マンホール」
◆最優秀新進監督賞:福永壮志「山女」
◆最優秀新進監督賞:金子由里奈「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
◆最優秀新進男優賞:目黒蓮「わたしの幸せな結婚」「月の満ち欠け」
◆最優秀新進男優賞:奥平大兼「君は放課後インソムニア」「ヴィレッジ」「あつい胸さわぎ」「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」
◆最優秀新進女優賞:山田杏奈「山女」
◆最優秀新進女優賞:髙石あかり「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」「Single8」「セフレの品格 決意」「わたしの幸せな結婚」「終末の探偵」「ハッピーエンディングス」「追想ジャーニー」
©映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」/©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会/©2023 映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会/©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会/© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会/©2023 劇場版『TOKYO MER』製作委員会/©FANTASIA/©2022「658km、陽子の旅」製作委員会