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11.英語の発音がダメで通じなかったこと

昔の勤務先の同じ部署に女性が3人いて、みんなとても仲が良かったのですが、ふざけて一番後輩を『2人の意地悪な姉からイジメられてる』ていで、シンデレラを略して「シンちゃん」と呼んでいました。
 
ある時、US支社から来た人から何故彼女を名前ではなく「シンちゃん」と呼ぶのか(「ちゃん」が愛称なことは理解していた)を訊かれました。
“How come do you guys call her as Shin-chan ?”
(どうして彼女の事を「シンちゃん」って呼ぶんだい?)
 
何度も来日して一緒に飲んだりもしていて、部署みんなが仲が良いことが分かっているので、ウケると思って、
“She is very poor that abused by other two ladies, like Cinderella.“
(彼女はシンデレラの様に意地悪な二人にイジメられてて可哀そうだからです。)
と言ったのですが、こちらの“Cinderella“の発音が悪くいわゆるカタカナ英語だったので、何回も同じことを言わされてしまいました。
 


どうも話が通じないので、
“Do you know the story of a princess who lost her glass shoe ?”
(ガラスの靴を落としたお姫様の話を知らない?)
とか
“Pumpkin coach“
(かぼちゃの馬車)
とか言った挙句にやっと何のことだかわかってもらえて、
 
”Oh ! 『Cinderella』!”
と言ったNew Yorkerの発音はこちらの耳には(無理やり近いカタカナにしますが)『シンデレーゥラ(『ラ』は巻き舌)』と聞こえて、大スベリしたついでにネイティブとの発音の差を身にしみて感じた経験となりました。
 
発音が悪くてスベッたことが他にもあります。
US支社の人も交えて何人かで飲んでいた時に、「面白い話があるから通訳してくれよ。」と言われて、
「この間釣りに行って、大物がかかったと思って興奮してリールを巻いていたら、船頭さんから『地球を釣って何を大騒ぎしてんだっ!』と怒られた」という話だったのですが、オチのところを、
“You are fishing the earth.“
と言って笑ってもらえると思ったら、相手はキョトンとしているので、やむなく何度も同じことを言うはめになり、やっと最後に理解してもらえたということもありました。
 
これは文字にはできないですが、要するに”earth”の”r”のところの巻き舌と”th”の舌を噛むという日本語にはない難しい発音の連続が全くできていなかったということなのでした。
ボクの発音はカタカナで水原弘や由美かおる(おトシの方だけウケてください)のそれとおなじだったんですね。
 
発音と言えば、逆に英会話学校に通ってた頃に先生から、Cleaner(掃除機)が壊れたから明日買いにくんだけど、
“Which is Cleaner, 『Soujiki』 or『 Shojiki』 ?“
(クリーナー(掃除機)って『そうじき』、それとも『しょうじき』)
と訊かれたことがあります。
我々は漢字で覚えているので間違えようもないですが、音からすると似ているので区別がつきづらいということなのでした。
 


“Cleaner is 『Soujiki』. 『 Shojiki』is honest.“
(クリーナーは『そうじき』、『しょうじき』はhonest(正直))
と教えたのですが、きっとコイツは明日ヨドバシかどこかで、
“Sumimasen, 『Shojiki』kudasai.”って言うだろうなぁと思いました。
 
ま、それはそれで店員さんにプレッシャーをかけていることにもなりそうですが。


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