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大阪ネガティヴ闇道中ってほどでも。

こんばんは、土地が変わっても身に染み付いたネガティヴは拭えないよ、トゥインクル・コーポレーション所属の単独屋、今は新ネタ量産マシーン、ジャパネーズのウネモトモネで御座います。

はい。というワケで怒涛の更新頻度となっておりますけれど、先日の大阪遠征のお話の続きを綴らせて戴きます。誰も待ち望んでいないんですけれどもね。なんの義務感と責任感に追われているのだろうか僕は。

前編はこちら。(※最初に公開したやつと見出し画像変えました。知らんがな。)

スパワールドの大部屋で目を覚ました大阪遠征2日目の朝。この日は午前中に数人(相方は含まない)でユニバーサルスタジオジャパンに行くことになっていた。出発の時間まで少しあったのでお風呂へ行く。夜は清掃中で入れなかったゾーンに行けて良かった。

お風呂から上がって身支度を調えて、ユニバ組でユニバへ向かう。壊滅的日本語。言い出しっぺのキャモンさんはいろいろと準備に手間取っていて「後から行く。」と。そして僕らよりも早く起きたユニバ組が先にユニバへ向かっているとの情報も入る。

僕はネギゴリラの酒井君とカミグランのしいたけ君(誕生日が近かったおかげでチケット代を安くしてくれた功労者)と電車でユニバへ向かう。

電車内。僕はそこそこ愉しそうな素振りを見せていた(つもり)が、内心は「帰りたい」という気持ちにドンドンと浸食されていった。誤解を生まぬよう言わせてもらうが酒井君としいたけ君が嫌だったということは決してない。二人ともとても優しくて気の良い後輩で僕の一方通行の愛だろうけれど、大好きな2人です。

そもそもユニバーサルスタジオジャパンへ何故行くことになったのか。大阪遠征の数週間前、何かのライブで逢ったときにキャモンさんから「26日の昼ユニバ行く?」と訊かれた。26日の昼、特に予定を立てていなかった僕は「まぁキャモンさんと行くならいいか。ユニバ行ったことないから経験にもなるし。」と軽はずみに思ってしまい「絶叫系とか無理ですけど、それでもいいなら行きます。」と答えた。うん。僕は絶望的に絶叫マシーンが嫌い。乗ったら100%落っこちて死ぬと思っている。全く信用していない。

とそんな具合でOKしたのだけれど、話が進んでいく内にどうやらキャモンさんとだけじゃなくそこそこの人数で回るっぽいことが判明。「これはどこか良いタイミングで『行くの辞めます!』と言った方がいいな。」と思って居た矢先にグループLINEが出来て、更に「行くの辞めます!」が言い出しにくい状態に。

キャモンさんと2人だったらね、意地でも絶叫マシーン乗らないって出来たんだけれど。他にも人が居るならそういうの言っちゃうと全体のテンション下げちゃうし。そもそも僕自体がテンション低めの人間だし。「僕、絶叫マシーン苦手なんで、皆だけで乗ってきてくださいよ。僕、下で待っとくんで。」とか言ったら凄く気を遣わせてしまうでしょ。嗚呼。

とそんな感じになってて。実際前日夜打ち上げ後の酔った勢いでキャモンさんに「やっぱ明日USJ行くの辞めようかと思います。」とLINEもしてて。で、ユニバーサルスタジオジャパン前の駅に到着。テーマパーク前独特の空気。テンション。僕の心はドンドンとざわついてゆく。「タイミングを視て離脱タイミングを視て離脱タイミングを視て離脱…」心の中で呪文のように繰り返す。すると持って来たキャリーケースが大き過ぎてテーマパークのロッカーに入らなかったカミグラン・しいたけ君が近くのホテルのロッカーに預けてくるからと一旦離脱。更に園内に入って先発組との合流に向けて歩いているとネギゴリラの酒井君がアンケートの人に捕まり離脱。

僕は独りで先発組の人たちと合流。そしてその次の瞬間に「すみません!ちょっとなんかアレなんで、僕は一人で視て回ります!すみません!」と宣言して離脱・孤立。その後、1時間弱かけてテーマパーク内を視て回り、何のアトラクションも体験せずに僕はそそくさとユニバーサルスタジオジャパンから退場した。CMで菅田将暉君が「思う存分、やらかすように!!!」と言っていたけれど、8,100円のチケット代を払って何も乗らず1時間弱だけ中を歩いて帰ってしまったウネモトモネ程やらかしている人はいないんじゃないかと思う。

帰りの電車内でまだ来ていなかったキャモンさんに「すみません、結局離脱しました。」とLINEを送り、グループLINEからも退出。その後、とりあえず一人になりたいしコント衣装でパンパンの鞄も下ろしたかったので24時間やってるネカフェを検索。するとお誂え向きのネカフェを心斎橋に発見。すぐさま向かう。平日昼間なので余裕で入れた。狭い部屋に入り、重たい鞄を置く。床に寝転がる。ようやく気持ちが楽になった。「せっかく大阪に来たのに…」という気持ちなんか全くない。下手したらあの2日半の中で一番心が落ち着いた時間だったかも知れない。

前日、新幹線でも何も食べず。ライブの空き時間にも何も食べに行かず。楽屋にあったコンピューター宇宙のブティックあゆみちゃんの差し入れのちっちゃいベビーカステラみたいなの1つとお客様から差し入れで戴いたカレーせんべいを1枚だけ食べて。打ち上げでもあまり食べず。とよく考えたら大阪に来てまともにご飯を食べてないことに気付く。外出自由のネカフェだったので。鍵を持って外へ出る。

心斎橋。普通なら大阪っぽいものを食べに行くのがいいんだろうけれど、なんかそういうのも苦手なので、結局どチェーン店のはなまるうどんへ入った。でもここのはなまるうどんは少し特別なんだ。大阪で活動していた時に大丸心斎橋劇場でやっていたNSC道場。そのライブの行きしなに相方と毎回行っていたはなまるうどんなんだ。当時と随分変わって、なんか吉野家とコラボみたいなのしてたけれど。

ほぼ1日ろくに食べて無くってお腹ペコペコだったから、当時(12年前くらい)のように天ぷら2つ(この日はげそ天とちくわ天)と明太おにぎりと塩豚ねぎうどんの中というわんぱく飯にした。当時はこのくらいの量あっという間に平らげてた。で、今よりも5kgくらい痩せてた。若さって尊い。久々の食事だったから何とか完食出来たけれどかなりお腹パンパンになり、老いを実感。本当に若さって尊い。

ネットカフェに戻って『Another2001』の続きを読もうかと思ったけれど、急にいっぱい食べた所為で眠気が一気に襲ってきて、結局夜のライブの入り時間ギリギリまで眠ってしまった。4時間半くらい。

起床してネカフェをチェックアウトして、夜のライブ会場である楽屋Aへ向かう。徒歩10分ちょいくらいだったかな。途中で同じライブに出演する事務所の後輩・ちびシャトルに遭遇。2人で会場へ向かう。ちびシャトルは僕のTwitterをよく視てくれているから、USJ離脱事変のことも知っていて「なんしてんすか!!?」とツッコんでくれた。ありがとね。

初めて行った楽屋A。凄くいい会場でしたね。キャモン西本さん主催「キャモン西本軍団東西交流戦2023」。東京芸人と大阪芸人の交流戦。披露したネタは「このあと夜勤」。おとなしめのネタなんだけれど「衣装が普段着でいいから荷物を減らせるし」という理由もあった。うーん。もう少し笑いを獲りたかった。無念。その後のライブがある関係で舞台上でも大阪芸人さんとほとんど絡めず。打ち上げ的なことも無かった。ちょっと寂しかったな。風穴あけるズのノブヨシ日本代表君とガングリオンの北村文化財君とだけ少し話せた。あとは僕のnoteをよく読んでると仰って下さったお客様や大阪時代から観に来て下さっていたお客様に久々にお逢い出来たりもした。ありがたい。

そして結局残留東京芸人、カミグラン、ジャパネーズ、マザー・テラサワさん、キャモン西本さんだけで打ち上げ。居酒屋で串カツを食べた。モネ、この大阪遠征で初めて大阪っぽいものを口にした。でその後コンピューター宇宙のブティックあゆみも合流して、河童ラーメン(キャモンさんは「ヤーレンズ楢原さんラーメン」と呼んでいる)を食べに行った。

その後千日前のAMZAへ行き、皆で温泉に入って風呂上がりにロビーで涼みながら僕は缶ビールを一本飲んで少し談笑して。ロビーのテレビには「キョコロヒー」が流れていて。そのまま皆各々のカプセルへと向かい就寝。話には聞いていたけれどかなり快適だった。今度大阪行ったらまた泊まろうと思う。

そして翌朝、残っているメンバーで宮田麺児のつけ麺を食べに行った。開店前から並んで。言い出しっぺのキャモンさんは「寝ときたいからパス」とLINE。お疲れ様です。5~6年振りくらいに食べたけれどやっぱりめちゃくちゃ美味しかった。前回は大吟醸食べて今回はエスプレッソ食べたけど、僕はエスプレッソの方が好みかも知れない。

食べ終わった後みんなで写真を撮って解散。まだ大阪残る組を置いて、僕と相方とカミグランの谷山君は新大阪へ向かう。こだまは車内販売がない代わりにドリンクチケットがもらえるということで、チケットの使えるおみやげ屋さんでお茶を買う。が、しかしそのおみやげ屋さんで出逢ってしまった。

ご当地ベアちゃん。そんなさ、芸人くまちゃんとか居たらさ、芸人の僕はそりゃあ連れて帰りたくなっちゃうじゃないか。というワケで気がついたらお金を払ってこの仔を抱き締めていました。で、あとあと調べたらこの仔、本来は眉毛と眼鏡がついているらしい。誰かに悪戯で取られたのか。にしては顔にその痕が無さ過ぎる。でも僕的にはこの眉なし眼鏡なしver.の方が可愛いからOK。レアくまちゃん。帰宅してぼこちゃんに命名してもらい「でやねん」と呼ぶことに決まりました。よろしくね、でやねんちゃん。

広島ご当地ベアのもみじろうと早速「ご当地ベア同盟」を結んでいました。でやねんちゃんは「一緒に漫才で天下取ろや!」と誘っていましたが、もみじろうちゃんは「嫌じゃけ!もみじ饅頭食べんさいよ!」とキッパリ断ってました。でやねんちゃんは「なんでやねん!!!」と嘆いてました。可愛過ぎる光景。

結局大阪とか関係なく、僕のネガティヴが炸裂してしまい後編の方が倍くらいの文字数になってしまった。僕もいつか皆と一緒に笑顔でUSJを堪能出来る日が来るのだろうか。いや、そんな日は来なくていい。可愛いぬいぐるみたちに囲まれている日常さえあればそれでいいんだ。

大阪で僕らに遭遇した全ての皆様、ありがとう御座いました。主催で交通費から宿代から負担しまくって下さったキャモンさんも本当にありがとう御座いました。ライブスタッフの皆様もありがとう御座いました。またコントをしに大阪に行ける日が来るよう精進致します。それではいつかどこかの劇場で。

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