膝前面痛に対するセルフトレーニング

今回は膝前面痛の疼痛(膝蓋下脂肪体:IFP)を軽減する考え方やセルフケアについて考えていきたいと思います。

まず、なぜ膝蓋下脂肪体が疼痛を感じ易いのか簡単に説明します。IFP自体には血管と自由神経終末(痛みを感じ易い神経)が豊富です。名前の由来の通り、脂肪組織であり、形態が変性し易いと言われています。そのため肥厚し硬くなり、膝関節が屈伸した際に膝蓋骨や靭帯組織と摩擦が生じ、疼痛が出現する事が多いです。

膝蓋下脂肪体の疼痛を軽減させる考え方について  
〜摩擦を減らす〜

①膝蓋下脂肪体を柔らかくする!
簡単です!!脂肪体が柔らかい方が摩擦が減ります。
脂肪体をマッサージします。ただし脂肪体の動きには法則性があります。
脂肪体は膝関節が屈曲すると膝蓋靭帯の奥に潜り込み、伸展をすると膝蓋靭帯から外側に広がり、膝蓋骨下面を包み込む様に出てきます。)


②脂肪体の通り道を広げる
脂肪体は膝関節の回旋ストレスに弱い特徴があります。
以前の記事でアライメント評価でお話した事が非常な重量なポイントとなります。

https://note.com/undou_itami1202/n/nbfad249d8510

①脛骨の過外旋
②膝蓋骨の低位
③脛骨のサギング
3つのポイントはいずれも膝蓋下脂肪体の通り道を妨げる要素となります。
脂肪体のマッサージで効果がない、もしくは効果が持続しない場合この三つの要素で当てはまるアライメント治療をする必要があります。

①脛骨の過外旋と足部外転は関係が強い 歩く時につま先が外を向き易い場合は足部の可動域訓練も大切になります。

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②膝蓋骨の低位では膝蓋骨を大腿部へ引き上げる方向へ誘導して膝の屈伸運動をする。

スクリーンショット 2021-06-19 23.22.18

③脛骨のサギングは脛骨を軽度前方位へ位置を修正して、膝を伸ばす運動が有効

当てはまりそうな方はやってみてくだいね。少しでも参考になれば幸いです!!



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