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宇猫み植物館 #1 バオバブ 番外編 【緊急事態発生】

拡大写真

【2022年 7月24日】

  おわかりいただけただろうか……

 くの字型に曲がっているのがチャームポイントなバオバブであったが、自生地でどういう生え方をしていたのか全く分からない。
 特に、拡大した部分は表皮が削れたようになっており、黒い斑点が見られた。

 害虫被害などではなく、もともと弱かった部分が湿度などによって患部となって広がっていった、と言うのが正しいだろう。

(2022年 7月22日)

 ぺりっ、、、と、あっさりとめくれてしまった。
木質としては、繊維状になっている。そういえば、バオバブの実は食物繊維が豊富だとか……その気になればその辺の木だって「食物繊維豊富」。ヤギとかシカにとってはご馳走だ。

 ……脱線。これまでもベンレート水和剤微量のアルコールの噴霧などを試みたが、根本的な対処をするべきだろうと判断した。
 くの字に曲がった上の部分を丸ごと落としてしまうのも手だが、なるべくチャームポイントである樹形は活かしたい。

 対処としては、
 ① 患部をなるべく取り除く
 ② トップジンMペーストで傷口をふさぐ


 以上。簡単なお仕事。早速やってみる。まず、トップジンMペーストを用意します。

 はい。高い。ホームセンターで800円くらいした。
たぶんネットで買えばもう少し安い。

 説明書を開きます。
 ばら、もも、りんご、なし、かき、かりん……
 バオバブが載ってない……だと……?
 よし、とりあえずふさげば良いか。
なお、トップジンMは癒合剤であり、かつ殺菌剤でもある。農薬と言い換えてもいい。なるべく屋外で作業するのが無難だろう。

(2022年 7月24日)

 とりあえず、患部を剥がしていく。これをやりすぎて、丈夫と言われるパキラを枯らした経験があるので、ほどほど中断。殺菌剤、ということで無理に患部を削りすぎるのは避けた。ビニール手袋を着用し、とりあえず塗ってみる。

(2022年 7月24日)

 あー、、、なんだろう。すごい。色が。「トップジン塗りました!」って宣伝してるみたいな色。でも、癒合剤ってだいたいこんな感じ。水色とかもあるし。自然界にない色だろ。
 でもどこが塗れて塗れてないかはっきり分かるし、そっくり木の色にしてしまっては間違えてヤギとかシカが食べちゃうかも知れない!から、仕方ない……もうちょっと色をどうにかしてほしい。
 真面目な話、間違えて手についてしまったり、目に入ってしまったり、そういった時に分かりやすい色になっているのだろう。

 ビニール手袋越しに、指に取って塗り込んでみたが、チューブ状なので直接塗った方がしっかりと塗れて効率が良い。

(2022年 7月24日)


 それで、こんな感じ。薄く塗るのを何度か繰り返すのが正しいのだろう。それでめちゃくちゃ垂れてくる。粘度は低め。アクリル絵の具より少し固いくらい。材質的にも木工ボンドが近いかもしれない。
 でも粘度が低い方が患部をしっかり覆えていい感じな気がする。気泡が多かったので爪楊枝で潰したり、なるべく均一になるように塗り広めたりして、ひとまず完成。

(2022年 7月25日)

 一日経って、こんな感じ。
 結局、一度塗って乾くと薄いように感じたため、もう一度塗った。

(2022年 7月25日)

 トップジンに張り付いてしまった葉を3枚ほど落としたり、葉焼けした部分があったりと少し残念な感じに。
 前回、「関東の7月の直射日光くらいなら葉焼けすることもなく耐えている」と書いたけれど、晴天が続くとさすがにぐったりとしてしまう。
 アフリカ原産の木だから大丈夫だろうと、遮光せずに外に出っぱなしにしたのが、良くなかった。

 かと言って、まめに水やりしても煮えてしまいそうだし、ずっと屋内に置いておくと徒長するんだろうな……

 バオバブを15年以上栽培しているという友人に写真を見せてもらったら、かなり刈り込んで育てていた。やはりもう少し辛抱して、覚悟ができたら刈り込んでみてもいいかもしれない。

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