U-NEXT映画部の林です。いよいよ今年の映画賞レースも大詰め。ということで昨年に引き続き、各映画賞の結果を強引に得点化して、2023年の日本映画を評価軸でまとめてみます。
映画業界内で「権威がある」とされていたり、長い歴史があったり、受賞者が喜んで授賞式に訪れたり、という点を考慮して、8つの映画賞をピックアップ。
部門の作りが特殊ではなく、既に今年も発表されているアワードに限定しているので、「あの賞がない!」ということがあったとしてもご了承ください。そして、各作品が賞を1つ受賞するごとにゲットできるポイントを、部門別に定めました。これも力強く独断。
昨年日本国内で公開された日本映画は676本。と考えると、実は1点獲るのも至難の業なのです。ではまいりましょう。「第3回 映画賞まぜまぜ映画賞」、栄えあるTOP10の発表です!
第10位 ほかげ (4点)
第8位 正欲 (6点)
第8位 茶飲友達 (6点)
第4位 ゴジラ-1.0 (12点)
第4位 PERFECT DAYS (12点)
第3位 愛にイナズマ (14点)
第1位 月 (38点)
いかがでしたでしょうか。戦後の闇市、特殊な性的指向、高齢者売春クラブ、トイレの清掃員、江戸時代の汚穢屋、障がい者施設……2023年はいつも以上に弱い立場の人々を描いたものが目立ち、心にズシンとくる作品が多かったように思います。それでいて、ただ下を向かせるだけでなく、希望や平穏、感動や清涼感をもたらす映画も多く、日本映画の力強さを改めて感じさせてもらいました。
個人的には、ONLY ON U-NEXTとして配信している(していた)ものが、4本ランクインした(『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『正欲』『エゴイスト』『せかいのおきく』)のは嬉しい限りです。
中でも2位に入った『せかいのおきく』は、循環型社会の重要性を伝えるYOIHI PROJECTの第1回映画作品で、U-NEXTはプロジェクトパートナーとして、そして本作の配給委員会メンバーとして深く関わってきました。もっともっと多くの皆さんにご覧いただきたい作品です。
その他、配信開始済みのものは作品名に傍線を施して、そこから飛べるようになっていますので、珠玉の日本映画たちを、ぜひお楽しみください。