見出し画像

第6章:先生の逃避

重なりそうで重ならないふたりの気持ち

先生のお母さんから寄せられる深い慈しみの気持ちに触れ、私は戸惑いつつも幸せを噛みしめていました。貧血に効くシロップや干しぶどう・干し杏に留まらず、お母さんは定期的に色々なものを私にプレゼントしてくれました。中には私の年齢にそぐわないような品々もありましたが、お母さんの目に映る私は小さな女の子のようなのかもしれない・・と考えると何故かとても嬉しくなりました。プレゼントだけではなく連絡も頻繁にくれるお母さんに対して、私はいつの間にか遠慮する気持ちがなくなっていきました。

ここから先は

5,590字 / 1画像
この記事のみ ¥ 350
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?