膝関節のアライメント評価について

はじめに!

痛みや症状に対して治療・施術するに何が痛みを感じているのか、何が原因かを推察する事が非常に大切だと感じています。

これは人に限った事ではないですね✨

例えば自動車のタイヤのパンクを修理するに際に原因がタイヤだけではなく、シャフトやアライメントに問題があったとします。この状態でタイヤだけ交換した所で、また同じタイヤに負荷がかかりパンクする事が容易に推測されますよね。治療も同じだと考えています。痛い場所をマッサージしても直ぐに症状が戻ってしまうわけです。修理する場所がわからずに、現象や症状に対して技を使っても効果的でないということです。

今回は膝のアライメント評価について紹介したいと思います。

①脛骨の回旋評価

膝関節伸展位と屈曲90°で膝蓋骨の位置に対して脛骨粗面の位置で評価します。(写真は伸展位での状態です。屈曲位でも同様な視点で評価します)

正常:膝蓋骨の幅から延長した線に脛骨粗面が収まる
過外旋:外側の線に脛骨粗面が接する場合
超過外旋:外側の線を脛骨粗面が乗り越えている場合

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②膝蓋骨高位評価

・膝蓋骨上極と下極の距離(LP)と膝蓋骨下極と脛骨粗面上縁間の距離(LT)の比でで判断する方法です。
触診でも簡易評価可能ですよ!(LPとLTが等しい程度が正常)

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pattella height=LT/LP   正常:0.8〜1.2  高位:1.2以上 低位0.8位下 

③脛骨の前後評価

脛骨の位置が正常な場合は、膝関節屈曲位90°で膝蓋骨と脛骨が一直線になる。正常・前方偏位・後方偏位(サギング)と分類できます。

スクリーンショット 2021-03-14 6.41.47


最後に

 膝関節のアライメントについて3つの視点で評価ポイントを紹介しました。疼痛が出現する場所とメカニカルストレス(力学的負荷)を把握する材料となります。次回は疼痛を感じている各組織と力学的負荷について紹介します。今回のアライメント評価が非常に重要だという事がわかると思います。次回も宜しくお願います。

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